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「掴む」よりも「包み込む」人でありたい

人と関わり合いを持つとき、
お互いの知らない情報を
共有することは大切です。

職場では知らない業務を
 お互いに教え合ったり…

学びの場では、
 知らない単語や方式を教え合ったり…

団らんの場では、
「あんなことあった、こんなことあった」
 と聞いてあげたり…

人は「自分の持つ情報を知ってほしい」
と、考える生き物です。

あなたは、相手の話を
どういう風に受け止めていますか。

「うん、そうだよね」と聞いて、
即座に「でも、こういった方法もあるよ」
と返していませんか。

一見すると、相手のために
アドバイスする”できる人”
印象を与えそうですが…

相手からすれば、
「聞いてほしいだけなのに
 受け入れてもらえなかった」
と、かえって欲求不満になります。

では、どのように
相手の話を受け止めればいいのでしょうか。




今回のテーマは、
つかむ」よりも
 「つつみ込む」人でありたい
です。

何を掴むの?何を包み込むの?
という質問には、ズバリ「相手の心」です。

それも、日常の会話のなかで、
「いかに相手の心をつつ込むか」です。

相手の心を掴むよりも
相手の心を包み込む人であることは
人間関係を良好に築くうえで大切だ
わたしは提唱します。

どうして、
つかむ」より「つつみ込む」べきなのか。

詳しくお話しさせていただきます。

では、いきましょう♬



✔相手の話の聞き方

あなたは会話の主導権を
意識したことはありますか。

相手から話が始まれば、
相手が会話の主導権を握っています。

”あなたから”なら、
あなたが会話の主導権を持ちます。

会話の主導権を持つ人がいる以上、
内容はどうであれ
「話を聞くように行動する」ことは
相手への信頼関係につながります。

問題は、話を聞いたうえで
相手に好印象を与えるには、
どうすべきか
です。

話を聞いて「この人は、
わたしの話をしっかり聞いてくれた」と
感じてもらうにはどうすればいいのか。

そこで!
考えてほしい言葉のニュアンスが
つかむ」つつみ込む」です。

つかむ」とは、何かをガッチリと掴む。
握る、掴んで離さない、有無を言わさない。
そういった力強い印象を持ちます。

反対に…

つつみ込む」とは、
何かを周囲からソッと包み込む。
柔らかく、優しく、受け入れる。
共感して賛同する印象を持ちます。


わたしは相手の話を聞くとき、
「掴む」というより「包み込む」思考で
話を聞きたい
と考えます。



つつみ込むように聞くとは?

さきほど主導権の話をしました。

相手から話が始まれば、相手の主導権です。

基本的に、
相手の主導権を奪うような話はご法度はっとです。

多くは、相手から良い印象を受けません。

※なかには思わぬ一手で
 笑いになる場合もあるので、
 すべてが当てはまるとはかぎりません。
 よほど、信頼関係を築かないと
 難しいですよね(;^_^A

せっかく自分の話をしていたのに、
面舵一杯おもかじいっぱいで別の話を切り出せれれば
誰しも、ムッとなるものです。

だからこそ、
相手の話を聞く態勢になったとき
「包み込む」気持ちで聞くことに徹します。

「そうだよね」
「なるほど…たしかに!」
「やっぱり、わたしもそうだった」

そういうふうに相手を尊重して
共感の意思を強く、表現します。

相手の表情に合わせて
微笑んだり、悲しんだり、怒ったり…

言葉以外でも
相手の話を中心に包み込むように
「聞く姿勢」を持ちます。

「包み込む」と考えれば
相手の存在を傷つけず、
いかに話を成立させるかに
考えが集約されます。

そうした「包み込む」姿勢を維持できれば
しぜんと、相手から厚い信頼を得られる
人間関係を作り出せます。




✔掴むように聞く

「包み込む」とは反対に
つかむ」ように聞くとは、
どういったイメージなのでしょうか。

一番の印象は、
”相手の話を奪うイメージ”です。
(恐ろしい…)

かりに相手から話が始まり、
内容の本筋が決まったとして…

その内容の本筋にたいして、
自分の意見をぶつけること
つかむ」姿勢だと考えます。

相手の話に誤りはないか。
否定する部分はないか。
もっと別の考え方がないか。

「自分の意見に間違いはない」と
証明したいがために、話の本筋を奪いたい
「掴む」気持ちで相手の話を聞きます。

たしかに、有益な意見交換の場では
こうした自分の意見に確証を持つ姿勢は
大切です。

なぜなら、自分の意見に自信を持つために、
相手の話と比べる視点は
どうしても必要ですよね。


ただ…

いつでもどこでも「掴む」気持ちで
相手の話を聞けばいいのか?
といえば、そうではありません。

せっかく相手から話が始まったのだから、
相手の話を盛り上げるべきです。

相手の話を疑う前に、
一度は共感し喜びを分かち合うのは
人間たらしめる大切な行動だと思います。


「掴む」気持ちで相手の話を聞く人は、
例外なく、ひとつ大きな特徴を持ちます。

それは、
「認められたい」という強い欲求です。

いわゆる”承認欲求”です。

普段の生活で周囲から認められていない
強く感じる人ほど、
相手の話を盛り上げるよりも
自分の話を強く押し込んできます。

なので、そうした「自分が、自分が」と
話を持っていく人を見かけたときは、
「周囲から承認を求めてるんだな」と
心の奥で考えるだけでいいと思います。

それ以上、考える必要はありません。

あなたも、そちら側の人間に
なる可能性が出てくるので。


‐まとめ‐
相手の話を聞くときの姿勢


・「包み込む」ように聞く
 共感する、イニシアチブを奪わない。
 尊敬の意思を表現する。

⇒相手から絶大な信頼を得られる

・「掴む」ように聞かない
 相手の話を折らない、否定しない。
 必要以上に承認を求めない。

 ときと場合による。
 自己主張の場では、
 「掴む」姿勢で意見を言うことも大切。

⇒あまりに自己主張の強い発言は、
 周囲から総スカンを喰らう。
 慎むべし。



✔明日から
 「包み込む人」になる

話し上手より聞き上手になる。

よく人間関係を良好に築くために、
言われる言葉だと思います。

そう言った意味では、
「掴む」より「包み込む」人になりたい
も同じニュアンスです。

いかに相手の立場を理解して、
一緒に共感できるか。

ネット社会で、ワンクリックで全世界と
”つながれる時代”だからこそ
必須な能力のように感じます。

また、「包み込む」人にこそ、
手を貸したくなるし、
いざとなれば裏切らない。

人と人との大切な関係を作れます。



わたし自身、その点は
まだまだ未熟で修行中の身です。

今後も、多くの人の助けを借りて
生きるはずです。

だからこそ、
心のベースには感謝の気持ちを持って、
より「包み込む」人を意識して
会話できればと思います。

ぜひ、皆様の参考になれば幸いです。

では、また。
失礼します。

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