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みんなは揚げ物に塩をかけないのか……?

 どうも、気になる。
 私はこの二十数年の人生で、トンカツやアジフライのように小麦粉・卵・パン粉をつけて高温の油で揚げる食べ物(以下、「カツ類」と略記)には、常に塩をかけて食べてきた。なぜなら、これが一番おいしいと思うから。塩派とソース派の二大派閥に分かれてて、ソース派のほうが優勢なんだと、信じて疑っていなかった。しかし、ここ数年でこの個人的常識は覆った。皆カツ類にはソースをかける。塩をかける人を思い起こそうにも、家族以外にいなかったことに気づいた。

 よくよく考えれば、今までも気づくべきタイミングはいくらでもあった。大学近くにあった弁当屋。安くてうまい、揚げ物は揚げたてでサクサク。その大学に通うなら2人に1人は知っているであろう弁当屋があり、私も良く利用していた。そこの弁当屋で唯一不満だったのは、カツ類の弁当にソースしか付属しないこと。研究室に塩を持ち込んで、そこで振って食べるほどだった。また、チェーン店の「かつや」でも、調味料にソースはあれど塩はない。それぞれの事例について私は、

 「ここさえ改善してくれればなあ……」

と、常々思っていただけであった。
 次第に深まる疑惑のなか、決定的になったのは社会人になり、上司と外食をしたときであった。私がトンカツ定食を頼んだ時、

 「珍しいとおもうかもしれないですが……私、カツは塩派なんですよね」

 と言った。それに対し、年齢が一回りも二回りも上の上司はこう言った。

 「へ~……初めて聞いたかもしれん」

 衝撃だった。少数派はおろか、存在すら認識されていなかったなんて。そして、口をそろえてこう言うのだ。天ぷらなら聞くけど……。

 すごいどうでもいい話かもしれないけど、個人的にはかなりショックでしたという話でした。
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