現代語訳「梁塵秘抄」(567)

【 原文 】
春の初めの梅《むめ》の花 喜び開けて実《み》熟《な》るとか 御手洗川《みたらしがは》の薄氷《うすごほり》 心解けたるただ今かな (567)

【 現代語訳 】
初春、梅の花が嬉しそうにほころんだ後に実を結ぶように、御手洗《みたらし》川の薄氷が解けるように、今はとても打ち解けた心境だ。


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