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損して得とれ

何か嫌なことがあった時、それを上回る対価やメリット、目標などがあれば、その嫌なことは、あくまでそれを叶えるためのツールになりますよね。

一方で、嫌のことがあっても、それを経て得られる対価やメリット、目標が何もなければ、それはただ単に嫌な気持ちが頭の中に残り続けることになってしまいます。

「損して得とれ」という言葉の通り、何か損をした時に、その分、何を得られるかということについても同時に考えた方が精神的に安定します。

時間や労力を注ぐということは、大切な人生の一部を切り取って、その対象に手渡すということです。それにも関わらず、何も得られないで嫌な思いだけをするのは、自分に対して失礼なのではないかと思います。

嫌なことがあった分、それを補う何かを必死で見つける、もしくは、その対価を前提に嫌なことを堪える。また、メリットが何一つ無いのであれば手を引いたり、そもそも関わらない。

そういう意識や考え方が「切り替え力」を醸成させるのではないかと思います。

(※)切り替え力とは、嫌なことがいつまでも頭に残らない思考法をしたり、生活習慣を身につけることで脳を休ませる時間を取り、鬱病などの精神疾患を予防・改善することに繋げる力のことです。(私が勝手に作った造語です。)

ただし、「〇〇しなければならない」という思い込みや、誰かに承認されることのみ自己肯定の拠り所にしていると、気づかないうちに時間・労力を浪費してしまったり、想定した対価を得られずに損をしてしまうという結果に陥りがちです。

特に、他人からの承認は、その人の気分次第ですし、どんな貢献も当たり前になってしまうので、段々と負担が増える割には、得られる承認の量や機会も減ります。それが精神的な疲労感を蓄積することにも繋がります。私たちは承認というエサを求めるために労働をする奴隷じゃありませんから。

そのため、もし自分の疲労感が溜まっているのであれば、「〇〇しなければならない」という思い込みに縛られていないかを点検する。そして、誰かに役に立つことで承認欲求を埋めようとせず、自分で自分を承認することを目指す。

そういう意識も基礎として、必要になるのではないかと思います。




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