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【未来志向Labo発足記念Expo 第3弾】 富士地域交流ワーケーション 5/23イベントレポート#3

2023年5月23日(火)、富士市ワークスペース「WORX富士」にて、未来志向Labo第3弾イベントを開催しました。

今回のイベントの主なコンテンツは2つ。

  • 未来志向Laboの新しい取り組み「ふじくらす」の紹介

  • トークセッション「地域人材のキャリア支援サービスに関するUX」

東京在住のWebデザイナーである、「株式会社ドッツ」スマートモビリティ事業推進室室長 坂本貴史さんをゲストスピーカーにお招きし、地域に住まう人材をどのように活かしていったらよいのか、地域課題という点やUXという観点から、お話ししました。

今回も、その様子をイベントレポートとして紹介させていただきます。

■トークセッションの前に、まずは身体のストレッチ

「ウーマン・ラボ」温活士・ボディメイクインストラクターであり、「未来志向Labo」の提携パートナーでもある有賀久美より、手軽にできる筋膜リリースとストレッチのレクチャーを行いました。

長時間パソコンやスマートフォンを使う方にとって、首コリ・肩コリはとても悩ましいもの。今回は参加者のみなさんに向け、マッサージボールを首周りや肩周りに、コロコロするだけでOKの、とてもシンプルな方法を伝授。

ストレッチ中、あちらこちらから「気持ちいい〜!」「痛たたたた」などのリアルな声が。普段どれだけ身体が頑張っているか、身に染みて分かる時間となりました。筋膜リリース&ストレッチの時間は30分でしたが、みなさんかなりリフレッシュできたようです。

忙しい日々でも、自分をちょっと労わる時間の大切さを学びました。

■「ふじくらす」未来志向Laboの新しい取り組み

体を動かしたあとは、いよいよトークの時間。

まずは「未来志向Labo」代表の池田より、新しい取り組みである「ふじくらす」について、その想いや実施内容について紹介しました。

▶そもそも「ふじくらす」って?

「ふじくらす」は、“ワークシェア”をキーワードにした、イキイキと働くことをサポートするコミュニティ事業。

富士地域で《暮らす》人や、関係人口と呼ばれる静岡・富士地域に関わりのある人たちに向けた社会的な活動を通じ、楽しみながら、働く・学ぶ・生きることについての成長のキッカケを提供します。

地域を楽しめるワークショップやイベント・ワークシェアリングはもちろん、社会性ある事業のプロデュース・マネジメントを“ワークシェア”し、地域活性化とやりがいを創出していきます。

「ふじくらす」詳しくはこちらをご覧ください

■「地域人材のキャリア支援サービスに関するUX」トークセッション

本イベントのメインであるトークセッションでは「株式会社ドッツ」の坂本貴史さんをお招きし、"地域人材のキャリア支援サービスに関するUX"というテーマから、坂本さんご自身の専門知識や体験など、様々な角度からお話いただきました。

▶ゲスト・坂本貴史さんプロフィール

坂本貴史 
「株式会社ドッツ」スマートモビリティ事業推進室室長。デザイン系の工業高校を卒業後、グラフィックデザイナーとしてデザイン会社に就職。そこでインターネットの魅力に触れ、神戸のベンチャー企業に転職し、イチからWeb構築について学ぶ。以降、大阪でWebデザイナーとして働いたり、「ネットイヤーグループ株式会社」に参画したり、幅広く活動を行う。現在は「株式会社ドッツ」で起業や自治体のスマートモビリティ事業を推進。情報アーキテクチャやUXデザインの専門家として、執筆活動や講演活動も行っている。

https://twitter.com/bookslope

▶地域で活躍したい人を繋ぐタッチポイントとは?

まずは「ふじくらす」で抱える課題を事例に、地域で活躍したい人たちをどのように繋ぎ、活躍の場を設けていくか、という点について語り合いました。

「ふじくらす」で実現したいことのひとつである“地域での新しい働き方のサポート”。
ここにおいては現在、企業と人材のマッチングが課題となっています。
地域で働きたい人たちを職業ごとにカテゴライズすると、大きく分けて4つ。

  • スペシャリスト
    ある程度のスキルと経験を持つ人が独立。社会性のある仕事をしたい、とその人数は増加中であるものの、その先である地域内の中小企業において、受け入れ先が少ないのが現状。

  • オペレーター
    会社内でオペレーターとして活躍していた人たちなど。現在子育てや介護があり、フルで勤務することは難しいものの、在宅ワークで仕事を続けたいと考えている。

  • シニア
    仕事経験・人生経験ともに豊富な人材。知識やスキルだけでなく、人脈など地域にとって貴重なパイプを持つ。人生100年時代を生きるうえで、活躍の場の創出は大きな価値となる。

  • ディレクター
    企業とスペシャリスト・オペレーター・シニアなど各セクションを結ぶ重要な役割を担える人材。ビジネス目線でディレクションする、というある程度経験値の必要なポジション。

このなかでも特に「ディレクター」を担う人材が増えたら、と池田は話します。

こういった多様な人材とどうタッチポイントをとっていくのか、という課題について、坂本さんは「まず、自分を知ってもらうためのプロフィールサイトをつくること」が大切だといいます。

▶最初の一歩は「自分を知ってもらう」こと

これについて、坂本さんはこのように話してくれました。

「仕事はどうやっても人を介すものであり、人との繋がりがとても重要。
ということは、まず自分がどんな人物なのかを知ってもらうこと。そのツールをつくることが最初のステップではないかと思います。それがあれば、そこから人を介して自分を知ってもらいやすくなるかなと。

最近ではそういったサービスやプロフィールサイトも増えています。デザイナーなどクリエイターたちはポートフォリオがそれに値しますが、クリエイター以外の人も、テキストなどでもいいから、自分自身を語れるものがあったほうがいい。日本人ってどこかシャイな方が多く、“自分語り”が苦手という方もよく聞きます。そういった場面に資料ひとつあるだけで、自分という人材を知ってもらえやすくなるはずです。」

「地域で活躍したいという方のなかで、それは“ライスワークとしてなのか、“ライフワーク”としてなのか、という差も大きいと感じます。前者の場合はクラウドソーシングに登録するなど、すでに行動に移している人も多いはず。地域活躍という点では、とくに後者が多いように思います。どちらを求めているのか、というのも、その人を知るという意味では大切なポイントだと思います。」

「そういった自分を知ってもらうシートがあることで、コミュニケーションが生まれる。そこから企画になったり、仕事になったり、キッカケが生まれる。そういう場があることが大切だと考えます。」

これには池田も「なるほど」とアイディアをメモ!

「ふじくらす」には、その人の持つスキルや経験を最大限引き出すために、また、それらを言語化するのが苦手という人のために、AIによるキャリアの棚卸しというアイディアがありました。そこと今回の話をうまく組み合わせることによって、より一層おもしろいかたちになっていきそうです。

▶キャリア・仕事を「好奇心」と置き換えてみる

これから先、自分の経験値や知見によって世の中で活躍していくことを考えると、そのインプットの量や質というのはとても大切になっていきます。では、どうやってそれらを増やし、高めていくのか。

その点について坂本さんは、アインシュタインの言葉を借りて話してくれました。

[わたしには才能があったわけではない、好奇心が大きかっただけだ]

「仕事ってなんだろうと考えたとき、最近よくこのアインシュタインの言葉が浮かびます。仕事を“好奇心”、と置き換えてみると、意外とみんな語れることが増えると思います。」

「たとえばわたしの場合、K-POPが好きなんですが、これは現時点では仕事とは関係ありません。ただ、興味のあることだけに、とてもたくさん話せますし、それがとてもおもしろい。K-POPといっても広いジャンルなので、わたしはそのなかでも女性アーティストについて深く知識があるんですが、その共通の好奇心をもった方に出会うと、とても盛り上がる。そういうことの積み重ねが、いつか仕事に繋がるんじゃないか、と考えるようになりました。」

▶好奇心=選択肢を増やす

誰かに与えられてすることではなく、自分の好奇心の赴くままにする。好きだからこそ吸収することも大きいのでは、と坂本さん。加えて、好奇心のベクトルが複数あることの大切さも教えてくれました。

「[マルチポテンシャライト]という言葉があります。マルチ=複数の、ポテンシャル=潜在能力、を持つ人という造語です。これまでの日本の教育は、“こうあるべき”という、ある種選択を許されない風潮がありました。小学校・中学校・高校・大学に通い、ひとつの企業に長く勤める。これが良しという時代には、我慢を強いられたり、そのレールにうまくはまらず苦しんだりということも多々あったでしょう。このマルチポテンシャライトというのは、多様な興味があって良い・多くのことをクリエイティブしていこう、という考え方。これを知ったとき、まず自分自身がとても大きく影響されました。」

「たとえその興味がピンポイントだとしても、自ら好奇心をもった事柄が複数あるだけで、他とのタッチポイントは増える。自分を知ってもらえる接点が増える。それだけ、将来的に活躍できる場が広がるということです。」

▶同じ熱量同士が集まるコミュニティのパワー

「K-POPを例に出しましたが、同じ趣味や好奇心を持つ者同士って、たとえ初対面でも話が盛り上がるんですよね。それってなかなかないこと。まず仕事というのを“好奇心”という言葉に変えることで、人に語りやすくなる。そして相手にとっては、その方の“好き”が熱気とともに伝わるので、知ってもらいやすいし、誰かに紹介しやすくなる。そして、その好奇心・好きポイントが増えれば増えるほど、コミュニティとの接点や活躍の機会が増える。これは冒頭にお話したことと繋がります。プロフィールシート改め、好奇心シート・ワクワクシート。これがきっと、キャリア支援の大きな原動力になるのではと思います。」

この好奇心あふれる熱量が、地域内のコミュニティで起きるとしたら。考えただけでワクワクしますね。

約30分ほどの短い時間ではあったものの、これからの「未来志向Labo」の活動における重要なヒントをもらい、デザインを仕事にしたり未来に悩んだりしている参加者にとっても、非常に有意義で濃厚な時間となりした。

坂本さん、ありがとうございました!

写真:池田さん坂本さんツーショット

■最後に…【未来志向Labo】が目指すもの

最後まで、お読みいただき、ありがとうございました。
そして、イベントにご参加いただきました皆さんもありがとうございました。

改めて、未来志向Laboが目指すもの、

それは、

未来志向という言葉が指す通り、
「子どもが生きる街がこうなったらいいなぁ」
「若者が誇れる街がいいなぁ」
という想いが根底にあります。

ただその想いはビジョンだけでは決して叶わず、
誰かが地道に活動をしていく必要があります。
先人たちが10年100年として紡いできた今の文化を、
今、ここから自分たちが日々実験的にラボのように活動することで、

これから先の文化、つまり「100年続くコト」を創る、この想いが伝播し、様々な人たちが集まる・応援する、そういった街づくりを目指しています。

その始まりが、今回のふじくらす発足記念イベントでした。

多くの方にこの1歩を知ってもらいたい!と思っています。
今後、YouTubeからも、様々な配信を行っていきます。

ぜひ、まずはイベントの様子の動画視聴とチャンネル登録とともに、
「未来志向Labo」の今後の活動の応援よろしくお願いします!

「未来志向Labo」チャンネルは、様々なこれからの #日本の最適解 を発信していきます。
応援をよろしくお願いいたします。


地域をつなぐ架け橋になる
共創コミュニティを目指して活動をしています

富士山の麓の「富士のまち」から 、
“100年続くコト”の「キッカケ」を創りだす活動をスタート!

地域社会の未来へ、
「働き方」「学び方」「生き方」のヒントを発信中

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未来に向けた「コト創り」への貢献を目指す、私たちの活動を応援していただける方々とともに、共に未来志向のコミュニティを築いていければと思います。


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