みしま

医師。すきなこと:演劇、映画。日々の備忘録。

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最近の記事

僕は普通の人だよ

今から書くのは私の長年秘めていた叫びである。つい先日、ひょんなことから今まで閉じ込めていたはずのそれらが噴き出してしまったのだ。 長年見て見ぬふりをしてきたそれは大きな波となり私を苦しめる。今この瞬間も苦しくて仕方がないのだ。だからここに書き連ねることを許してほしい。 私は縁あって医師を生業としている。 とはいっても両親や親せきに医療関係者はおらず、会社役員など金銭面に恵まれた家庭に育ったわけでなく小学校~高校まで公立学校に通い、大学こそ私大の医学部に入ったがそれも実家から通

    • 覆水盆に返らず

      東京医大の一件を知ったのは外勤先から戻ってくる車の中だった。何を考えているんだ、と憤る半面でやはりそういうことしているのか、とどこか納得している自分がいた。私の主観だが東京医大は氷山の一角であり多くの大学の医学部で行われていることだと思う。でなければどこの医学部も男女比が7:3前後になるというのはおかしな話なのである。 これは明らかに性差別であって憤慨すべき事案なのかについてはすでに多くの方が問題提起されているので特に話すつもりはない。男性医師の方が労働力として永続性があるの

      • ものをうみだすこと

        人間における『生産性』とはいったいなんなのだろうか 杉田水脈衆議院議員の発した『LGBTには生産性がない』という言葉が話題になっているけれど、そもそも『生産性』というのはどういうことを指すのだろうか。週刊新潮の記事は一通り目を通したがある意味では正論なのかもしれないとも思った。『生産性』という言葉を『自分の遺伝情報をもった次世代を自ら新たな1個体として世に送り出す』という意味ととらえた場合ではLGBTを代表とするセクシュアルマイノリティの人々は困難を極めるため『生産性がない』

        • 遠くからきみを見ている

          おっさんずラブを観て発作的にnoteを登録した。言いたいことや伝えたいことであふれそうだったからだ。あのドラマは私の中に眠っていた気持ちを久々に揺り動かした。 昨日ドラマを視聴し終わって一番最初に思ったことは一つ、 「ああ、私も恋がしたい」 ただそれだけだった。 あのドラマの本質は多くの人が口々言っているように「人を愛するとはどういうことか」ということに尽きるのだと思う。もっといえば「愛することのフェアトレードについて」語っているのだと思う。 牧は付き合っていたころずっと春田

        僕は普通の人だよ