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数学ギョウザ

最後の悪あがきかもしれない。

明日は入試だ。でも、数学の問題が解けるか不安でたまらない。たまらず俺は塾に駆け込んでみた。

「先生。俺、明日の入試不安なんだよ。」

「少し、問題解いてみるか?なぁに、大丈夫さ。」

予想問題を解いてみる。落ち着いて取り組むと、解ける。大丈夫そうだ。
先生は魔法使いのようだ。たちまち俺の不安を溶かしてしまう。先生はにっこり笑って言った。

「落ち着いてさえいれば、大丈夫。それより、お前腹減ってないか?先生、ギョウザを一杯仕込んだけど食ってくか?」

ここは先生の自宅の一部屋が塾になっている。

先生はそう言うとギョウザをたくさん焼いてきてくれた。香ばしい香りの熱々のギョウザ。安心したらお腹が空いてきた。

「これ食ったら、明日は絶対上手くいく。落ち着いて全力で行け!」

俺はもう大丈夫。先生の気持ちが入ったギョウザを食べるから。明日はきっと上手くいく。そう思いながら、俺は熱々のギョウザを次々と口に放り込んだ。


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ショートショートnote杯に応募しようと思って書いていました。
そしたら、昨日までだったんですよね。
熟成させ過ぎてしまいました。私のうっかりさんw

でも、せっかく書いたんで遅れて投稿します。
数学とギョウザって、どう組み合わせて話を作るか迷うところでした。
悩んだ挙句の受験の話です。
まぁ、ギョウザは栄養とスタミナも付きそうだし、あながち悪い選択ではないのでは・・・なんて思ったりします。

他の方のショートショートnote杯の作品を読ませて頂くのですが。
皆さん、発想が豊かだなぁと思います。
私も頭を柔らかくしなくちゃですねぇ。


今日も最後まで読んで下さってありがとうございます♪


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