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DAY2-② 【環境教育×地域ビジョン】

屋久島と地球の未来会議2023のDay2では、9つのテーマに分かれて、
長い時間をかけてOpen Discussionを行いました。
ここでは、「青い地球と共に私たちはどう生きるのか?」という大きな問いと共に、屋久島と地球に関わるあらゆるテーマを設定し、島内外からゲストをお招きして、参加者も一緒に一体となって対話をしていく場となりました。対話を通して未来に向けたつながりや営みをつくり、屋久島から青い地球と共に生きる、希望の声を届ける時間となり、未来会議を終えた今すでに、新たなアクションがたくさん生まれています。
そんな希望が溢れたセッションそれぞれの様子をまとめてますので、
最後までご覧ください😊

未来会議全体の様子はこちらから↓

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【環境教育×地域ビジョン】

学生ボランティアのうっちゃんです。
このセッションでは環境教育と地域、様々な視点から広く展開されました。

“環境教育とは?誰が対象?誰が関わる?”

教育といってもすごく広くて、難しい。
でも、それを考えるのは楽しかったです☺️


皆さんが考える「環境教育」と「地域」

稲留愛先生 「屋久島町立宮浦小学校

まずは「パッションな部分で人が動く」という
宮浦小学校の稲留愛先生の言葉が。
探究心を持って子どもたちが成長してほしい。
そのために子どもたちとの伴走、環境を整えることを心がけています。

鯨本あつこさん 「離島経済新聞社

“地域の中に生きるものの全てがある”と。
島全体というより集落レベルの、
支えあえる共生コミュニティに注目します。
気軽に声を掛け合える関係性が島にはあるとおっしゃっていました。

プチエピソードなのですが、
鯨本さんが統括編集長を務める離島経済新聞『ritokei』
会場にも持ってくださりました。
すると帰りの船に『ritokei』が!と思ったら
それを写真に収める鯨本さんが(笑)
「まさかこんなところにも」と驚かれていました。

加藤超大さん 「日本環境教育フォーラム

「体験と対話」を通して「自分ごと」として捉えることを重視されています。屋久島を守るためにこれからどう行動していくのか。
屋久島のこれからの模索の道と大きく重なる活動をされていると感じました。
そして環境教育というと子どもが対象と思われがちだが
大人こそ変わっていかないといけない。
「大人が」とか「子どもが」とかでなく
地球の一部分として、誰もが考えていくこと。

大きい概念で想像もつかないどそれしかないのだ、と漠然と感じました。

桑原憂貴さん 「&PUBLIC株式会社

未来を考えるときに、現状や過去を知ることは大事なこと
桑原さんは民間や行政事業の効果の・影響を可視化する事業を行なっています。
そして環境教育に大事なものは「大人」「周囲の仕組み」だと。
子どもたちの周りを作るのは結局大人であるという言葉に
参加者の方々の頷きも大きくなりました。

福元豪士さん 「HUB&LABO Yakushima

やっくんこと福元豪士さん。
環境教育とは「生きる力」を育てていくこと
環境問題を解決することとは少し違っていると。

もちろん教育の意味、効果もだけれど。桑原さんがおっしゃっていたようにそれを“支える人たち”がどうあるべきかだ、とおっしゃいます。

環境教育は誰が対象?

そしてモデレーターのりん、こと小泉沙織さんは
“皆さんは関わっている地域も様々だけれど
「人」との繋がり、を大切にしているのでは。”という言葉をくれました。

すると宮浦小学校の先生である稲留先生に
昨日の授業は成功だった!」と感じた理由は?と話を振ります。

それに稲留先生は
「子どもたちだけでなく、
 保護者の方が“楽しかった!”と言ってくださったから。」だと。
昨日は保護者の方も一緒に活動しながらの授業をされたそうです。
(気になる方はDay1 Excursion
 【環境教育×地域ビジョン】の記録も見てみてくださいね^^)

DAY1 授業の様子

屋久島に住んでいる方はこの環境が当たり前になっているかもしれない。
その分そこに刺激を、変化を起こすことは難しい。
そこに「楽しい!」という刺激を作った、という点が
稲留先生の求めるというか、目指すものなのかなと感じました。

先ほど周囲の仕組み、大人が重要だというお話が。
しかし働きかけを必要とする大人もいるだろうし、
変化のきっかけをくれる「周囲」には
子どもたちだって入っていると感じました。

鯨本さんも実際に子どもたちの考えを
取り入れる企業もあると話されていました。

繋がりを通した環境教育

そして自分たちで主体的に調べることも大事だけれど、
外部の人も一緒に対話型で学ぶという話題に。
やっくんのような学校外の教育の場所に
どんどん委託されていいのではという話も出ました。

また「自分だけでやる」ことが主体なのではなく。
そこには「人」が関わっているのだとハッとしました。

そして“環境って繋がり”。という言葉が。

人と人との繋がりが環境。
そう考えると
環境教育は人、自然と、何かとの繋がりを考える教育
概念で考えると少し難しいけれど、
人に会いに行って実際に見て学ぶ!
この考え方が自分の中に残っています。

そして経済をしながら環境に触れていく、という話題が出ました。
概念だけでは難しいし、綺麗事だけでもダメ。
だから楽しんでビジネス、経済として
「実際にやる」ということなのかなと感じました。

そして最後に参加者も近くの人と感じたことをシェア。

誰かとつながり人との近さを感じると自分だけではない心強さ
そして一緒に何かできるのではないかという
ワクワク、その面白さを感じました。

そうして繋がりが大きくなると、
何か流れができるんじゃないかな?と漠然と思っています。

環境、経済、教育、地域
その他のことも含め影響し合っているし、
大きく見ると繋がっているもの。
それが少しわかった気がします。

《文:学生ボランティアうっちゃん》

登壇者
 稲留愛さん、鯨本あつこさん、加藤超大さん、
 桑原憂貴さん、福元豪士さん
モデレーター 小泉沙織

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