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わたしは3人兄弟の長女だったせいか、
小さい頃から人に頼るのが苦手。


気をつかうし、「出来ない」とか「助けて」と素直に言えない。


弱音を吐いてはいけないしっかりしないといけない。


こうあるべきみたいな思い込みも激しかった。


だから、出産後、夫の入院、自分の体調不良で
母の力を借りることになった。

初孫誕生の喜びと同時に私たちを心配した母は、
フルタイムの仕事をしながら懸命に支えてくれた。

わたしは子どもの頃から働く母に憧れていた。

仕事を休む日が増えた母を見て、足を引っ張るようで日に日に罪悪感が出てきた。

だから夫と子どもの二人位ならわたし一人で大丈夫、
頑張れる、できると自分を奮い立たせた。


でも頑張ろうとするほど空回りしていく。


乳腺炎で母乳が止まり、味覚が無くなり、何度か過呼吸で倒れた。


もう限界。


そんなわたしに母はもちろん実家の家族
ご近所の皆さんたち、本当に優しい人たちばかりだった。


たくさん愛をくれ助けてくれた。


ご近所の人達は
わたしが思いつかないところまで、
自分たちができることを分担してくれた。


感謝の言葉しか出てこない。


わたしも少しずつ元気になってくると、
たくさんのことをしてもらっても
何も返せない自分が情けなくて
(誰も見返りを求めていないのに勝手にそう感じていた)
なぜか落ち込む。


ある時、いつも色々お世話になっている人に
「やってもらうばかりで、与えてもらうばかりで
何もできずにごめんなさい。」と言うと、


「人に何かをできるって幸せなんだよ。
やってくれたその人にお返しをするのではなく、
自分ができる番が必ずくる。

そしたらその時に、
目の前の人にあなたができることをしてあげたらいい。

本当に辛い時、人に頼るのは勇気がいる。
できないということは勇気がいる。
あなたは、それを知っている。
必ずあなたが何かできる時はやってくる。」と言われた。


その時から、肩の力が抜けた。

そして、
いつか自分も誰かのお役に立てる時がくればいいなと思うようになった。


20年以上前の会話だが、
それが、現在の子育て支援活動をしようと思ったことに繋がっている。

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