目をみはる古代人の技~その2
どうやら人類最古の住居はマンモスの骨🦴から作られたようです。
1965年、ウクライナのメジリッヒでの発掘調査により合計149個のマンモスの骨が見つかり、それらで構成されていたであろう4つの小屋の存在が明らかになりました。
約1万5千~2万5千年前に先史時代の人が建てたと思われる人類最古の建築物です。95個の下顎骨をはじめ、400にものぼるマンモスの骨が使われたと推察されます。
乾燥状態でも数百キロの重さがある骨をドーム状に組み上げるのは、それこそ骨の折れる作業だったはずです。
たぶん極寒や強風から身を守るために建てたのでしょう。というのは、約2万5千年前はちょうど最終氷期の真っ只中だったから。『Nature』に掲載された研究によると、年平均気温は今より6.1度も低かったそうです。
そんな気候でも生き残ることができたのは、強固な骨組みに動物の皮をかぶせるような機能的な建設技術があったから。
遺跡の中央には囲炉裏跡や石器も見つかりました。丈夫で暖かい家の中にはどういう形にせよ、家族団欒の食卓があったのでしょうか。
上の画像は「国立科学博物館」に常設中だというマンモス🦴住居のレプリカです。
👇 グアテマラ・古代マヤ文明、王家の墓の遺跡から約1500年前の、マヤの儀式のシーンを物語る23個の陶製の人形が見つかりました。
下の画像は、生命をもたらす雨を降らせるためにボクシングのような儀式を行うドワーフ(小人のように小さい種族)のボクサーで、着脱できるヘルメットをかぶっています。
盾を誇らしげにかまえる戦士姿の女王(左下)と地位にふさわしい豪華で幾重もの織物を身にまとった生前の王(右下)
他にも、儀式に欠かせない幻覚剤を投与するための浣腸用注射器を持った王位継承者、神聖な儀式に出演するダンサー、書記、女性、恍惚の表情で顔を歪めている女性シャーマン、冥界への扉を開くために演奏するホラ貝のラッパを持ち鹿のヘルメットをかぶったドワーフ、などの人形があります。
👇 こちらはマンモスのいた氷期からはるかに時を経た17世紀。シルクと金色の革で作られたオスマン帝国の美しいテントです。3本の柱で組み立てました。
現在、ドレスデン兵器博物館のトルコ商工会議所に展示されています。
続く。
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