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いかにもホームドラマな感じの『コタツがない家』が面白い

立冬を迎えたわりには日中は結構暑かったりして、季節の変化がよく分かりにくくなっています。
着るものにも困りますね。暑さ対策すればいいのか寒さ対策をすればいいのか···。

暖房もまだ入れなくても事足りています。
ちなみにうちはコタツはありません。
本当はあったらいいなと思っているのですが。

というわけで、今回は『コタツがない家』について。

『コタツがない家』日テレ 水曜夜10時

小池栄子さんは好きな女優さんで、過去のドラマ『俺の話は長い』のときと同じ脚本家 (金子茂樹さん)だったので楽しみにしていたドラマ。それほど大きな展開も事件もなくシンプルなホームドラマだけど、予想通り面白い。

主な登場人物は、ウエディングプランナーで会社を経営する深堀万里江 (小池栄子さん)。その夫はニート漫画家・深堀悠作 (吉岡秀隆さん) 、長男の深堀順基 (作間龍斗さん) 、万里江の実父・山上達男 (小林さん)、 悠作の担当編集者の土門幸平 (北村一輝さん)。

職業は平凡というわけではないけど、家庭内で交わす会話はどこにでもあるような平凡でささいな会話で、すごくリアル。
推薦で大学に進学してほしい母・万里江と、親の思う進路には進みたくない長男。主人公の万里江はダメ夫の妻でもあり、大問題ではないけど中問題を抱える息子の母でもあり、そしてお金が無くなってしまった父親の娘でもあり。

日常で「妻、母親、娘」の三役をこなしている女性は結構いるだろうし、だからこそ、その小さな家庭内のいざこざがコミカルに描かれているのを見て共感したり感情移入したりするんじゃないかなと。

子供の進路がどうだとか、配偶者の親と暮らす暮らさないとか、家計がどうとか、小さいことだけどその家にとっては大きな問題でもあることがしっかり会話に表されていて痛快です。
万里江、悠作、順基、達男、それぞれに言い分がありそれぞれに分かる気もする。

万里江の家庭のいざこざが滑稽でもあるんだけど、それでいて、それだけではなく少し考える部分や切ない場面もあって..。
せつないけどしっかりユーモアもある、そういう人間らしさを感じるドラマって私の好みです。

それにしても悠作を演じている吉岡秀隆さん、これまで物静かな役やシリアスな演技をする役のイメージが強かったのですが、今回のダメ夫ぶりがまた板に付いていてすごい。役者さんとしてもあれほど振り切って演じるのは面白いのではないでしょうか。思いっきり自分とは違う人物になれる快感というか。

ストーリーにしても、嫁姑問題はよく取り上げられるテーマだけど本作では婿VS舅。

ナレーションもサスペンス調というか、昭和テイストというか、昔話風というか、ホームドラマ感があってよいです。

ベテランの役者さんが主要キャストって安心して見ていられるからこの要素も大きいですね。

この先の展開も楽しみです♪

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