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本を通じた対話の時間が宝物になった~私の育休振り返り①~

あっという間に2022年3月も最終週。
早生まれの次女は0歳保育園に入れず、1年3ヶ月という長すぎる産育休をどうしようか・・・と悶々としていたころが約1年前が懐かしいです。
ただ、不思議な事に、過ぎ去ってみれば、新生児~1歳の子と、いやいや期まっさかりの子を抱えつつも、今までの経験を整理したり、自分への理解を深めたり、好奇心探究心の赴くままに好きを追究したりと、有意義な時間が確保できたなと思います。
育休はもちろん育児のための休業だけど、自分と家族の人生を再構成する時間として男性女性問わず取得推奨!

もちろん、1人ではできなかった。家族の協力はもちろん、ゆるく繋がりながら活動する仲間と場所があったからこそ得られた時間だったと思います。そんなサードプレイスの場所は、これから先の人生でも、その時々のニーズと好奇心に合わせて確保しておきたい。
何回かに分けて振り返りを残しておこうと思いますが、まずは私の一番の宝物のような時間だった「対話型の読書会(ABD読書会)」について書こうと思います。
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みなさん、本は好きですか?
どんな目的で、どのように本を読んでいますか?

私は、もともと読書が好きで、昔から小説を中心に趣味(娯楽)として、その世界観を楽しむために読んでました。
5年前にコンサル業界に転職してからは、「ビジネス書・専門書は年間100冊以上読むのがスタンダード」という謎のハードルを聞かされ、また必要に迫られてビジネス書も読むようになっていました。ただ、「読まなければいけない」というタスク感のせいか、読んでも表面をさらっているだけで、気づきが浅いなあと課題を感じていました。
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そんな中で出会ったのがABD読書会(Active Book Dialogue)
一冊の本を複数のメンバーで読みながら、対話を通じて本への理解を深めていく方法です。事前に本を分割してサマリーを作成し、当日はサマリー発表を聞いた後に対話を行います。本を読んでこなくてもサマリーを聞くことで内容を理解でき対話も楽しめる気軽に参加できる読書会なのです。私の課題であった「読書をしても気づきが薄い」という点の解消はもちろん、その他にもとても良い効果があったのでご紹介します。

●著者のメッセージをまず受け入れてサマリー作成することが、コミュニケーションのトレーニングになる

→サマリー作成って、高校生の国語の授業以来!?という感じだったのですが、その良さに気づきました。他の人の意見や考えをまず聴いて理解に徹する練習になる。実生活では自分の価値観が邪魔をするので、なかなかこれができないケースが多いので、良い練習になります。

●自分なりの問いをたてることが楽しい!
→本の中で疑問に思ったこと、考えてみたいこと、知りたいこと、など、日常生活の「やらなければならないこと」を脇に置いて、興味や好奇心が自由に伸ばせる時間が過ごせる。その中で、自己理解が深まり、新たな自分を発見することにも繋がります。

●対話が他者への理解を深めたり、自己開示を進める一歩へつながる
→大人になると、相手をよく理解した上で良いパートナーシップ、良いチームを形成したいと思っていても、損得勘定なく利害関係なく、裏も表も無い学生時代のような新しい人間関係をつくることは時間制約があり難しい。ビジネスの場においては、いわゆる「ビジネスライクな関係」が好まれるケースも多いと思います。ただ、そんな中でも、”本”というツールを挟んで対話をすることで、本の内容を一緒に見つめながら、各自の人生や経験からにじみ出てくる意見を聴くことができる。「こんな風に考えるんだ」「こんな見方もできるんだ」という発見は、他者に興味を持つきっかけにもなるし、自己開示を進めるきっかけにもなると思います。

このような良さに気づき、宝物のような時間を得たABD読書会。
この価値を自分の中だけではなく、社会へ、自分なりの方法で還元していきたいなと感じています。

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