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「教育」にかかるお金を知る

こんにちは。ミライ・イノベーションnote編集部です。

突然ですが、あなたの人生におけるターニングポイントはいつですか?
就学?就職?結婚?……様々ありますが、そこには必ず「お金」も関わっています。
下図はライフステージの一例です。

前回は、「妊娠・出産にかかるお金」について特集しました。

今回は、教育にかかるお金について特集します!

子どもを育てる上で十数年にわたり欠かせない教育費。
幼稚園から大学までにかかる費用、いわゆる「学費」は、国公立と私立のどちらに通うかでも大きく異なります。

早速、何にどのくらいのお金がかかるのか見ていきましょう。
今回は、文部科学省による調査結果(「平成30年度子供の学習費調査の結果について」)をもとに紹介します。
あくまで平均額ですので、教育費を準備する際の参考値として捉えてみてくださいね。

1.幼稚園にかかるお金

幼稚園に通う子どもにかかる1年間の教育費は以下のとおりです。

学校教育費は公立と私立で差がありますが、幼児教育・保育の無償化に伴い、幼稚園保育園認定こども園地域型保育企業主導型保育事業を利用する3歳~5歳児クラスの授業料は無償となっています。また、幼稚園の預かり保育を利用する場合は、要件を満たせば最大月額11,300円まで無償です(2022年10月現在)。
通園送迎費(バス通園費など)や給食費、各行事費、設備費などは各家庭が負担する必要がありますが、従来よりも少ない支出で通えるようになりました。

2.小学校にかかるお金

小学校に通う子どもにかかる1年間の教育費は、以下のとおりです。

公立校と私立校では、約5倍近い差があることがわかります。

小学校は義務教育課程のため、公立小学校の授業料は無償です。私立小学校は義務教育課程であるものの無償ではないこともあり、学校教育費で大きな差がついています。
また、習い事などの学校外でかかる費用(学校外活動費)についても大きな差がついています。

私立小学校に通わせる場合、6年間で1,000万円近くかかる見込みです。私立小学校へ通わせるなら早期に資金を準備しておく必要があると言えるでしょう。

3.中学校にかかるお金

中学校に通う子どもにかかる1年間の教育費は、以下のとおりです。

私立中学校は私立小学校と同じく、義務教育課程であるものの授業料が無償ではありません。そのため、学校教育費で大きな差がついています。

また、私立中学校では給食ではなくお弁当を持参したり食堂がある場合も多いため、給食費は公立に比べて安く抑えられています。
一方で学校外活動費に大きな差はないことがわかりました。

4.高等学校にかかるお金

高等学校に通う子どもにかかる1年間の教育費は、以下のとおりです。

小学校、中学校と同様に学校教育費で大きな差がついています。
中学校と比べると、公立と私立での教育費の差額は縮まっていますが、それでも2倍近い差があります。

5.大学にかかるお金

次に、大学にかかるお金についても紹介します。

(1)受験にかかるお金

大学進学には、受験もお金がかかります。
下図は、大学受験における検定料の目安を表したものです。

国公立大学を受験する場合に必ず受験する「大学入学共通テスト」(以下、「共通テスト」)。

共通テストを3教科以上受験する場合は18,000円の検定料がかかります(2教科以下の場合は12,000円)。

共通テストは一律の検定料ですが、AO入試・推薦入試・一般入試(二次試験)の検定料は大学により異なります。上図のとおり、国公立大学では約17,000円、私立大学では約3万円~約3.5万円であることが多いようです。

例えば、国公立大学とともに私立大学を併願受験する場合は、少なくとも6万円は検定料として費用がかかることになります。
このように、検定料1つをとってみても、国公立大学と私立大学では大きな差があることがわかります。

また、受験大学が遠方である場合は、その交通費や受験期間における滞在費なども別途必要になってきます。

(2)大学にかかるお金

大学では、国公立か私立かだけでなく、文系か理系かによってもかかる教育費は大きく異なります。

国立大学の授業料は、学部によらず共通です。

公立大学では、入学金について、地域内出身者を優遇するケースも多いです。 たとえば、地域内出身者の入学金と地域外出身者の入学金を比較すると、1.25倍から1.25倍から3.0倍の間で差があるそうです(旺文社「2021年度 大学の学費平均額」)。

一方で、私立大学は、大学ごとに学費が異なります。また、同じ大学であっても、学部によって学費が異なることも多く、一般的には理系のほうが文系よりも高額である場合が多いです。これは、研究費用や施設設備費用などが上乗せされているからですだと考えられます。
また、医学部・歯学部・獣医学部や一部の薬学部などは4年制ではなく6年制です。この場合、さらに学費が高くなります。
(なお、入学試験の学業成績や経済的理由等により学費の免除や奨学金を給付する制度のある大学もあります。)

また、学費以外にも下宿や一人暮らしをする場合には、家賃や生活費も別途かかります。

6.幼稚園から大学までにかかるお金まとめ

最後に、トータルでどれくらいのお金がかかるのかを確認してみましょう。

(1)幼稚園~高校

幼稚園から高校までの15年間、すべて公立に通った場合とすべて私立に通った場合を比較してみましょう。

すべて公立に通った場合は約540万円、すべて私立に通った場合は約1,830万円となっており、その差は4倍近くなっています。
ここまででもわかるように、私立に進学するか公立に進学するかでこんなにも大きな差になるのです。

(2)幼稚園~大学

幼稚園から大学までの19年間をまとめてみましょう。

大学まで進学する予定なのであれば、国公立か私立か、文系か理系かによっても教育費の負担具合が変わってきます。
幼稚園から大学まですべて私立に進学した場合、文系でも約2,560万円以上の教育費がかかることになります。

4.さいごに

今回紹介した費用はあくまで教育費であり、子育てする上で欠かせない娯楽費や被服費、お小遣いなどはここには含まれていません。
また、「すべて公立の場合」「すべて私立の場合」のように便宜的に進路を分けて紹介しています。したがって、この通りの費用が必ずかかるわけではありませんし、これ以上の費用がかかることも十分に考えられます。
いずれにせよ、子どもに教育を受けさせるにはお金がかかる、ということですね。

まとまったお金を一度に用意するのは難しいです。そのうえ、子どもが2人、3人といればなおさらです。奨学金や、学資保険、ジュニアNISAなどの活用も検討するとよいでしょう。
弊社でも、ライフプランニングのご相談を承っております。ぜひお気軽にお気軽にお問合せください。

次回は、離婚にかかるお金を特集します。お楽しみに!



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