プライドの在処

女「貴方には、プライドというものが無いの?」

男「プライドはもちろんあります。そう簡単に人に傷つけられたりしないところに。」

ある男がある女をとても好きになって愛を伝えるんだけど、なかなか受け入れてもらえない。それでも諦めずにいる男に対して、こんなに振られても懲りないなんてプライドはないのかと問う女に、男が答えた言葉だ。

ずいぶん昔のドラマのワンシーン、ストーリーやセリフの詳細はうろ覚えだがこの内容だけなんだか長い間忘れられずにいる。当時大学生だったが、このドラマを見ていて、すごいことを言うなと思った。


そうか、プライド、自尊心というものはとても大事なものだから、他人のどうこうなんかで簡単に傷つけられたりするような表層になんかない。もっともっと揺るぎないものなんだ。

誇り、自尊心という意味でのプライドは、自分に対しての敬意で、自分を大切にし粗末にしない心。それは100%何があっても持ち続けていていいもの。捨てたり傷つけられる必要がない。

捨てるのは上辺にある見栄だけでいい。


私は人間が生きていく上で絶対に欠かしてはいけない心は「敬意」だと思っている。

noteをはじめて間もない頃、ある記事に、小学校の「2分の1成人式」という行事で自分の息子宛に書いた手紙の内容を掲載した。記事自体は当時ちょっとばかし不満だった出来事への愚痴めいた言葉もあるので引用はしないが、手紙部分だけ再掲しようと思う。


(前略)

10歳になり、これから大人へと向かっていく貴方に、絶対に忘れないでほしいことをひとつ書きます。

忘れないでほしいのは「敬う」ということです。

人を「敬う」ということは人を「思いやる」ということです。この気持ちを忘れないで、いつも心を開いて素直に人に接してください。どんなときも人を見下したりすることはしないでください。

また、自分を「敬う」ということは「プライドを持つ」ということです。貴方は生まれてから10年、とてもたくさんの人に見守られ大事にされ愛されて大きくなりました。だから自分に自信を持って、そしてこれから自分の心と体を大事に育ててください。今は出来ないことや、この先とても難しいことがあっても決して卑屈にならないでください。

(後略)


◇◇◇

ドラマのタイトルも主演女優も誰かよく覚えていなかったが、色々と検索してたら判明した。

鈴木京香主演「彼女たちの結婚」というフジテレビ(1997年)のドラマだった。相手役の男性は内藤剛志。ほかに松本明子や沢村一樹が出演していた。主演、浅野温子だと勘違いしてた・・・。

インターネットってすごい。

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