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桃色

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アイムロスト

アイムロスト

知らなくていい 見透かさないで アイムロスト

SNSの中代わり映えしない毎日 インスタグラムに流行りのパンケーキ
少しずつ動いてく君との関係値 スキキライ指数関数で表してよ

ピースの奥隠したかわいさを 夢見心地君いとらうたし
本当は気づいているの そうじゃないの 教えてよ知らんぷりしてないでさ

画面の中だけじゃ気づけない 君のいいとこ まだまだ知りたいの
新幹線一時間 それでも触れられない位

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恋を失う

恋を失う

【男声】
明日から僕らは友達なんだ
一生君を愛するといった僕は
寝ている間に転生したんだろうか?

恋という泥沼にはまった僕らを
誰だって責めることはしないだろう。
だけど君が言った「つらいの」の四文字には、
音には、耐えられなかった。

傷つけていたことさえ知らなかった、
そんな僕があり得ないほどに醜いことを知っていた?
夢の中では笑顔で過ごせていたから、
きっとクソゲーでも乗り越えられると、思

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あいのかたち

あいのかたち

愛や恋を教えてくれたのはあなたで
その言葉は転じてあなただった

私の父親は暴力を振るった
幼い私には訳が分からず
おいしいものを食べるときが
唯一私に許された自由

私はいつも仕事をため込んだ
何度も何度も抗おうとしても無駄だった
父親の暴言 上司のパワハラ
君には知られたくない、わかるでしょ?

ビルの上から飛び降りた
私の身体は浮かんでいく
何も知らずに消え去った
あなたは涙するのかな
ぽろ

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手をつなごうよ

手をつなごうよ

僕が君に恋をした理由は
黒くて長い髪や大きくて輝いている目よりも
きっと君のすべてが僕の心にはまったんだ

親のいない僕のためにいつも作ってくれる
手作り弁当
いらないよって言いながら受け取る
ほんとは嬉しかった

君はいつも仕事をため込んだ
居酒屋で飲みかわすときは僕の話ばかり聞く
「楽しいよ」って君は言うだけ
その裏なんて読み取れるわけない、そうだろ?

ビルの上から飛び降りた
君の心の重さは

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アオイコイ

アオイコイ

【優しさからくる嘘って、すごく綺麗で、残酷だと思う。】

恋で誰かを傷つけた
私が誰かを傷つけた
それだけで「恋」はしないと決めた

君はいつだって私の涙に気づいてくれた
真面目な私を泣かせるのはいつも君だけど
笑わせるのも君だった

運動が苦手だけど君がドッジボールをするから
私たちは雨に打たれながら笑いあった
私の作ったすごろくで君が笑ってくれるから
すごろくの数はどんどん増えて

でも私が君

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ただそれだけ

ただそれだけ

その気持ちをなくしちゃいけない

純粋でひたむきなその心を

いつか朽ちてしまう命の前で

愛してるだの大好きだのと

言えなくなる日が来るかもしれない

だけど失ってはいけない

その今しかない感情を

それに嘘をついてはすべてがゼロになる

自分を偽ることだけはしてはいけない

だから「好き」の気持ちは

傷つくことがわかっていても

吐き出さなきゃいけないんだ

瞳を見つめて

その身体を抱

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Your star

Your star

【誰かを一途に好きでいることって、並大抵なことじゃない。】

人を好きな気持ちって、絶対に嘘をつかない。

人を信じる気持ちって、絶対に真似できない。

誰かを好きでいることが、何かを好きでいることが、

自分を救う時だってあるんじゃないのか。

涙を流せるほど、命さえ削れるほどの「好き」の気持ちは、

とめどなく溢れてくる、どこまでも頑張れるくらいの「大好き」の気持ちは、

やがて心の星空に浮か

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月は満ちる

月は満ちる

ふれたい

あの人の手に

顔を近づけて

極限まで

そしたら

あの人の大きな黒目が

わたしをみていることに気付くだろうか

普通の時には見せない

あのはにかみわらい

いやだ

手放したくない

おねがい

どうか夏の神様

わたしに力を

あの人と近づけるように

いや 怖い

あの人はやがて

家に帰る

もう なぜ

出会ってしまったの

夜は更ける

泣いているわたしを残して

好きだよ

好きだよ

幸せなときって一瞬だ。
嫌な気分なときってたくさんある。
そんな風に脳ができてるのかもしれない。
普段よりも少なく感じてしまう君の時間だから、
もっともっと長く一緒に居たい。

僕は君が好きだけど、君が僕を好きとは限らない。
最近は告白、なんて大それたことはしないらしい。
いつの間にか、そんな風になってる。
びっくりだよ。僕はこんなにも君に近づけずにいるのに。

僕の言葉はつたなくて、あふれる思い

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届かない叫びは

届かない叫びは

君のその、何かを見つめる目が好きだ。
数学の時間、黒板の文字をノートに一文字ずつ記していく
その姿を私は目に焼き付けている。
二次関数のグラフも前まではあんなにも美しく見えていたのに
私にとって「美しい」と「君」が等式になったみたいで。
普通の和と差さえできなくなる始末だ。
君はよく後ろでぼーっとたたずんでいる。
でもその姿は気だるげではなく凜と澄んでいて、
人間はこんなにも純粋でいられるのかと思

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ハートのかたち

ハートのかたち

どんな形を愛と呼ぶの?
いつぞやの物語に出てきた美女の恨み。
綺麗なものを手元に置いておきたい独占欲。
どんな形を恋と呼ぶの?
帰ってこないあの人を待つ寂寞。
好きな先生に褒められた時の愉悦。

一生を共にする人をネットで探し一つ一つ段階を重ねて結婚する様も、
一夜の誤りで生まれてしまった子供のために結婚する様も、
どちらも同じ結婚なんです。
幼馴染と夏祭りで初めて手をつないだほてりも
浮気相手と

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花占い

花占い

心が、わからなくなる。
誰かのためにやっていたことが自分のためになって。
自分のためにやっていたことが誰かのためになって。
嬉しいことと悲しいことを拾い集めていくうちに、
知らないうちにおぼれていった。
何度も投げた言葉はどこにもいかず、
ただじっと私の中に燃え続けている。
わかってほしい、ほしくない。
そうやって花占いをするように心臓の一部を削り取る。
血はあふれて痛いから、
ただあなただけを想

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スターライト・ユー

スターライト・ユー

見上げた空に浮かぶ星を見て僕は

ひそかに涙して

悲しみも喜びも届かないまま

君は星になった

帰って「ただいま」って言ってくれないね

「洗濯物ありがとう」って言えないよ

キッチンに残された食器は洗われず

また一つ部屋から消えていく

お風呂に入って気づいたんだ

首筋につけられたキスマーク

そっとなでて 思い出して

シャワーに隠した私の心

ねぇ、なんで死んでしまったの?

僕を残

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IF

IF

もし明日が死んだら、僕はどこへ行くのだろう。

もし昨日が死んだら、僕は何を頼りに歩くのだろう。

もし今日が死んだら、僕はどうやって自分の存在証明をすればいいのだろう。

もし君が死んだら、僕はきっと、今日さえ捨ててしまえるんだろう。