光畑由佳

NPO法人子連れスタイル推進協会代表理事、モーハウス代表。社会とつながりながら子育てを…

光畑由佳

NPO法人子連れスタイル推進協会代表理事、モーハウス代表。社会とつながりながら子育てをするためのツールとして「授乳服」を国内に広め、その間300人以上のスタッフが、オフィスや都内の路面店、百貨店などで子連れで働いてきた。その経験から、現在は大学等で子連れ出勤の研究も行っている。

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フェムテックって

先日、何度目かの「フェムテック」をテーマとしたお話をしてきました。 フェムテックとは、Female+Technology。 女性が抱える様々な困難を、技術によって解決する商品やサービスのこと。 たとえば、生理、更年期、出産前後のマイナートラブルなど。 ちょっと前に話題になった吸水ショーツや、さまざまな体を管理するアプリなどもその事例ですね。2年ほど前からこのワードは注目を浴びて、投資の対象にもなっているそうです。 私は、モーハウスという会社で、どこででも1秒で授乳ができる

    • 公共の場での赤ちゃんの泣き止ませ方

      前回の記事では、私が次女を連れて電車に乗って、大泣きさせて困りはてた話をしました。 https://note.com/mitsuhata/n/na2aefc8d9527 どんな手段を、どんなツールを使っても泣き止んでくれなかった我が子。へとへとになって、どうしようどうしようと頭がいっぱいになって。でも…。私には、どうしたらいいのか、実は、とっくに答はわかってたんですよね。それは。 答:おっぱい はい。母乳ですね。だって、赤ちゃんはお腹がすいてるんですもの。しかも、この時

      • 電車の中で赤ちゃんが泣いたら

        次女が生後まだ1カ月だった頃のこと。実は私は生後1か月の間、外出を控えて子どもと向き合う家での生活にかなり飽きていました。一か月検診を受けたらさっそく、電車で2時間半ほどかかる友人の家まで出かけることにしたのです。 今考えたら怖いもの知らずですよね。たぶん長女がミルク&ほぼ車で動いていたこともあるのかもしれません。何とかなるだろう、と思っていたんですね。でも、そう簡単にはいきませんでした。 赤ちゃんが泣き出したのは吉祥寺あたり。その声は電車中に響き渡り、同じ車両にいた人た

        • 子育てを楽にする道具を探す

          最近、カインズホームに買収された東急ハンズ。東京に出てきて、初めてハンズに行った時、その品ぞろえにわくわくした思い出があります。名前も変わるそうで、なんだか寂しいです。 さて、東急ハンズが好きだということでもお察しいただけるように、私は「モノ」がかなり好きです。面白そうなもの、珍しいものがあったら、すぐに試したくなります。あれ?こんな私、なんだかSDGsっぽくないですよね。 そうなんです。私は別に、エコでミニマムな暮らしが好きなわけではありません。買物も大好きです。 例

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        • 子連れ出勤
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        記事

          子育ては楽な方がいい

          子育てに限ったことではないですが、考えてみたら、私は昔から「楽する」ことを追求するのが好きだったと思います。 たとえば、大学生だったある日(私は被服機能を専攻していました)、私は布の性質を調べる実験をしていました。布の形状が変わる様子を、針とペンを使ってプロットする作業をしていたのですが、何しろ地道な作業です。で、考えたのは、その形状を同じ条件で撮影し、その面積を計測して済ますことはできないかということ。当時の指導教官は苦笑いしつつも「楽しようとする考え方は発明を生むから、

          子育ては楽な方がいい

          自然派というわけではありません

          子育てSDGsということを語っている私ですが、注意事項を先に。 まず、直接的に子どもにSDGsや環境問題を教えよう、という活動をしているわけではありません。結果として学ぶことにはなるかもしれないけれど。あくまで、私が伝えたい相手は親の側です。 それから、自然派、ナチュラリストな子育てを目指している、というわけでもありません。 確かに、私、オーガニックフードや大豆ミートも好きだし、時々ファスティングもするし、アロマや代替医療も大好き、してもしなくてもいい予防接種は割と避け

          自然派というわけではありません

          2022年は子育てもサステナブルにしよう

          あけましておめでとうございます。モーハウス/子連れスタイル推進協会代表の光畑です。 昨年から、この肩書に「子連れ出勤研究者」というのをつけてみました。昨年MBAを取得した後、今度はジェンダーや社会デザインを学びながら、いくつかの大学院に所属しつつ、研究を継続しています。 なぜ研究なんてはじめたのか。いくつも理由はあるのですが、その一つは、「本質って何なのか」、追求したいと思ったからです。 そして、その「本質」というのは、今流行りのSDGsとかサステナビリティに繋がること

          2022年は子育てもサステナブルにしよう

          コロナ禍での子連れワーク

          こんにちは、NPO法人子連れスタイル推進協会代表理事、子連れ出勤の研究者の光畑由佳です。自分で経営する会社で300人以上のスタッフが子連れ出勤をしてきた経験から、子育てと仕事を切り分けない働き方について、大学院で研究しています。 さて、新型コロナウィルス流行による、緊急事態宣言が発令される中、9月を迎えています。休校、または保育園の登園自粛依頼などの事情から、自宅でお子さんを見ながらの在宅ワークをせざるを得ない方も多くいらっしゃいます。 今日はそんなときのポイントをお伝え

          コロナ禍での子連れワーク

          子連れ出勤、子どもにとってどんな良いことがあるの?

          こんにちは、少し時間が空いてしまいました。 今日は、子連れ出勤は子どもにとって良いことがあるのか、お話してみたいと思います。 実際に子連れ出勤をした経験のある方からは、自分にとって良い経験だった、とか、会社にとっても悪くなかった、だとか、いろんなお声を聴くのですが、その中でもいちばん皆さんが気になることは、子どもにとってどうなのか?というところではないでしょうか。今日は、そのメリットに絞ってお伝えします。 子連れ出勤と聞いて、え?と思われる方もいらっしゃいますよね。親が

          子連れ出勤、子どもにとってどんな良いことがあるの?

          子連れ出勤の種類

           今日は、子連れ出勤の種類についてお話したいと思います。  私が大学などで子連れ出勤の研究を始める時に、いろんな方から言われたのが「子連れ出勤って何なんですか?」ということです。今私は、二つの大学で研究をしているのですが、ある先生と話をしていて、ずーっと話した末に、最後の最後に、「え、子連れ出勤って、職場の隣の保育所に預けることじゃなかったの?」と言われたことがありました。私は、赤ちゃんを親の傍らに置きながら働くスタイルを想定して議論していたのに、全然意識が合ってなかったん

          子連れ出勤の種類

          子連れ出勤とは

          こんにちは、NPO法人子連れスタイル推進協会代表理事で、子連れ出勤の研究者の光畑由佳です。 今日は、最初に子連れ出勤と一体何なのか、をお伝えしたいと思います。 実は、2019年には、少子化対策担当大臣が子連れ出勤の視察を行われまして、私たちNPOの母体であるモーハウスの社内もご案内する機会がありました。マスコミの方もたくさんいらっしゃいまして、その様子はテレビや新聞等で紹介されたりと、子連れ出勤はちょっとしたトレンドワードになったりもしました。 SNSなどでは、本当にそん

          子連れ出勤とは

          はじめまして、子連れスタイル推進協会のこと

          こんにちは、光畑由佳と申します。NPO法人子連れスタイル推進協会の代表で、大学でも子連れ出勤に関して研究しています。 ここでは「子連れ出勤」という、あまり聞いたことがない働き方に関していろいろな側面からお話をしていきたいと思います。 私は自分の子育ての経験から、当時はなかった授乳服を作って、お母さんが出かけやすくなるように広めるため、モーハウスという会社を作りました。このモーハウスで、これまで300人以上が子連れ出勤という働き方をしてきています。 実際に子連れで働いた

          はじめまして、子連れスタイル推進協会のこと