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ビリー・アイリッシュ実践するヴィーガンって何? “ベジタリアン”、“フレキシタリアン”、“プラントベース”を Better Life Artistが解説します

サンフランシスコ在住のサステナブルママ・今井みさこがお届けするBetter Life Artistのpodcastの内容を抜粋してお届けします。
Better Life Artistのpodcastは「あなたのゴキゲンが世界をサスティナブルにする」をテーマにさまざまな分野のゲストにお招きし、あなたの生活がより健やかになるノウハウをお届けする番組です。


第三回目のテーマは
今回のテーマはヴィーガン、ベジタリアン、フレキシタリアン、プラントベースについてです。

フードアイデンティティは
アレルギーによる体調不良からなる食事法なんです!


みさこ(以下・み)「ヴィーガン、ワナヴィーガン、ベジタリアン、フレキシタリアン、プラントベースなどのことをフードアイデンティティと総称するんだけど、日本で聞きなれないカテゴリーはある?」

まゆこ(以下・ま)「日本ではワナヴィーガンやフレキシタリアンはあまり馴染みがないかもしれないわ。フードアイデンティティ自体の正しい理解が日本で浸透していないかもしれない!」

「解説していくね。まずヴィーガンは、卵やチーズ、魚などを含む動物由来のものを一切口にしない人のことを指すの。さらに動物製品も買わないライフスタイルも含まれています。
ワナヴィーガンは、ビーガンな選択に興味がある人、ヴィーガンになりたい人のことを指します。動物性よりも植物性を好んでいたり、プラントベースを意識している人のことです。
ベジタリアンは、聞いたことがある人も多いかな。肉を食べない菜食主義者のことです。
そして聞きなれないというフレキシタリアン は“flexible”(柔軟性) と“vegetarian”(ベジタリアン)を組み合わせた造語。基本は植物性食品が中心だけど、時には肉や魚も食べるという柔軟なベジタリアンスタイルを取る人のことです。
プラントベースは、植物由来の食事を中心とした食生活のことを指すの。
なぜ、このようなフードアイデンティティが増えたと思う?」

「環境に配慮したライフスタイルを選ぶ人が増えたことや、ダイエットに取り入れる食事法というイメージもあるけど、実際はどうなの?」

「環境問題に配慮して肉食を控えるライフスタイルを選ぶ人がいるという認識は正解。だた、フードアイデンティティがダイエットに取り入れる食事法という認識は間違っているの。そもそもフードアイデンティティは、アレルギーによる体調不良からなる食事法なんだよね。だからダイエットに必要なhow toではないの。あの、グラミー賞で最優秀アルバム賞や最優秀新人賞を受賞し、大人気のミュージシャン、ビリー・アイリッシュは乳糖不耐症をきっかけにヴィーガンの生活を選んでる。女優の水川あさみさんは、環境問題を意識してヴィーガンになったそう。きっかけは、人それぞれなんだよね。

「そうなのね!アレルギー改善のための食事法だとは知らなかったわ。水川さんのインタビュー記事を読んだことがあったことを思い出したわ。ヴィーガンは自分の体を変えるための選択ではないと言ってた。環境問題を具体的に教えて!」


「わたしが修了したイリノイ大学の introduction to Sustainability で得た知識も踏まえて説明するね。環境問題で注目すべきは、水と土地、二酸化炭素の排出量が挙げられるの。まずは、水で説明するね。例えば、小麦1キログラムを作るために必要な水は約1,300リットル。お米は1キログラムあたり約3500リットルが必要になるの。肉類は、飼料用に栽培された作物を食べているから、さら多い水を必要とする傾向がある。つまり、ハンバーガー1キログラムに必要な水の量は、約15000リットル。これだけ見ても、食が作られる工程で必要な水の量を比較できるでしょ。家畜のために、水が必要なのはわかったよね。他にも、大規模な畑や放牧地が必要。熱帯雨林を切り開いて牧草地にしてしまうと、熱帯雨林の生態系が壊れるだけでなく、地球上の二酸化炭素を吸収してくれる木が減ってしまうのも問題視されているの。また、肉類の生産で二酸化炭素やメタンガスが排出されてしまう。そういったことから、ベジタリアンをライフスタイルとして選ぶ人の中には、このように環境を理由にしている人もいるということなんだよね。」

「なるほど!水・土地はとても大切な資源よね。数字の比較はとてもわかりやすいわ。」

「それとね、それぞれに作る上で適した場所があるってことも大事なんだよね。フルーツだとわかりやすいかな。温暖なところでできる果物もあれば、寒暖差が激しい場所を好む果物がある。だから、国を超えて協力し合うことができたら、作られたものを分けあったり、過剰に作る必要もなくなって、環境にも優しい動きに繋がるんだよね。

フードアイデンティティは、食べることが基本にあるけど、環境だったり、地球を考えることに繋がるんだね。自分が好きな食べ物がどういう経緯を通って、どのくらいのエネルギーによって作られているのかを知るもの面白いと思ったよ。つい1週間くらい前、電車内に設置された液晶ディスプレイで見た電車広告でこのようなフレーズがあったの。“食材を買う際は、賞味期限の近いものから手に取る習慣を!”というメッセージが流れていて。みさことのpodcastのおかげで、これはフードロスへのアクションの一つだなって、その意味がすぐに頭に浮かんだの。」

「嬉しい!Better Life Artistは、そういう気づきから、意識が変わってゴキゲンになってくれることを願っているから!!
わたしがサステナビリティについて考えるときに大切にしているのは、自分がゴキゲンになれるかどうか!環境問題についてなにかアクションしたいと思ったときに、ヴィーガンだけじゃなくていろんなフードアイデンティティがあることを知れたら、自分が楽しくできることを生活に取り入れられるよね。無理せず、我慢せず、自分が楽しいと思うことをやってみよう。無理したり、我慢すると、同じような意見じゃない人を許せなくなっちゃう。そうなってしまっては、自分も周りの人もゴキゲンじゃないよね。あなたができることを、やってみる、それは社会にとってすごく意味あることだよ。


「私は職業柄、言葉の意味を正しく理解することが大前提にあるから、取材で出会うモノやアクションも、さらに意識してみようと思う」

「素敵!わたしは、プラントベース(植物由来)の食品を生活に取り入れているよ。食物由来の肉代替品、ココナッツからできたヨーグルト、豆からできた卵液など楽しく食べて、身体にとってもいいし環境にも負荷が少ないものを選んでいるよ。日本でも見かけたら、これか!とBetter Life Artistを思い出してくれたら嬉しいな」

「次回は工藤静香さんが実践するサステナブルについて話していきます!」

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