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Hooked ハマるしかけ 使われつづけるサービスを生み出す[心理学]×[デザイン]の新ルール Kindle Editionを読んでみた


Hooked ハマるしかけ 使われつづけるサービスを生み出す[心理学]×[デザイン]の新ルール Kindle Edition / Nir Eyal (著), Ryan Hoover (著), 金山 裕樹 (翻訳), 高橋 雄介 (翻訳), 山田 案稜 (翻訳), TNB編集部 (翻訳)


この本で学べること

ユーザーの問題と解決策を結びつけた「フックモデル」を実践すればサービスにハマらせる習慣を意図的に作りだすことができる!

習慣化を作るサイクル「フックモデル」

フックモデルとは、フックという4つのプロセスで構成された体験デザインのサイクルを表す。

【フックという4つのプロセス】
①Trigger(きっかけ)
習慣を形成するための仕組みを創るきっかけのこと。内的トリガーと外的トリガーの2種類がある。

②Action(行動)
行動を起こす能力やモチベーションのこと。思考より簡単でないと行動は起こせないので習慣化が必要。

③Reward(報酬)
予測不可能な報酬のこと。(集団:社会的な報酬 / 狩猟:物理的な報酬/自己:本質的な報酬など)

④Investment(投資)
習慣化をさせたい人間に労力をかけさせること。(勿体無いという気持ちを起こさせるためにお金や時間の投資などをさせる)


習慣を作るフックモデル最初のステップ

トリガーによって顧客のモチベーションが高まるとアクションが起こる!アクションを起こしてもらうためにはトリガーが重要になる。

【トリガーには2種類ある】
A.
外的トリガーは、
ユーザーにしてほしい次の行動は何か潜在的に伝える。

アプリの通知マークやSALEのPOP、メルマガなどの「今すぐクリック」などの直接的な誘因のこと。

B.内的トリガーは、
何かの感情を持ったときにする行動や、記憶から連想されることなど、ユーザーの日常や感情をきっかけに結びつけるもの。


サイクルを回すには・・・

習慣化のためには内的トリガーをどう作るかが鍵!きっかけが作れなければ次のステップ行動まで行動に移せない。

【サイクルの流れ】
①(トリガー)ユーザーを行動に促す内的トリガーを作り、外部トリガーを用いて適切な情報を提示する。
②(行動)③(報酬)でアクションを起こした結果に、楽しかった / 面白かった / 認められたなどの欲求を満たすという報酬を与える。
④(投資)報酬を得て満足した人々がお金や時間の投資という労力を使う。
この投資によってまた次のトリガーが発動し、習慣化が始まっていく。
この一連の流れを作るために、内的トリガーへのきっかけ作りが大事!


感想とメモ書き

自分はまんまと習慣化の策略にハマっていることが実感できた。

SNSを見ることでその使用時間の長さが労力や報酬となり、ますます離れられなくなっている。まさにロールモデルに沿ってSNSを見ることが習慣化されていた。
私が長くTwitterを愛用していることや、他のSNSに移行できないことすらも『データが保存されている量や、歴史に比例して離れにくくなる』という理由が裏付けされてた。
しかし習慣化ができるということは、習慣化を止めるトリガーを作ることも可能というのに気づかせてくれた。


普段の生活にも応用できる

人は古い習慣をなかなか変えられないので、新しい習慣をつくる時の最大の敵は過去の習慣ということだった。
さらに、思考するより簡単でなければ行動自体起こせないので、無意識下で動けるように”外敵トリガー”を用意する必要がある。
なので習慣化が苦手な人は、フックモデルを試して何度も繰り返してみることで『過去の習慣を断ち切ること』から始めてみるといいかもしれません。
『習慣化をつけられない人間がどうしたら習慣に取り組めるか?』というヒントを知れた本でした。

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