みらい子育て全国ネットワーク -miraco-

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マガジン

  • 男性育休の「壁」を崩す ~法改正までの道のり~

    子育てしやすい社会の実現や、男性が育児に参画しやすくするための風土醸成をめざし、その第一歩として男性が育休を取りやすくするために、市民団体であるmiracoが政治家に直接働きかけた活動や、その活動が一助となってもたらした結果として施行された育児・介護休業法の改正の内容について説明します。

  • #子育て政策聞いてみた ~子育てを政治のまんなかに~

    「子育て政策は票にならない」 ー 待機児童問題に取り組んでいた私たちは、国会議員・地方議員と話していく中で、そのような言葉を聞いた。 「誰が議員になっても私たちの暮らしは変わらない」 ー 一方、有権者からはこのような声が聞こえた。 だから、「#子育て政策聞いてみた」を始めました。 政治に声を届け、市民と政治家の対話の機会を創出し、「子育てを政治のまんなかに据える」ためのこの取組の、始まりの物語からこれまでの活動を書いていきます。

  • メンバーの想い ~なぜmiracoで活動するのか?~

    • 8本

    なぜmiracoに参加したのか、なぜmiracoで活動するのか、実現したい世界は何なのか…。 miracoで活動するメンバーが、その活力の源泉など、様々な想いをつづるマガジンです。

最近の記事

第7話:パワーワード「義務化」

男性育休の法改正までのヒストリーを語るマガジン。前回、第6話では、育休を取りたいけど取れない状況と、その原因の多くが職場にあることをお話ししました。 今回の第7話では、その職場を変えるために、そして、世論や議論を喚起するために、あえて使った「義務化」というパワーワードについてお話しします。 (1)「義務化」でロケットスタート!「男性の育児が当たり前の社会」を目指す戦略については、第4話で紹介しましたが、実は、最初の一里塚(ピーク)に「10/31イベント」と書いたものの、ど

    • 第1話 #子育て政策聞いてみた のはじまり~2017年衆議院選挙

      『#子育て政策聞いてみた』の新マガジン、スタートします。miracoの三本柱のうちひとつ、『#子育て政策聞いてみた』。 これは、選挙や政策を見える化することによって、政治の中心に「子育て政策」を持っていくプロジェクトです。 しかし、最初からこのプロジェクトがあったわけではありません。miracoは元々『希望するみんなが保育園に入れる社会をめざす会』として発足した会で、待機児童問題をなんとかしよう! という団体でした。 そのような団体がなぜ『#子育て政策聞いてみた』というプ

      • 第6話:男性はなぜ育休を取らないのか

        男性育休の法改正までのヒストリーを語るマガジン。前回、第5話では、行政や政治へのアプローチを軸に、「なぜ男性育休が必要か?」を説明するのに用いた手法とデータについて紹介し、私たちの矢が国会まで届いたところまでをお話ししました。 今回の第6話では、育休を取得する当事者へのアプローチとして、取得した人の割合と取得したい人の割合を紹介し、2018年頃、そのギャップの原因がどこにあるのかをどのように分析していたかについてお話しします。 (1)育休を取得した人の割合男性の育休取得率

        • 第5話:家庭を救うヒーローは誰?

          男性育休の法改正までのヒストリーを語るマガジン。前回、第4話では、男性育休のジレンマと、ジレンマを脱するために発足させた「男性の家庭進出プロジェクト」とその戦略について紹介しました。 今回の第5話では、私たちが、プロジェクトの賛同者を増やすため、そして行政や政治に矢を打ち込むために、「なぜ男性育休が必要か?」をどのように説明してきたかをお話しします。 (1)必要性の伝え方、「矢」の放ち方miracoがプロジェクトの必要性を訴える際に気を付けていたことは、(1)エピソードベ

        第7話:パワーワード「義務化」

        マガジン

        • 男性育休の「壁」を崩す ~法改正までの道のり~
          7本
        • #子育て政策聞いてみた ~子育てを政治のまんなかに~
          1本
        • メンバーの想い ~なぜmiracoで活動するのか?~
          8本

        記事

          第4話:男性の家庭進出プロジェクト発足

          男性育休の法改正までのヒストリーを語るマガジン。前回、第3話では、男性育休の「壁」をどうやって壊すかを考えるためにmiracoが用いた手法と、ボランティア活動を続けていくために大事だと思うことを紹介しました。 第4話では、その手法を使って立てた戦略と、戦略に基づいて発足させた「男性の家庭進出プロジェクト」について具体的にお話しします。 (1)育休のジレンマ父親が子育てに関わることによる家族や職場への好影響については、古くから知られていましたが、そこに踏み込めず(踏み込まず

          第4話:男性の家庭進出プロジェクト発足

          第3話:社会活動に必要なもの、戦略の立て方

          男性育休の法改正までのヒストリーを語るマガジン。前回、第2話では、2018年当時、私たちの前に横たわっていた「壁」について書きました。 第3話の今回は、その壁をどうやって壊すかの戦略や戦術。miracoが用いた手法について紹介します。 (1)戦略ミーティング!?2017年に発足したmiraco。最初の1年は、「待機児童」という目の前の問題に向けて、がむしゃらに、そして一心不乱に走っていました。 当時、都市部での待機児童問題はきわめて深刻で、不安や理不尽、憤り、無念など、

          第3話:社会活動に必要なもの、戦略の立て方

          第2話:わたし達の前に横たわるジェンダーの「壁」

          男性育休の法改正までのヒストリーを語るマガジン。前回の第1話では「法改正で男性育休の何が変わった?」について書きました。 第2話の今回は、私たちがこの活動を始めた2018年当時の背景や、女性の前にも(実は男性の前にも)大きく横たわっていたジェンダーの「壁」についてお話しします。 (1)国難対策、女性に押し付けてません?人口減少社会、待ったなし。日本の人口は14年連続で減少し、50年後には働ける人が今の半数にまで減ると言われています。まさに国難です。 この国難に対して、政

          第2話:わたし達の前に横たわるジェンダーの「壁」

          第1話:法改正で男性育休の何が変わった?

          (1)男性育休の新マガジン、スタート!こんにちは。みらい子育て全国ネットワーク(miraco)では、男性の育児が当たり前になる…そんな空気を醸成したいという思いから、活動の一つの柱として、男性育休の法改正に向けた取り組みを行ってきました。 政治家との直接対話やロビー活動、市民と政治をつなぐイベントなど、様々な立場の人と議論し、手を取り合いながらチャレンジしてきた活動が実を結んだのが、2021年6月に可決された育児・介護休業法です。 新連載のマガジン『男性育休の「壁」を崩す

          第1話:法改正で男性育休の何が変わった?

          あなたの「おかしい!」が、世の中を変えるかもしれない

          メンバーが「なぜmiracoで活動するのか?」を語るリレーマガジン。 今回は、Xではニノフク@ninofku(https://twitter.com/ninofku)として親しまれているほづみゆうきです。 みらこに参画した時は文部科学省の役人で、その後認定NPOフローレンスに転職し政策大学院へ通い、現在中央区の区議会議員というユニークな経歴を持つ、すごい分析屋です。 ・半年もウォッチしてたの? ・え?いきなり転職?就学?出馬?? などなど、いろいろツッコミを入れたくなります

          あなたの「おかしい!」が、世の中を変えるかもしれない

          全ての人が自己決定できる社会へ

          メンバーがリレー形式で綴るmiraco のnote 今回は、幽霊部員気味なハルナのお話です。 突然ですが皆さんは今までの人生、後悔はありますか? 私は、小さな後悔はあれど、大人になってから…正確には高校以降の人生においては、大きな後悔も、怒りや憤りを感じたことも、実は殆どありません。 そのことと、私がmiracoで成し遂げたいものには大きな相関がある…と、今回のリレーnoteで気づいたのです。 60点の女の、80点の人生 私は学生の時から、「ほどほど」の存在でした。

          全ての人が自己決定できる社会へ

          こども家庭庁に「要望書:こども基本法の周知徹底を全自治体首長・議会にお願いします」を提出しました

          埼玉県議会において、児童虐待禁止条例改正案(以下、条例案)が提出され、多くの懸念が示された結果、埼玉県自由民主党県議団は2023年10月11日に条例案を撤回するという事態が発生しました。その時のオンライン署名についての動きは「#STOP! 埼玉県 子どもだけの登下校禁止条例!!署名⇒記者会見 怒涛の6日間ルポ」をご覧ください。 本記事では、前述の記事でも少し紹介した、こども家庭庁に提出した要望書の全文を掲載します。 皆さんがお住まいの自治体・議会で、条例案、こども計画、こ

          こども家庭庁に「要望書:こども基本法の周知徹底を全自治体首長・議会にお願いします」を提出しました

          女のモヤモヤを貯めこんだらmiracoへ行きついた

          メンバーが「なぜmiracoで活動するのか?」を語るリレーマガジン。 今回は、2018年から緩やかな参加を続け、2019年冬に本腰入れて参加しているワークショップデザイナーのまちこです。 私が、miracoの運営メンバーに本格的に参画したきっかけは、それまでは院内集会に参加したり、#子育て政策聞いてみたのアクションに参加したり、とテンポラリーだったのですが、思いがけずりょうたっちさんに「運営メンバーに入ってくれない?」と、声をかけてもらったことでした。 実は、外側から見て

          女のモヤモヤを貯めこんだらmiracoへ行きついた

          #STOP! 埼玉県 子どもだけの登下校禁止条例!!署名⇒記者会見 怒涛の6日間ルポ

          子どもだけの登下校禁止条例とは 正式な名称は「埼玉県虐待禁止条例の一部を改正する条例」(以降、改正案)です。 これは、2018年に施行された埼玉県の条例「埼玉県虐待禁止条例」の一部を改正したいというもので、埼玉県議会自由民主党議員団(以下、埼玉県自民党県議団)が県議会(令和5年9月定例会)に議員提案で提出した条例案となります。 ※改正案の概要を含む参考記事「親子を追い詰める #子育て罰 条例の懸念、#埼玉県 #虐待禁止条例、#憲法違反 の指摘も」 オンライン署名の立ち上

          #STOP! 埼玉県 子どもだけの登下校禁止条例!!署名⇒記者会見 怒涛の6日間ルポ

          みんなのwillを大切に生きる

          メンバーが「なぜmiracoで活動するのか?」を語るリレーマガジン。今回は浮き沈みの激しい気まぐれ突撃ハンターまりこです!  それは奇跡 miracoへの参加にいたるまで、妊娠・出産・保活・仕事と育児の両立と、七転八倒があったわけですが、だからこそ今ここにいるのだと思うので、少し遡ってみたいと思います。 私は2年程の不妊治療を経て2015年3月に第1子を出産しました。 予備知識なく始めた不妊治療は、時間もお金も仕事との両立も、いくつものハードルを越えねばならず、それを

          いつでも、どんな世代でも、やりたいことにチャレンジできる社会を作りたい

          miracoのメンバーが「なぜmiracoで活動するのか?」を語るリレーマガジン。 今回は、元保育士/元外資系コンサル勤務という異色の経歴を持つ"たある"が語ります。 「それであなた、保育園はいつ決まるの?」2012年春、とある大手保育事業者の採用面接で役員から言われた言葉。 そんなの、こっちが聞きたい。 こっちは一刻も早く保育園を決め就業すべく、申請済みの保育園からくる返事を待っているのだ。 ・・・しかし、もう一人の役員からダメ押しの一言。 「そんなに(保育園を)や

          いつでも、どんな世代でも、やりたいことにチャレンジできる社会を作りたい

          「男女がフェアでいられる社会」を実現したい

          miracoのメンバーが「なぜmiracoで活動するのか?」を語るリレーマガジン。今回は、みらこのシステム担当こと"あきら"が語ります。 【普通の人がmiracoで活動する理由】私は、共働き世帯で2人の子どもを育てている父親です。もし、インタビューをされても「40代会社員男性」と書かれる自信があるくらいにはごく普通の人です。 そんな普通の私がmiracoで活動している理由は、「男女がフェアでいられる社会」を実現したいという想いからです。 【子育てで気づいた非対称性】<イ

          「男女がフェアでいられる社会」を実現したい