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女性に起きやすい腰痛の特徴〜骨盤の構造上の特徴を理解する〜

今日のテーマは「女性と関連性の深い腰痛」についてです。男性と女性の骨盤は、そもそも構造に違いがあります。この点を理解しておくと、女性の腰痛の原因やアプローチ方法が分かります。

女性の骨盤の特徴〜骨盤がゆるむメカニズム〜

男性と骨盤との構造の特徴を端的に表現する言葉として、女性の骨盤は「円形」、男性の骨盤は「ハート型」というものがあります。子どもを産むという行為の都合上、女性は骨盤が全体的に丸みを帯びているのです。

この円形の骨盤の大きな特徴は、大腿骨頭が男性の骨盤よりもより外から付着しているという点にあります。その結果、女性のほうが男性よりも外反膝(いわゆるX脚)になりやすいです。

妊娠中や産後はこの傾向がさらに顕著になります。赤ちゃんが産道を通れるように、恥骨結合(骨盤前方にある恥骨を結ぶ部分)が緩むからです。実は妊娠中・産後だけでなく、生理前も恥骨結合は緩んでいます。

さらに、この時期は骨盤全体が緩んでいるので、仙骨はカウンターニューテーションに働きます。仙骨は腰椎と接続しており、通常は前に倒れ込んでいるような状態です。この傾向が強くなる=さらに前方へ倒れるのがニューテーションで、後方へ倒れる=垂直に近い状態になるのがカウンターニューテーションです。

カウンターニューテーションに仙骨が働くと、骨盤全体が後傾し寛骨もゆるみやすくなります。このアライメントによって、腰痛が誘発されると考えられます。

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