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信頼できるベビーシッター事業者/保育者と出会うには? ~ファミサポ編~

前回のnoteをたくさんの方にお読みいただきました。
それぞれの立場で“子どもの命を守るためにできること”、“子どもを預けるということ”について、少しでも考えるきっかけになればと願っています。

前回、信頼できるベビーシッター事業者/保育者をみつけてほしいと書きましたが、子どもを預けるにはどんな選択肢があるのか?どのように選べばいいのか?
ひとりの母として、事業者として、私自身の経験を踏まえてご紹介したいと思います。

私がこれまでにお世話になった保育サービス

1. 認可保育園
2. ファミリーサポートセンター
3. 民間のベビーシッターサービス
4. 民間の一時保育
5. 小児科併設の病児保育室
――その他――
6. 英語(外国人)シッター
7. 学生シッター
8. ママ友

1. 認可保育園

こちらはまだ“保活”という言葉もなかった10年前のお話ですし、地域によって大きく実情も違うと思うので割愛します。

2. ファミリーサポートセンター

ファミリーサポートセンター(通称「ファミサポ」)は、自治体ごとに整備された有償ボランティアによる子育て支援の仕組みで、多くの場合利用者宅ではなくサポーターの自宅での預かりになります。※概要については「ファミサポ 〇〇」とお住まいのエリアを入れて検索してみてください。

私が子どもを産んでから真っ先にお世話になったのがファミサポです。無事保育園が決まり息子9か月で仕事復帰することになりました。復帰とともに転職した会社は時短勤務制度のない会社だったため、“フルタイムで働くと保育園のお迎えに間に合わない問題”に頭を悩ませることとなりました。そんな時、児童館でたまたま出会ったママがファミサポのことを教えてくれました。即、調べて説明会に参加し、サポーターさんと面談をし、仕事復帰に合わせて利用をスタートすることとなりました。

■ファミサポのメリット

① 料金が安い
「有償ボランティア」という位置付けなので、なんといっても料金が安いです。私が利用していた時は、1時間あたり800円程度だったと記憶しています。サポーターさんによっては数百円で子どもの食事を用意してくれたりもします。サポートしてくれる方も、お金を稼ぐというよりは「地域の子育てをサポートしたい」という社会貢献意識の高い方がほとんどだと感じました。

② ご近所のサポーターが来てくれる
私がお世話になったサポーターさんは全部で5人ほどいますが、いずれも徒歩圏内または自転車圏内の方でした。保育のプロフェッショナルに預けるというよりは、地域に根ざした近所のおばあちゃん(時におじいちゃん)や先輩ママに子どもを預かってもらうという感覚に近かったです。保育園入園時点ではママ友が一人もおらず、実家が遠い私にとってはとても心強いことでした。

③ コーディネーターがいる安心感
利用者とサポーターのマッチングは、派遣型のベビーシッターサービスと同じくコーディネーターが担当します。利用前の面談にも同席をしてくれます。ママ1年目で人を見抜けと言われてもどだい無理だと思うので、間に誰かがいて、それまでのサポート実績や評判が分かった上でサポーターを紹介してもらえるというのは大きな安心材料だと思います。面談をしてみて、もしミスマッチだと思ってもコーディネーターさんに伝えられるので、お断りするときの精神的な負担も小さいのではないかと思います。


■ファミサポのデメリット

① サポーターのサポート範囲が狭い
同じ自治体に住む家庭とサポーター同士を繋ぐため、区市町村をまたいでの利用やマッチングはされません。私はラッキーなことに平日毎日の保育園お迎えを、近所のサポーターさんに継続してお願いすることができました。ですが、共働き世帯が利用を希望する時間は大体重なっているので、サポーターさんの空き状況によっては、近所で利用条件に合う方とのマッチングはなかなか難しいのではないかと思います。

② 面談が面倒な場合もある
ファミサポでは面談済のサポーターしかマッチングしてもらえません。(私の住んでいた自治体だけでなく、他も同様だと思います。)そのため、突発的にスポットで利用したいときにそのサポーターが空いていなければ利用することができません。いざという時のためにたくさんのサポーターさんと面談を済ませておくことは少々腰の重い作業かも・・・(私はそう感じてしまいました。)突発的な利用も想定されるならば、多少時間に余裕のある育休中にいろいろなサポーターさんと面談をしておくと良いかもしれません。


③ 料金の支払いが煩雑
ファミサポの利用料金はサポーターさんに直接手渡しとなります。お釣りの出ないようにお金を用意したり、料金の計算をしなければならないのが地味に面倒くさかった記憶があります。それから、子どもの前でお金の授受をしなければならないのも、それはそれでちょっと気が引けました。(これは私が気にしすぎだったかもしれません。)

★★

いろいろ書きましたが、慣れない子育てと育休明けの職場復帰をサポートしていただいたファミサポのみなさまには本当に感謝しています。
特に、数か月にわたって平日毎日サポートしていただいたサポーターさんは、最終日に目をウルウルさせながら“サポート終了がとても寂しい。お仕事も子育てもがんばってね!”と声をかけてくださったこと、一生忘れられないです。息子のことを実の孫のように本当によくかわいがってもらいました。
保育のプロフェッショナルというよりは、“頼りになる近所のおばちゃん”を求められている方は、お住まいの自治体が開催しているファミサポの説明会に参加されてみてはいかがでしょうか?

・・・ファミサポだけで長くなってしまいましたが、「3.民間のベビーシッターサービス」以降はまた追記していきたいと思います。

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