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2023年のマイベスト映画が決定しました。

まだ新年始まって10日目なんですが、早くも今年のマイベストが決定しましたので、発表させていただきます。

ちょっと、これを超えられる映画はそうそうないんじゃないかな、と思ってます。今後数年、そんなふうに思える映画に出会えるのかどうか、わかりません。

ありがとう、2023!!
今年も楽しかった!!!(早)


その映画とは、

2020年に韓国で公開された『声もなく』

以前、「演技おばけに出会った」の記事で紹介した、ユ・アイン主演映画です。

『王の運命』もおばけだったけど、『声もなく』もやっぱりおばけ、演技が怪物級でした。視聴後、しばらく絶句。わたしの方が声(言葉)を失ってしまいました。

2015年の『王の運命』、2020年の『声もなく』で、どちらもその年の賞を総なめにしてますね。

あらすじ
貧しさゆえ、犯罪組織からの下請け仕事である死体処理で生計を立てる口のきけない青年テインと片足を引きずる相棒のチャンボクは、身代金目的で誘拐された11歳の少女チョヒを、1日だけ預かることになる。トラブルが重なり、テインとチョヒの疑似家族のような奇妙な生活が始まるが、チョヒの親から身代金が支払われる気配はなく…出会うはずのなかった者たちの巡り合わせが、韓国社会で生きる声なき人間たちの孤独を浮き彫りにする。
映画『声もなく』公式サイトより引用

映画『パラサイト』やドラマ『アンナ』のように、韓国の貧困や社会をアイロニーたっぷりに描いています。

「貧困」や「犯罪」の暗いイメージとは対極の「明るさ」や「優しさ」が不思議と調和する映像。

暗い描写が一切なくて、「明るい犯罪生活」とか「楽しい逃亡生活」とかドラマ作れそう……

通常、残虐に描かれるシーンがとてもコミカルでつい笑ってしまう。

殺人幇助のシーン。笑(笑うな)

犯罪がコミカルに「日常」として描かれるシーンや、「憎めない犯罪者と少女」の関係が描かれているシーンに、名作『LEON』を思い出しました。

映画『LEON』より

ほのぼのした田園風景と美しい色彩で描かれる、社会の闇……

テーマは重いけど、重い気持ちになることなく見れるので、安心して観てほしい。みた後は、すぐにレビューや解説を漁ったりしないで、その感情をじっくり味わってほしい。

ラストで何故かふと涙が流れて、でもその涙の意味は自分でもよくわからなくて。感動とは違って、心が震えたというか、きっと、あれはラストのユアインの気持ちと一緒だったのかもしれないな、と、今感じています。

おそらく、前情報をあまり入れないでみた方がいいと思うので、この辺で。わたしももう1周してきます。あと1、2周した後、また感想を綴ります。

ユネク、パラビ、アマプラのレンタルなどで配信中、1/30(月)にはwowowでも放送されるようです。

年明け10日目にして、こんな映画に出会ってしまうとは。
今年、これ以上の感情に出会うことができるのか、楽しみです。

視聴されたら、ぜひ一緒に語りましょう^^
ではでは〜!

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