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神と共に


え、いきなり信仰の話?
いいえ、これ韓国映画のタイトルです。ずっと観たかったのになかなか観られないままだった。で、やっと観れた。Netflixのおかげ。


韓国で大ヒットしてシリーズ化されてる映画。いや、元々シリーズで作る予定の映画が大ヒットした、が正解かも。観てみてまず嬉しかったのは、私が昔よく韓国ドラマや映画を観ていた頃に出ていた俳優さんたちが沢山出演していたこと。まずもって主人公が、チャテヒョンだし。チャテヒョン氏といえば私の中では『猟奇的な彼女』のキョヌ。今も相変わらずな好人物ぶりがこの映画のキモなのでピッタリなキャスティングだ。『チェイサー』でめちゃくちゃ怖い殺人犯を演じたハジョンウ氏、今回はめちゃくちゃ強くて頼りになる使者のリーダーだ。『宮』のチュジフン氏。私は断然シン君派だったけど今回はクールなだけじゃない、クスっと笑えるシーン担当だ。『冬ソナ』のユジンのママことキムヘスク氏や、『イルマーレ』のイジョンジェ氏(最近じゃ『イカゲーム』のと言ったほうが良いかも)、『秘密』のキムハヌル氏‥韓流ブームという言葉が登場した頃の名作と、その出演者が並ぶとそれだけで嬉しくなる。


映画はザクっというなら、“死後の世界を描いたファンタジー”だ。

火災現場で少女を救い出し、殉職した消防士の男。まだ自らの死を理解できていない彼は、冥界の使者から亡者に課されたルールを告げられる。それは、49日間のうちに7つの地獄で裁判を受けるというものだった。すべての裁判で無罪を勝ち取れば現世に生まれ変わるという条件のもと、彼は使者たちと共に地獄めぐりを開始。

世界観がすごい。映画っていうより、ゲームの世界に入ったみたいな映像。殺人、怠惰、嘘、不義、裏切り、暴力、天倫という7つの地獄を経て、全てが無実なら晴れて生まれ変われるというルールらしいが、それって相当ハードル高い。例えば誰かのためにつく“優しい嘘”も、嘘は嘘。“嘘をついた”という過去は変わらない。
7つの地獄それぞれが個性的。裁判長はそれぞれの地獄の大王様。有罪にしたい判官と、無罪にするため弁護する使者チームの攻防は法廷物映画のようで面白い。


日本で作られるファンタジー要素の強い映画やドラマは好き嫌いがハッキリ分かれる。それがハリウッドとかになった途端に、皆こぞって観に行くじゃん。『ハリーポッター』とかさ。皆大好きじゃん。韓国映画のすごいところは、ハリーポッターの世界観で人情話を繰り広げて泣かせてくるところ。もうねえ、最後は大泣きよ。「なんてエエ話なぁん‥」てホントに声に出して言っちゃったくらいに、ホントに良い映画だった。



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