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弱さを認め合う強さ・映画「私たちの声」を観て


何億年ぶりに映画館へ行ってきました。
子どもが生まれてから、時間がなかったわけじゃないけれど、映画に行こうと思えなかったのです。
以前は映画雑誌を毎月買って、週1で映画館に行っていたことが嘘のようです。笑

でもやっぱりいいですね。映画館。
(フード類はもっと進化していてほしかったけど・・・)

さて、そんな私が観たのは「私たちの声」というオムニバス形式の映画。
世界各国の女性監督と有名女優陣とがタッグを組み、女性の生き方にスポットライトを当てます。

世界中、様々な孤独。でもその弱さを認め合いたい

ストーリーも様々ですが、舞台となる国も文化もバラバラ。まるで世界旅行をしているかのような気分になりました。それも超ディープな旅。インド、コルシカ島、東京、ロサンゼルス・・・果てはアニメの世界まで。

そして、そこから気付いたことは、みんなそれぞれの立場で孤独を感じ、戦っているといるのだということ。
主人公達が抱えた悩みや孤独は、ジェンダーが理由だった。そんな原因となる問題はもちろん解決していきたい。でも、人間が生きていれば何かしらの理由から、こうやって孤独感と向き合うことにはなるのだと思う。

だからこそ、この映画から受け取ったメッセージは、弱さを互いに認め合う強さが今求められているということ。

性暴力に傷ついている女性
パンデミックの中に弱き人のために戦ってきた女性
子育てと仕事に追われて息もつけない女性
誰かを助けるために子どもとの約束を守れない女性、、、

サブタイトルにある通り、これらは遠い国の誰かの物語ではなく、きっと私たちそれぞれの物語でもある。だからこそ、観た後に自分の弱さを受け入れて、前を向く強さを与えてくれる。

今を超えられる瞬間・理由は人それぞれ

ストーリーは1つ15〜20分ほどで、起承転結を迎えるのですが、それぞれに気づきが訪れる瞬間があります。「開放される」と言ってもいいのかも。

自分の固定観念、たくさんの家事や仕事、過去の辛いできごと、突然のトラブル・・・
それらから、ふっと抜け出せる瞬間が主人公には訪れます。

それは、主人公が、もがき努力したからこそ訪れた開放というよりも、流れに身を任せていたらそんな瞬間が訪れた。という感じ。

もちろん、何も行動せずにウダウダ言っていて解決するとは思わないけど、かと言って努力すれば早くどうにかなる!というものでもないのかもしれない。

今がちょっと苦しくて、それを吹っ切る何かを悟る瞬間というのは、誰かが優しくしてくれたり、自分が違う角度でものが見られたり、思いもよらない出来事が起こったりと、ふとした瞬間に訪れるものだということを、この映画から感じました。

何もしないわけじゃないけど、流れに身を任せる強さを持つこと。
そして、目の前にいる人に親身になること。

そうしていると自然と壁は超えられる、超えさせてもらえるものなのかもしれません。誰かが手を差し伸べてくれるというのもこの映画から教えてもらったことです。

もちろん、自分もだれかの弱さの手助けができる存在になりたい。

誰にでも観たらいいよ!とおすすめできる映画ではないですが(笑)
もし今少し気持ちが弱くなっていたり、わだかまっていることがあるなら、ぜひおすすめします!そして女性が自分らしく生きることを応援している人に。

大好きな杏ちゃんと呉監督の部分は、とってもおだやかで良かった。
ママの日常をリアルに描いてくれて、その何でもない慌ただしい日々の中に詰まっている愛に気づけたから。

ほぼ全部のエピソードで泣いたので、めちゃめちゃ疲れてその日は8時に寝た私です。笑

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