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こどもによる街作り体験

子供による子どものための子供だけの街。
「こたま」

https://www.facebook.com/codomo.tama

もともとドイツに「ミニミュンヘン」といって、2年に一度夏休みの1ヶ月間、1500坪の敷地で延べ36000人の子供が参加する、「子供による子どものための子供だけの街作り体験をするイベント」があって。

それを日本でも実現したいと、以前住んでいたコレクティブハウス(北欧型シェアハウス。詳細はググってね)の住民が企画し、今回で3回目の実施となる。(コロナで中断してたので今回は4年ぶりの開催)

子供は来場すると、まずオリエンテーションを受けたあと、チェキで写真撮影して市民証を発行してもらう。

そのあとハローワークに行って、職業を選び、仕事を30分以上体験。( 仕事ブースは、役所、銀行、ハローワーク、報道局、市議会議員、DIY工房、手芸工房、百貨店、ゲームコーナー等があり、起業も可能)

働いた時間に応じて、銀行で地域通貨がもらえ、それを使って買い物やゲームが出来る。

地域で起こった困り事や課題を解決すべく、市議会議員主催のタウンミーティングも実施される。そこでは、街の住民と市議会議員が対等に街のルールや仕組み、課題やその対応策について話し合う。

そんな子供による自治の街作りの体験が出来る稀有なイベントだ。

ずっと興味あるイベントだったけど、今回初めてスタッフとして参加。昨日無事にその任務を完了した。

(イベント自体は12日まで実施。10:00〜16:30まで京王線聖蹟桜ヶ丘のオーパビル8階で。予約不要。小3〜 中3は入退場自由。大人はのぞき穴から様子を見れる)

小3の息子も今回初めて参加。
午前中は親友の子と一緒に報道局で働く。
各ブースの様子をヒアリングしながら、報道するネタを探す。で、そこで得たネタを新聞にしたり、場内ニュースとしてアナウンスしたりする。結構活発に報道してたので、色んな市民が頼ってきて。

「忘れ物があるんですけど、報道でアナウンスしてもらえませんか?」
「百貨店に人が来ないので、セールやるのでアナウンスしてくれませんか?」  
「市議会でタウンミーティングやるので告知してもらえませんか?」 
と大忙し。

親友と二人、「忙しいなぁ〜」と言いながら、満更でもない顔で仕事してた。笑
(逆に午後は銀行で『暇だ〜。これで同じ金額稼げるなんてラクチンラクチン』とか言ってたが、最後のアンケートでは『報道が楽しかった』と言っていた。笑)

私は百貨店担当だったので、百貨店の求人を選んで来てくれた子たちと一緒に、売るものを考えたり、工房に発注したり、はたまた売り方や告知方法を考えたりした。基本的には子どもたちが考えて、質問があれば答えるというスタンスなのだが。子供によっては「何すればよいですか〜?」 という感じの子もいるので、一緒に考えるスタンスだ。その子によって求める助けのレベルが異なるから、結構入り込み方の微調整が難しいけど。子供ならではの発想があって面白かった。

例えば、1日目の課題として。
皆で働いてお金は稼ぐけど、百貨店やゲームコーナーでお金を落としていかないという課題があって。(何故なら子供にとって働くことも遊びと同じように面白かったりするからわざわざ遊ばなくても良かったりする)

それを解決するために、市議会議員役の子は「30分働いたら、必ず10分休むというルールを決めよう」と言い出したり、ある子は「そもそも百貨店の商品がイケてないから、お金を使いたいと思わない」と言って、工房と百貨店を繋ぐバイヤー機能をもった卸業者という新たな職種を作ったり。はたまた、百貨店で売ってるお得商品を報道局でつくる新聞の広告欄に載せてもらったり。子供は子供なりに知恵を絞る。

そしてタウンミーティングでは、どうやったら人気のない職業にも、仕事する人がついてくれるか、という課題に対して、「地域通貨をより多く支給する」等の対応案が練られたりしていた。

起業をする子も結構いて、単純に「アクセサリー作って売りたい」から起業する、という子もいれば、「銀行で暇だったので、その暇な時間に百貨店で買い物できるように配達屋をやる」というAmazon的位置づけを目指す子もいた。

そうやって、「こういうのがあったらいいよな〜」「こういうルール無いと駄目じゃない?」といって、街が進化していく。

そうすると現実の大人の社会に近づく場合もあるし、はたまた子供だけの街ならではの仕組みやルール、お店が出来る場合もある。

それが「こたま」の良さ、魅力なんだろう。

1日目参加した46人のうち16人が翌日も来た(リピート率35%)というのは、結構驚異的数値かもしれない。

しかし如何せんまだ総人数が少ない。
もっと学校やPTA、教育委員会を通じて多くの人に知ってもらいたいな〜と思いつつ。

来年はもう少しスタッフとして告知やら内容構築やら関わろうかしら、と思った次第。

自分がPTAでやりたい「子どもたちに(親や先生の言う事を聞くだけでなく、自分のことは自分で決めていき)人生のオーナーシップをもってもらう」ということにも、繋がるとても良いイベントなので。

PTA通じて私の居住する市の教育委員会も動かせたらいいなー。

そういえば、昨日は同じこたまスタッフで、千葉県でPTAをやってる同年代男性とも知り合えて、夜ご飯を食べながら沢山話せたのだが。とても面白かったなー。

たまたま私と同じように「仕事、家事育児、社会」にコミットして色々動いてる方で、価値観も近い。これから色々情報交換できそうな予感。

また一つ繋がりが出来た。
少しずつ仲間を増やす。
そして子どもたちを取り巻く教育環境(学校、家庭、地域)を変えていきたいなー。

頑張る。

以上










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