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お財布の中に入れてる紙に救われた

今日は苦手な場面、場所にいなくてはいけない用事があって、少し気分が悪くなってしまいました。
その時に、お財布の中にいつもある紙を入れて持ち歩いていることを思い出しました。

その紙は、大学生の時に読んだ本の数ページをコピーしたものです。
それを折りたたんでお財布の中に入れています。

何が書いてあるかというと、、、

アドレナリンー不安とともに生じる動悸、発汗、震え、強迫的思考の背後にあるのは、アドレナリンなどのホルモン分泌という生理現象です。こういった症状はある意味では正常な反応であり、有害なものではないことを思い出してください。生きていくために私たちはアドレナリンを必要としていますから、不安に伴う症状を完全に排除することはできません。不安と闘うことは事態を悪化させることにつながります。まずは受け入れること、そして自分の体をいたわることが正しい道筋となります。
イマジネーションー想像力を発揮して未来を思い描き、うまくいかない可能性をすべて心配したからといって、生きることが予測可能になるけではありません。そんな姿勢では、今起こっているすばらしいことを楽しめません。何が重要なのかをしっかり見きわめ
残りは放っておきましょう。

これは、「不安と友だちになる」(サラ・レイナー著)という本の一部です。
この本に出会った頃、私は会食恐怖症に悩んでいました。
アドレナリンの説明の前の部分に、「多くの読者から、以下のページをコピーしていつでも見られるように持って歩いているという話を聞きました。あなたも同じようにしてみてはいかがでしょうか?」と書いてあったので、その通りにしたのです。

大学を卒業する頃には会食恐怖症はまあまあ良くなっていたのですが、それでも時々不慣れな場所や緊張する場面で軽いパニック症状のようなものに悩まされていたので、そのままお財布にその紙を入れていました。

今日久しぶりにその紙を取り出して、ゆっくり読んでみると、だんだんと気持ちが落ち着き、気分の悪さも治まっていきました。
気分が悪くなると、すごく気持ちが焦るし、もし悪化したらどうしようと不安になるし、自分を自分でコントロールできない状態になります。
でも、上の文章を読んでいると、気分の悪い自分から少し意識を離すことができ、「あ、今、緊張してアドレナリンが出て、気分が悪くなってるだけなんだな」って認識できて、落ち着いていきます。

起こっている出来事、状態を認識するっていう作業はとても大事なんだと思います。

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