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鎌倉古道プロジェクト『MeatUPマルシェ#本』開催報告

2023年10月8日(日)
みしま未来研究所が面している鎌倉古道沿いの駐車場をお借りし、『MeatUPマルシェ』という初の試みを開催しました〜!
「本」を通じて多くの出会い・会話が生まれたこのイベント、
開催報告にあたり、はじめに、なぜみらけんから飛び出し鎌倉古道で実施したのかについてちょっとだけお伝えしたいと思います。

鎌倉古道プロジェクトに込めている想い

三島は古くから交通の要所であり、箱根を超えてきた人、超えていく人たちを癒す宿場町として栄えてきました。
その頃から続くWelcomeな人々の気風と、まちを流れるせせらぎや文化は、何百年もの間、このまちを愛する人たちが大切につくってきてくださった財産です。

”鎌倉古道”は、三島のまちなかを東西に結ぶ道の一つ。大通り商店街と平行して通っている道です。東は三嶋大社に繋がっていて、東海道ができる前には箱根越えの道であったと言われています。

今、私たちは偶然にもこの鎌倉古道沿いで「みしま未来研究所」という場を運営をさせていただいています。
みらけんは、かつて宿場町がそうであったように、外から来た人が地域の人と繋がる場や地域の人同士が繋がる交流の場として、たくさんの出会いが生まれています。

これまでも、新しい世界に触れられたり、言葉に宿るエネルギーが人を動かしたり、誰かのことを心から応援したくなったりと、出会いに寄って表情が輝く瞬間をたくさん見てきました。

そして、そんな出会いが一歩踏み出す力に変わり、行動を起こしている仲間たちがどんどん増えています。まさに、
地域の未来をつくる人をつくる
です。

これから、三島のまちも大きく変わっていきます。
社会が、まちが、目まぐるしく変化していく中で、
今、ここで私たちがチャレンジしている意味や偶然の重なりを、かつてこのまちをつくってきてくださった人たちがそうであったように、「未来の財産」に変えて、繋いでいけるように・・・。

それを実現することができる舞台の一つが鎌倉古道ではないかと考えています。
かつての宿場町のように、この「道」を多くの人が歩き、訪れ、多彩な出会いが起こるように。
そんなことができたらいいなと描きながら、今回初めて「MeatUPマルシェ」と題し、みらけんから一歩飛び出し、「道」のデザインを研究しながら、出会いと本をテーマにしたマルシェを開催しました。

イベントレポート

今回は、「本」から繋がる新たな出会いをコンセプトに3つの出店者さんを含む5つのコンテンツを企画しました。
さらに、全国でまちづくりを生業としている空間作りのプロフェッショナルな方々が加わり、「ベンチ」をキーワードに、人工芝と木製パレット、ビールケースを活用しとても素敵な空間デザインを施してくださいました!

当日の様子

出店者さんのご紹介!

①三島田町駅前にオープンしたばかりの本屋「ヨット」さん
https://www.instagram.com/yacht_books/?ref=SourApple&hl=af
立ち飲みもでき、店主とお話ししながら本を眺める時間がとても楽しい本屋さんです。

お店の写真です!素敵

②オンライン&ポップアップ出店の「ジンジャーブックス」さん
こだわりの選書は「私が人に薦めたい本」だそう。これから市内でお店を構えることを考えて準備中とのこと!

どちらのお店もこだわって選書していらっしゃるので、お客さんが気になる本を手に取って、店主に説明を聞いたり、好きなことを話したりと、会話がたくさん生まれていたのが印象的でした。

③パン屋さんYUZUKA
YUZUKA ~パティスリーユズカ (patisserie-yuzuka.com)
みらけん朝フェス恒例のパン屋さんが、今回はこちらの会場で出店。
秋の食材をつかった菓子パンも多くあり、お腹も心もいっぱいに♡

「出会い」を生み出すコンテンツ企画!

④YELL BOOK PROJECT
そして、ここからは自主企画!
「誰かに読んでほしい本」として、書いていただいたメッセージだけを見て本を選ぶという本屋さんです。
包装紙で包まれた本の上には、それぞれに気持ちのこもったメッセージが並びました。

「プレゼンに自信がもてるようになったのはこの1冊のおかげっす」
「この絵本を読んだとき、小さかった頃の子どもたちを思い出しました」
「転職をみつけたいあなたへ」などなど、想いが込められています。
中には「かんじがよめないひとにおすすめです。きょうりゅうの本です」
という可愛いメッセージも。

1冊1冊を手に取りながら、「今の自分に刺さった!」という言葉で本を買われた方がいたり、中身を想像して盛り上がったり。
人の想いを感じて、想像して・・・包装をあける瞬間にとてもワクワクする、あたたかい空間が生まれました。
また、YELL BOOKとして販売した本は、このプロジェクトへと寄付をいただいたものです。(なんと合計50冊以上の寄付をいただきました!本当にありがとうございます!)

本はパレットの上に並べて。1冊1冊手に取るとまるで手紙を読んでいるかのようでした
メッセージにグッときてご購入!いい表情です〜

⑤三島のきっかけマガジン「ハレノヒ」本棚
「ハレノヒ」は、三島の魅力や季節ごとの風景をとても丁寧に切り取り、編集しています。知らなかったまちの歴史や表情を知ることで、このまちが好きな人を増やしたい。そんな想いが込められた「ハレノヒ」を全23巻揃えました!

じっくり読む方にはこのビールケースでつくられた机と椅子がピッタリ!
パラパラめくるだけでも、三島の魅力をたっぷり感じていただけたようです!
ハレノヒ|三島のきっかけマガジン (mishima-harenohi.jp)
(協力:加和太建設株式会社)

来てくださった方、ご協力いただいた方、本当にありがとうございました!

さいごに振り返り(メモ)

ここからは、自分の振り返りとして、気づいたこと・感じたことを残しておきます。

・鎌倉古道に出ていったことで、興味をもってもらえた
➡準備や開催時間中にご近所の人や通りすがりの人が「何をやってるの?」と声をかけてくれた。これは、みらけんの中でやっていたら起こらなかったこと。外に出ていったことで興味をもってもらうきっかけになった。
・「まちの本屋さん」がある豊かさを実感
➡店主のこだわりを感じられる本屋さんは、心をくすぐられるような気分で、本を手に取り会話をする楽しさをつくりだしてくれた。
今では本をネットで買うことも多くなり、本屋さんは全国的にもどんどん少なくなっているけど、本は心に栄養をくれるからこそ、こういうお店があるまちって幸せだ。どうやったらそういう本屋さんが存在し続けられるのか、経営的な面からも考えてみたい。
・やっぱり大事!かかわりしろ
➡YELL BOOKプロジェクトでは、約30名の方から本の寄付をいただきました(感謝)。当日来てくださった方だけでなく、本を通じて参画してくださった方、準備を手伝ってくれた小学生たちなど、意図してなかったけど結果的にこのプロジェクトは「かかわりしろ」をつくることができた。
鎌倉古道プロジェクトが何かははっきり言えない今だけど、少しでもつくる時間を共有できるのは嬉しい。
・人が出会う場をどうデザインするか
➡みらけんは、Bloomingというカフェバーが出会いの起点。今回の試みは、「本」をきっかけにした出会いの場。ポイントは滞留する時間の過ごし方をどうつくるか。やってみて、ベンチを置くことに加えて、コーヒーやビール、その他の仕掛けも必要だと感じた。

これからも、チャレンジを重ねていきたいと思います!
次回をお楽しみに^^

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