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日常をつくるためのたった1日限りのマーケット(トビチマーケット)

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2019年12月7日(土)長野県・辰野町で開催した、たった1日限りのマーケット:トビチマーケットが終了した。

「トビチマーケット」は、10年後の商店街の未来が1日だけやってくる、ワクワクするワンデイマーケット。

「トビチマーケット」はそんな少しワクワクする10年後の1日を前借りして実現させる1日です。当日、商店街には、老舗のお店、新しいお店、そしてシャッターのお店が混在しています。シャッターは全部は無理に全て開けなくていい。昔からの商店もいい。新しく始めた商店もある。それら全てを含めて、めぐると楽しい商店街です。
10年後はこの日が日常になった、「トビチ商店街」をつくっていきたい。12月7日のトビチマーケットで、10年後のビジョンをみなさんと共有すること。それがトビチマーケットの目的です。

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マーケット当日は、辰野町にある下辰野商店街の空き店舗・空き地(将来そこにお店ができるかもしれないと想定して)16件を使い、県内外から54店舗のお店に出店いただいた。

どのお店もオーナーの想いやこだわりがあるお店で、今回トビチマーケットのコンセプトに共感していただいたオーナーさんたちだ。

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兵庫、京都、大阪、三重、東京、神奈川、山梨、長野県内からも多方からお越しいただいたき、こんなお店に囲まれた日常ができたら…

素敵すぎるそれぞれのお店さんとのやり取りで、未来への妄想が止まらなかった。

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10年後に実現しているであろう、「トビチ商店街」については、私が理事として働いている、○と編集社の理事の奥田さんがノートにまとめてくれているので、ぜひ読んでみてください^^↓

会場も、備品も、何もかもすべて手探り、手作りの3ヶ月

会場となるのは、普段はシャッターが閉まっている空き店舗と、使われていない、空き家。「トビチ商店街」という概念は、前から温めていたが、このプロジェクトを形にしようと決めたのは、8月末。

9月からヨーイドン、で12月7日まで、たった3ヶ月。予算は県からの委託費80万円と、クラウドファンディングで始める80万円。

まちの人たちへの説明、会場整備、広報、出店者さんへの依頼、クラウドファンディング…すべてが同時進行だった。

当日トークイベントの会場となる、空き店舗からは、10トン以上のモノを搬出し、泣きそうになりながら、皆で協力して片付けを行なった。

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しんどいことは、楽しくイベント化したい。

信州大学の学生団体、ボヘミアン珈琲に協力してもらって、トレジャーハントや、まちめぐりという楽しさを挟みつつ、イベントを開催。

約30名の方にご協力いただき、ここまでキレイになった。

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当日のトークイベントの様子。


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当日は、トビチマーケットのロゴを入れたマイバックをフラッグ、そして会場では無印良品イオンモール松本さんにご協力いただいて、WSを行なった。ここまでの過程で、手づくりすぎる様子を写真でご紹介したい。

まちの印刷屋さんにご協力いただいて、ひたすらシルクスクリーンで刷る。

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会場に一つずつ置いた、スタンプも1級建築士のじんこさんの努力の賜物。
1つずつ組み立てて作った、レーザーカッターを手なづけるのに、毎晩夜中まで、戦っていた。

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看板も、会場一つ一つに置くのに、ベニヤ板を買うところから始まる。

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トビチマーケットの2日前、無事クラウドファンディングも、目標の80万円を超えて、92万円、128名の方々にご支援いただいた。

まちの多くの方々にも応援いただけたが、他地域に居住の方からも「地元の商店街がシャッターとなり、未来に希望を込めて支援します。」というメッセージをいただけたことは、これからもずっと忘れない。

当日は、約4000人の方にお越しいただいた。まちに人が歩いている、ただそれだけで涙が出てしまう人が続出。

マーケットで初めて出会った人たちからも「10年後の日常だよね」という言葉が出ているのを聞いて、ビジョンを打ち出すこと、そしてそれを伝え続けることがどれだけ大切なのか、再認識した。

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私たちが目指す、「トビチ商店街」は、昔からのお店も、シャッターが閉まったお店も、新しいお店も共存している状態だ。

ずっと昔からまちで頑張ってきた、靴のフジタヤさんが、独自にこんなポスターをお手製で作って応援してくれた。そんなフジタヤさんも、当日は用意していたクジがほとんど売り切れたとのこと。本当に嬉しい。

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そして、2代目のたかだや花園店さんも用意していた、花クジ(たったの300円でハズれなし!)が40枚も出たらしい。

私も駆け込みで引かせてもらったら、なんと1等のシクラメンが!!

利益目的ではなく、お客さんとのつながりを作るための、花クジ。

これをきっかけに、まちのお祭りでも始めたい、と言ってくれた。

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たった3ヶ月、手探りと手作りでやりきったトビチマーケット。

実際に、これをきっかけにしてお店を始めようという声もちらほら聞こえている。これは、「トビチ商店街」を作るための、入り口。

2020年からは、すごい勢いで商店街が加速していくだろう。

昔からのお店も、シャッターが閉まったお店も、新しいお店も、共存している。そんな優しい商店街、まちをみんなで目指したい。

ワクワクする未来に向かって。




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