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静かな水の物語 庭の緑の

 久しぶりに庭に出たら、雑草が元気に育っていた。いつもながら見事な繁殖力だ。雨が降ったばかりで土が柔らかい今、草むしりしておきたいな!

手帳を見たら4月16日から5月4日まで春の土用に入っている。土用は土の神様が支配する時期。土いじりは厳禁とされている。ただ、19日酉、27日巳、28日午の日はその限りではないとのこと。

年寄りじみて迷信じみて、母がいつも暦を見ながらなんでも決めていたことが嫌だった。なのに自分が年齢を重ねてきた最近では、自然の摂理にわざわざ逆らう必要もないし、暦は古来より積み重ねてきた先人の知恵だと思うと道理には従っておこうと思う気持ちになってきている。

いい天気19日は早速、草むしりをしよう!

家を建てて以来10年、放置していた庭。セイダカアワダチソウやドロボウハギと言う三角のくっつき虫など厄介な雑草が大繁盛し、庭には足も踏み入れられなくなっていた。野良猫の格好の相引き場所。様々の虫の鳴く、賑やかな庭だった。だが一昨年の秋に雑草を刈り、防草シートを張り巡らせて、雑草の生える部分を少なくした庭となっている。

土地を買った当初は畑で野菜を作り、樹木を植え、花々が賑わう庭にしたかったが…なかなか余裕がなかった。物理的にも心理的にも時間的にも…

理想は、ターシャチュダーのスローライフだ。彼女も50半ば過ぎから自給自足の生活を始めている。アメリカの絵本作家でガーディニア。バーモント州で広大な敷地に花々を植え93歳まで一人暮らしをされていた。愛犬をお供に、子供たちのサポートを受けながら、自然豊かな生活をされていた。

私はNHKの特集を見たのか、この特集番組の10年にも渡る取材の集大成のドキュメンタリー映画『静かな水の物語』を見たのか、分からない。彼女の写真集も幾つか見たこともあり、記憶が定かではない。

『静かな水の物語』2017年日本制作映画。松谷光絵監督。

だけど、自分の庭が縮小版ターシャの庭でありたいし、自然豊かな庭を散歩したり、コツコツと絵本を描く彼女の姿勢にとても憧れを感じている。

庭には少しづつハーブを植えたり、ベリーを育ててたり、苗木を植えたりしている。

今日はともかく、雑草むしり。土用が明けたら、土を入れて畑を作りたいな。冬に支度したかったんだけど…今年の冬もバタバタでチーン。焦らず行こう。

ターシャの庭を想像して、手をかけていけば、きっといつか近づくに違いない。素敵な庭になっているに違いない!


  



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