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胃腸と向き合う〜総合病院診察編〜

はじめに

 <シリーズ・胃腸と向き合う #2>
 前回は、人生で初めて大腸内視鏡検査&胃カメラを受けた模様をお届けしました。その結果、ポリープではない何か(腫瘍)が見つかり、再検査のため大きな病院を紹介してもらうことに。私の身体に、一体何が起きているのでしょうか……。

30歳の冬、くれない丸と

総合病院の紹介はスムーズ!

 内視鏡検査を終えて数時間後、かかりつけの病院から総合病院の紹介状について電話がありました。紹介先は、私の生まれた病院で入院歴もあります。どうやら患者登録が残っていたようで、スムーズに診療予約を取っていただけました。本当にありがたいです。

受付前

 そこからしばらくして総合病院の診察日。2月上旬、季節外れの暑さ(予想最高気温12℃)の中、公園を横目に病院へ向かっていると、小学校低学年くらいのご一行を発見。遠足かな〜?先生の言う通りビシッと整列していますが、ちらほら本音が聴こえてきます。
「先生〜暑すぎぃ〜無理ぃ〜。」
素直な感想!私も心の中で同意しながら、とにかくコートを脱ぎたい一心で受付を目指しました。

 到着したのは、受付の1時間半前!早すぎです!そこで大病院の喫茶店で時間を潰すことに。紹介状をまじまじと眺めます。開けたらあかん封筒って妙に開けたくなりませんか?どうしてなんでしょう?ネットで調べると、紹介状を開けてしまった「うっかりさん」の体験が見つかりました。危ない、危ない。二の舞を演じる前にファイルへ直し時間を待ちます。仕方がないので、この記事を書くことにしました。

受付と採血〜その後

 そこから筆が途絶えています。メモによると夫と合流して、13:20に採血。針が刺さっているのを忘れるほどの「無痛採血」で、去り際に深々と感謝を伝えました。13:45ごろから受付で待機。もちろん不安はありましたが、どちらかというと終始、私よりも夫の方が心配そうにしていました。なんでなん?!
 すべての診察を終えたのは14:45を過ぎた頃で、私が玉ねぎスープの玉ねぎだったらもうスープに溶け出してるんじゃないかとさえ思うほど。ただもっと辛いのは夫の方。夫は朝のニュース番組を担当しているので午前3時起き。よく付き添ってくれました……。

診断は神経内分泌腫瘍(NET)疑い

 さて主治医によると、「神経内分泌腫瘍(NET)」の疑いが極めて濃厚とのこと。

 何のことだか、ぜんぜん分かりません!

 図を交えて説明してくださったので、
・すぐに生命に関わるものではない
・良性か悪性かはまだ判断できない
・しかし転移の可能性は低いだろう
ということは理解できました。腫瘍の摘出には入院が必要なので大体の入院日程も初診の段階で決めてもらいました。

 どうやら国立がん研究センター中央病院のHPによると、希少がんに分類されるようです。1年のうちで発生する新規患者数は10万人あたり3〜5人と稀な病気。診断が確定して頭の中が整理できたら、別の記事にまとめます。

まとめ

 良かったのは知ることで少し安心できたこと。
 ただやはり知らない病名を告げられ、「入退院の日程もふわっとした状態で、春を迎えられるのか?」という後ろ向きな気持ちを抱いたのも事実です。なんか、むずかしいし、こわい。しかし、理解して支えてくれる方と家族のおかげで、いま治療にあたる事ができています。

 最後になりましたが入院に際して、治療に専念できる体制を整えてくださった関係者の皆さま、本当にありがとうございます。また検査前にコロナに罹患してしまったことでスケジュールが二転三転し、ご迷惑をおかけいたしました。日程の調整や突然の変更にご対応くださり、心より感謝申し上げます。

 元気に春を迎えようと決意した一日でした。


(つづく)

藤川 みさこ(ふじかわ・みさこ)
松竹芸能所属。大阪市生まれ。社会教育士を目指して再勉強中。これまで「ザ・シンフォニーホール」の館内アナウンス(〜現在)などを担当。音楽とアニメ、船が大好き。

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