東京の満員電車に思うこと

私「やっべーな 毎日こんなのに乗ってたらそりゃ鬱病にもなりますわ」

栃木県生まれ栃木県育ち、生粋の栃木県人である私は、東京に出るまで満員電車というものを経験したことがなかった。

役所勤めをしているときは電車通勤だったが、それでも母数の違いだろう、電車でぎゅうぎゅう詰めになったことなど皆無である。

ところが、東京に来てみたとたん、どうだ。

私「なにこれ罰ゲームかな?」

うっかり通勤ラッシュにぶつかったとき、周囲は熱と騒音地獄と化した。
っていうかパーソナルスペース狭すぎである。隙間を埋めようとするなテトリスじゃないんだぞ。

満員電車の洗礼を浴び、ヨロヨロとホームに降り立った私はさながら戦う前に散った負傷兵だった。
都会人は皆あの狂った乗り物に毎日毎日乗っているというのか。正気ではない。
思わずそう思ってしまうほど、満員の電車は私にとって狂気の乗り物だった。

できることなら二度と乗りたくない。
百歩譲ってコミケの始発は許したとしても、それが日常だなんて気が狂う。

この満員電車がなくなるだけで、ずいぶん人のクオリティー・オブ・ライフは上がるんだろうなぁ、と思わずにはいられない。

「足」というインフラは確かに進化した。だが、人の「文化」がそれに追いつかない。
というより、モノの進化のほうが先にヒトを超えていってしまったような。
それは、ただただ哀しいことである。

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