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89日目 中国とインバウンドとお金

中国から日本への団体旅行が三年半ぶりに解禁再開になった。

コロナ前インバウンドの主役だった中国人観光客が日本に再びやってくる。ここで「爆買い復活だ!」という意見と、「いや、中国人はもう以前より裕福になって自国で何でも買えるから爆買いなんて起きない!」という両方の意見がみられる。

どっちになるかは始まってみないとわからないが、

個人的な考えとしては、確かに3年半前と違って今の中国では越境EC系のサイトで日本の商品が日本とそこまで金額差なく購入できるし、自国のプラットフォームなので購入も簡単で安心感があるから、それこそ流行語にもなった2015年ころのような爆買いはもう起きないとは思う。

一方で、中国にずっといた身としてわかっているのは、中国の人は「お金を使う」のが基本的に大好きだということで、せっかく来た海外旅行でお金を使わないケチケチ貧乏旅行などするマインドは持ち合わせていないということだ。

お金は使う、でも買い物はそこまで頑張る必要がないということになると、旅行資金はホテル代等にまわることになるだろう。実際一泊シングル4万円の部屋を「还可以吧」という人たちである。日本人にとっては高い宿であっても中国の人はどんどん泊まることになるだろう。

そして宿以外にも交通費やアミューズメントパーク等へのお金も沢山使うようになると思われる。新幹線もバスも電車も地下鉄もディズニーもUSJも今後中国の人たちでごった返すことになると予想する。

爆買いはモノを買うのでメーカーの生産や流通の供給体制の問題だが、ホテルや交通、施設はインフラのキャパシティーの問題なのでより対応が難しい。インバウンドを前提としたインフラの構築は振れ幅が大きく読みが難しすぎて現実的でもない。

インバウンド第二幕ではあふれる人々をさばくアイデアが求められると思う。

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