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気高い一匹狼になる

ずっと孤独だった。

寂しくて、無理に人と関わろうとしていた時期もあった。

でも、あるときから他人との縁にしがみつくことをしなくなった。

人も社会も常に変化しているんだ。

常に移ろっているんだ。

縁とは自然に引き寄せあって、自然に離れていくものなんだ。

一度離れたとしても、縁があれば、またどこかで繋がりあえるものなんだ。

そう、私は思っている。

だけど、やっぱり寂しい気持ちを拭いきれない。

『本当に自分は正しいんだろうか』

そう、不安に思うこともあった。

以前、私が尊敬する人に、自分が孤独であることを打ち明けたことがある。

その時の話がとても印象に残っている。

「群れをはぐれた狼は孤独です。

だけど、一匹で生き抜く術を持っています。

一匹で生き抜く強さを持っています。

誰とも気持ちを分かち合えなくても、自分の中に信念を持っていれば、それは孤独ではなく孤高の存在なんです。」

胸に響いた。

私はただ、自分の持っている信念が、他人の持っている信念と違っただけなんだ。

今まで自然と引き合う人がいなかっただけなんだ。

その言葉を聞いて、私は少し、孤独でいることが怖くなくなったんだ。

私は、自分の中に最も美しいものが眠っていると、ずっと信じ続けてきたんだ。

だから私は、ただの孤独な一匹狼じゃなくて、気高い一匹狼になるんだ。

今は孤独の中で、自分自身のかけがえのないものを見つめ、考え、純化していってるんだ。

そして、その気高い心を持ち続けていれば、いつか同じ信念を持つ仲間たちに出会えるはず。

そう、私は信じている。

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