現代語訳「梁塵秘抄」(359)

【 原文 】
遊びをせんとや生《う》まれけむ 戯《たはぶ》れせんとや生《む》まれけん 遊ぶ子どもの声聞けば わが身さへこそ揺《ゆ》るがるれ (359)

【 現代語訳1 】
遊びをするために生まれたのか。戯れをするために生まれたのか。遊んでいる子どもの声を聞いていると、自分の身体も揺れ動いてしまう。

【 現代語訳2 】
遊女になるために生まれたのか。男と乱れるために生まれたのか。遊んでいる子どもの声を聞いていると、自分の境遇が悔やまれる。


※Amazonで現代語訳版「とりかへばや物語」を発売中です。
 https://www.amazon.co.jp/dp/B07G17QJGT/