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先行者利益という言葉からわかる「行動力」の重要性

先行者利益という言葉があります。特定の分野や技術において、先に進んだり先を行ったりすることで得られる利益や優位性のことです。新たなビジネスモデルや製品・サービス、領域を開拓することで、具体的に次のような利益が得られると言われています。

  1. 技術革新と市場リーダーシップ:

    • ある企業が新しい技術を開発してそれを早く市場に投入することで、競合他社よりも優れた製品やサービスを提供できる。その企業は市場リーダーとなる。

  2. 特許や知的財産権:

    • 特許を取得し、独自の技術や製品を守ることで、他社が同様の技術を模倣することを防ぎ、市場での独占的な地位を築くことができる。

  3. 新しい市場の創出:

    • ある企業が新しい市場を開拓し、他社よりも早くその市場で存在感を示すことで、顧客基盤を築き、他社が参入する前に市場を支配することができる。

  4. 顧客の獲得とブランド構築:

    • ある分野で最初に成功し、多くの顧客を獲得することで、ブランド価値が高まり、他社が追随するのが難しくなる。これにより、先行者利益が発生する。

  5. 規制や標準の形成:

    • ある企業が特定の規制や業界標準を先導し、他社がそれに従う必要がある状況を作り出すことで、その企業は先行者利益を享受できる。

先行者利益は、企業や個人がイノベーションやリーダーシップを通じて新しい道を切り開くことで得られるものであり、市場競争において重要な要素です。具体的にどんな企業が先行者利益を獲得してきたのかというと、この5社があるのかなと思いました。

  1. Apple:

    • iPhoneの導入により、スマートフォン市場でのアップルの支配的地位を築いた。先進的なデザイン、直感的なインターフェース、アプリケーションエコシステムの構築により、アップルは顧客基盤を確立し、長い間市場リーダーとして先行者利益を享受している。

  2. Google:

    • 検索エンジンの分野で初期に成功し、インターネット検索のリーダーとなった。Googleはオンライン広告市場で優位性を築き、広告収益を上げている。

  3. Microsoft:

    • Windows、Microsoft Officeにより、多くの企業や個人が彼らの製品を利用することとなり、市場での支配的な地位を確立した。

  4. トヨタ:

    • 自動車製造において、生産方法の革新的なアプローチである「トヨタ生産方式」を開発。高品質で効率的な製造プロセスを確立し、自動車産業での競争優位を獲得した。

  5. Amazon:

    • オンライン小売業界でのパイオニアであり、オンラインショッピングと迅速な配送サービスを提供。幅広い製品カテゴリーで市場を支配し、先行者利益を享受している。

奇抜なアイディアは浮かばないけれど、早く動くことはできる

先行者利益を得られれば、莫大な富や名誉を手に入れられます。こうした企業は、決してその分野の第一人者ではありません。それでも、奇抜なアイディアや企業努力、天才的な経営者の手腕によって、今の地位を確立したわけです。

大事なのは、とにもかくにも「早く動き始めること」なんだと思います。先行者利益と聞くと壮大な話に見えますが、もう少しミニマムな世界に目を向けてみてください。

皆さんは今、どこに住んでいますか? 渋谷区に住んでいてもいいし、京都市に住んでいてもいいし、沼津市に住んでいても構いません。とにかく、自分が暮らしている地域をリアルに想像してください。

今、その地域で活動しているパーソナルトレーナーは何人いるでしょう?例えば沼津市の場合、第1地区と呼ばれるエリアには次のような町があるそうです。

  • 大手町

  • 上土町

  • 町方町

  • 上本通町

  • 添地町

  • 西条町

  • 丸子町

  • 八幡町

各エリアを見ていて、おそらく大手町で活動しているトレーナーの数は、100人いないと思います。この状態で、「沼津市大手町で一番お客さんを多く抱えているトレーナーになる」という目標なら、叶えられると思いませんか? 渋谷区だったとしても、「渋谷区松濤で5本の指に数えられるトレーナーになる」ことは、目指せる気がしませんか?

日本全体から見てごく小さなエリアであったとしても、そこで有名なトレーナーになれればあなたは「そのエリアでの先行者利益」を獲得できるわけです。そのために必要となるのが、「とにもかくにも早く行動し始める」だと思います。

一時期と比べて、パーソナルトレーナーブームは落ち着きました。それでも、フィットネスやヘルスケアの分野に参入する人は大勢います。その他大勢の人々に埋もれないようにするために必要なのは、奇抜なアイディアではありません。一刻も早くあなた自身がトレーナーとしての活動を始めることなんです。

トレーナー活動を始めるうえで、勉強は大事です。どこのエリアを中心に活動するか決めるための調査も大切だと思います。ですが、いつまで経ってもトレーナーを名乗らなければ、あなたが狙っていたエリアで他のトレーナーが「〇〇エリアならこの人!」という地位を確立してしまうかもしれません。

行動しない人は何も得られない。この残酷な事実を教えてくれるのが、「先行者利益」という言葉だと思います。何かを始める準備をしている皆さん、準備をしながらでいいので、「いつ始めるか」のタイムリミットも設定してみてください。

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