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送別会の帰り道

昨日の夜は、送別会でした。

「どうにも、
 このままでは名残惜しい…」
と2次会、3次会と次へつなげていると、
気づけば、深夜1時を過ぎていました。

「もういいでしょ」と
暗黙の了解のもと、各々で帰り支度を
始める中、わたしは「歩いて帰る」を選択。


しかし
どうやら外は、あいにくの雨。

「家まで20分ほど歩けば着くから、
 この程度の雨は我慢して歩こう」
と自分に言い聞かせます。

ザーザー降りの雨の中、
傘をさして帰路に向かう途中。

田舎道なので、
街灯もろくにない中で
一瞬、光る。

ゴロゴロッ、ゴロゴロッ…


どうやら、雷が近いらしい。


水溜まりを踏まぬように
足元を注意しながら、
足早に歩を進める。


不思議と雨足もひどくなる。


傘では守り切れないのか
右肩が濡れているのが分かる。


ゴロゴロッ、ゴロゴロッ…



一瞬、「光った」と思った瞬間。



ドゴッーーーーンッ!!



あきらかに近いところで
雷は落ちたようだ。


大の大人なので、けして
「雷が苦手」ではないが…

ちょっと、怖い。


雷が人に落ちる確率は
隕石の落下で死亡する確率より
はるかに低い話は有名です。

そう知っていながら、
万が一を引き当てるのは怖い。


鳴り止まない稲光。

落ち続ける雷。



神様は
「夜更かしは敵だ」と
言っているのかもしれない。

それとも
「別れを名残惜しむ時間はない」と
教えてくれているのかもしれない。



まもなく、
新しい季節がやってくる。


出会いあれば分かれあり。


「つぎの出会いを大切にしなきゃな」
と思ったときには、月明りで
帰るべき道は照らされていた。


どうやら、もう傘は必要ないらしい。


傘についた雨粒を振り払い
一心に目の前の自宅を歩いていく。




では、また。
失礼します。


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