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ローテーターカフを詳しく知る!(4)小円筋の特徴とトレーニング。

ローテーターカフとは、肩のインナーマッスルの総称で、日本語では「回旋筋腱板」と呼ばれます。過去の記事では、ローテーターカフに分類される4つの筋肉のうち、棘上筋、棘下筋について解説してきました。

今回解説するのは「小円筋」です。

小円筋の構造的特徴


起始: 肩甲骨後面外側縁の上部1/2
停止:上腕骨大結節下部
作用:セカンドポジション、サードポジションにおける肩関節の外旋

小円筋は、棘下筋と同じ肩関節の外旋筋に分類されます。棘下筋との違いは、セカンドポジション、サードポジションで肩関節の外旋作用があるという点ですね。名前がよく似ている大円筋とは、上腕の回旋動作に対してお互いに拮抗する関係にあります(大円筋は肩関節の伸展・内転・内旋作用があります)

…と、ここまではさまざまな教材で紹介されている、基本的な小円筋の作用です。もう少しマニアックな解剖系の本には、小円筋は大円筋とよく似た走行をしているので、わずかながら肩関節の内転作用もあると考えられています。

小円筋と大円筋

ちょっと脱線しますが、大円筋の起始部と停止部は次のようになっています。

起始:肩甲骨下角部
停止:上腕骨小結節稜

画像で見ると、小円筋とは脇の下で交差しているような関係性にありますね。大円筋は肩関節の伸展・内転・内旋作用に働くとされているので、小円筋とは逆に働いていると言えるでしょう。

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