現代語訳「閑吟集」(153)

【 原文 】
忘るなとたのむの雁《かり》に伴《ともな》ひて 立ち別れ行く都路《みやこぢ》や 春は誘《さそ》ひてまた越路《こしぢ》 (153)

【 現代語訳 】
「わたしのことを忘れないで」と頼んだ雁《かり》と一緒にこの地を離れ、都へと向かうあなた。春になったら雁を誘って、この越路《こしじ》に戻って来てください。


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