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個人的に思う、経営者と現場スタッフ間の溝。

完全に個人的な考えですのであしからず。

私はなぜか、経営者と現場の中間に立って「どっちの思いも聞いた上で、どっちの言い分も分かる」みたいな立ち位置になることが多かった。

最近も、現場で働く方々の思いを聞くことがあり、多くの会社ってこういう感じで成り立っているのかなぁと、思ったり。
そこで思ったことを綴ってみる。
どちらかというと、現場よりの想い。


まず、経営者が見ているものは言うなれば森。
現場が見ているものは言うなれば木や、その周辺の草花、生き物など。

経営者は森が森として機能することを重要視している。
森が森でなくなったとき、その森の管理者である経営者、森の中に在る全てが崩れる。
だから、森全体をみて「ここは隙間が目立つから植林しよう」とか「ここだけ伸びてて不格好だから揃えよう」とか、森が森らしくあるように俯瞰的にみて、指示・対処する。

森の規模が大きくなるほど、経営者の視点は高くなるため、地面(現場)から離れてしまう。

一方で現場は、森の中の木や草花や生き物と直接関わっているため、全体像としての森を見ることはできない。
しかし、木や草花が枯れないように、生き物が元気であるように日々気を配り、突発的な病気やハプニングに対応している。
枯れそうな植物に栄養を与え、怪我をした生き物の手当てをし、目の前のことを随時こなしている。

突発的なハプニングは言葉通りに「突発的」であるため、通常の流れが止まってしまうこともある。
すぐに解消できる内容だったり、非常に時間を要する内容だったりもする。

しかし、森を管理している経営者は森を俯瞰的に見ているため、地面で起きる「突発的な出来事」を知ることはできない。
個人的に良くないと思う経営者は「なんで今日はこの部分だけできてないの?」と出来ていないことを責め、理由を述べても「なんですぐに対処できなかったの?」と更に責める印象がある。

現場は「出来なかったこと」は事実であるから、謝るしかない。

このような積み重ねが、経営者と現場との溝を深めていくように思う。


森全体を管理しているのは確かに経営者だし、経営者でなければできないことは山ほどあるけれど、森を構成してる木や草花や生き物を日々見ているのは現場である。

森を森として存在させたいのであれば、
森の中の存在を大切にしなければ森は成り立たない。

中には、「じゃあ時給を上げればいいのか」という乱暴な考えを出す人もいるようだけど、そうじゃない。
お金をかければ解決すると思っているのなら、全てを機械化すればいい。
機械ではできないことがあるから、人を雇っているのでしょう。

なぜ機械化せずに、人を頼るのか。
なぜ機械ではなく、人を選んでいるのか。

今はAIが発達してきて、複雑なこともできるようになってきていると思うけど、やはり人と機械は違う。


機械じゃダメだ。
人が良いんだ。
人でないとダメなんだ。
と思っている経営者は、人を大事にすると思う。


数字、効率を大事にする経営者は人を大事にしきれていない気がする。


人には心があるし、感情がある。
お金は大切だけど、時給や月収があがればそれでいいという人ばかりではない。

たった一言の「ありがとう」「助かるよ」「頼りにしてるよ」でモチベーションが維持できたりする。

このたった一言が恥ずかしいとか、照れくさいとかで言えないのなら、大袋のチョコでも飲み物でもいいから差し入れをして、労いの気持ちを行動で示してみればいい。


私が知っている限りの狭い世界での話だけど、
現場が求めているのは、そういう『ちょっとしたこと』だったりする。


お金をいただいているから頑張って働くけれど、「お金」だけだと、自分がただの駒として在るだけのように感じてしまう瞬間がある。
【変わりはいるから】なんて言われた日には、必要とされていないならもういいや、となってしまう。

働く人々は、お金をもらえればそれでいいわけではない。
やり甲斐、楽しさ、充実感など心を満たしながら本当は働きたいのだと思う。

やり甲斐、楽しさ、充実感を感じたいと思える、心の豊かさを持っているということだけど。


経営者が自分を貫くほどに、現場は諦めて不平不満を垂れ流すだけになる。
業務の流れは変わらずとも、業務における質(エネルギーレベル)は確実に下がる。
それが結果的に数字の低下になったり、ギスギスした雰囲気になったりする。

それに危機感を感じていない、それが経営者の課題であると感じていない、というのが大半な気がする。

そういう会社をいくつか知っているけど、伸びてはないよね。
急下落もしてないから、危機感を感じないのかもしれない。
緩やかに落ちていくのかなぁと思う。


あと、
トップとのその次が上手くいっていない会社も課題が多い。
ゆえに、トップ⇒その次⇒現場と徐々に問題・課題が大きくなる。

私は経営者の細々としたことは全く分からないけど、現場の気持ちはよく分かる。
現場が気持ちよく、楽しく動ける職場はとても素敵な会社だと思う。


この記事はただの感想文みたいなもの。

私は中間管理職ではなかったけど、フリーな立場だったからいろんな角度から会社を見ることができて、楽しかったけどね。
もっと切り込んでやってみたかったなーと、今でも思うことはある。

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