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【水鳥の歌と生活】2024年3月10日日曜〜3月16日土曜


 三月十日日曜

 七時起床。radikoで「オードリーのオールナイトニッポン」を聴きながら朝の支度をする。

 一週間の日記をnoteに投稿する。

 仕事のBGMは New Order『Low-Life』にする。前作から曲のスケールというか音の広がりが大きくなっている。私は隙間の多い試行錯誤の結果ポロリと生まれたような曲も好きだが、結局何度も聴こうと思うのは整った曲なのかもしれない。

 腕立て伏せや腹筋ローラーなどのトレーニング。二日空けながら無理をしない程度で長く続けたい。

 仕事を終えて温泉に入りツルヤで買い物をして家で晩酌をする。鯛とビンチョウ鮪の刺身、冷奴、切干大根の煮物を食べて、七笑を三合飲む。久しぶりの日本酒はやはり美味いが、これが続くと体重が増えてしまうので気をつけないと。

 飲みながらYouTubeでThe Damnedのライブを見る。もうすぐこれが目の前で見られると思うと気分が上がる。愛知に住む友人に連絡をして、ライブのあとに会う約束をする。

 二十四時就寝。

胡麻とめんつゆで鯛刺身を漬けにするのが好き

 三月十一日月曜

 七時起床。Podcastで「髭男爵山田ルイ53世のルネッサンスラジオ」を聴きながら朝の支度をする。

 仕事の前に北陸応援割で富山のホテルを予約しようと思ったら、十時の受付開始から数分の間に枠が埋まってしまう。バナナマンライブのグッズ販売くらい早く終わってしまった。

 北陸応援割は残念だったが、Yahooオークションで落札したThe Damned「Neat Nea Neat」のジャケットをデザインしたロングTシャツが届く。これを着てライブに行くのだと気分が高まる。そういえば、ライブ会場では物販があるのだろうか。そこでも買えそうならシャツを買うと思う。Tシャツがどんどん増えていく。何年も着ているTシャツもあって、穴が空いたり落ちない汚れがついたり裾や袖が擦り切れたりしない限り処分したり部屋着に回したりすることができないのだが、みんなはどうしているものなのだろうか。

 午前中はコインランドリーへ。待ち時間にミスタードーナツに入る。ちくま文庫の『宮沢賢治全集6』を読みながらチュロスを食べてブレンドコーヒーを飲む。

 仕事が無いのでThe Damnedの曲をランダムでかけながら事務作業など最近忙しくてできなかったことをする。こういう時間も大切だ。

 今年になってから届いていたdifferenceeの廃棄宝石をボトルに入れて整理する。一月はお年玉、二月はバレンタインデーとして一個多く宝石が入っていたのか。ありがたい。

 仕事が入らないので早めにやめにしてしまってアリオへ買い物に行く。クレジットカードのポイントで貰ったギフトカードがあったのでそれを使い、Skechersのスニーカー、Pumaのリュック、ベルト、チノパンツを買う。もちろんギフトカードで全てを買えたわけではないが、得をした気分のまままとまった買い物をする機会になるのでありがたい。  

 いつもの温泉が休館日だったので少し遠い温泉へ。帰りにツルハドラッグで牛乳石鹸の一番くじを買おうと思うも、もうすでに多くの景品が完売していて、その中にこれが欲しかったなと思うものがいくつかあったので買うのをやめる。

 ローソンで買い物をして家で晩酌をする。こてっちゃん、白和え、鹿肉カレーを食べて、SAPPORO 黒ラベル Extra Brew 350ml缶を一本とレモン酎ハイ、プレーン酎ハイをそれぞれタンブラーで一杯ずつ飲む。

 二十四時就寝。

毎週来てる

 三月十二日火曜

 七時起床。radikoで「伊集院光 深夜の馬鹿力」を聴きながら朝の支度をする。

 セブンイレブンでホットコーヒーを買って職場へ。午前中は仕事が無いので事務作業の続きをする。

 仕事のBGMは New Order『Brotherhood』にする。変わったアレンジの曲が減ってロック色が強いアルバムだ。

 仕事の合間にradikoで「空気階段の踊り場」を聴く。水川かたまりに子供が生まれたということで、終始出産の時のことを思い出して泣くかたまりと、それを優しい言葉をかけるふりをしながら煽るもぐら。本当に空気階段の二人は人生のあらゆる局面をラジオに提供していて凄いなと思う。幸福も、それが崩れ去る悲哀もラジオで話してきた。もちろんトークやコーナーのおもしろさもあるが、この番組のリスナーは何より二人の人生を追うことを楽しみに聴いているのではないか。少なくとも私はそうだ。

 朝から降っていた雨が午後には雪になり、夕方にはまた雨になる。水曜は早く寝たいと思っているのでこの日に市街へ飲みに出かけようと思っていたが、雨と気温の低さで気分が出ず、仕事のあとは温泉に入ってツルヤで買い物をして家で晩酌をすることにする。ナガラ食品とは違うホルモン鍋を見つけたのでそれに豆腐とネギを加えて食べる。ナガラ食品のホルモン鍋よりも味噌が強く甘い味付けだ。肉厚のホルモンが沢山入っている。アルミ鍋が深めなので具材を足して食べやすい。これはこれでとても良い。酒はプレーン酎ハイとレモン酎ハイをそれぞれタンブラーで一杯ずつと、七笑を一合飲む。

 二十三時過ぎに就寝。

湯気でぼやけて夢のようなホルモン鍋

 三月十三日水曜

 七時起床。radikoで「爆笑問題カーボーイ」を聴きながら朝の支度をする。

 仕事のBGMは New Order『Technique』にする。前作とは打って変わってダンサブルな曲が多い。当時ダンスミュージックの発信地だったイビサ島でレコーディングを行っていて、アシッドハウスの影響を強く受けているらしい。

 仕事の合間にトレーニングをする。腹筋ローラーを使う時に膝が痛くなるのでタオルを畳んで敷いているのだが、ヨガマットを購入した方がいいだろうか。

 仕事を終えて、市街へ酒を飲みに行く。まずはいつものビアバーへ。翌日は早く家を出たいので短めに。鹿肉、熊肉、鶏肉のソーセージを食べて、ピルスナーやホワイトエールなどクラフトビールを三杯ほど飲む。

 帰りの電車を待つ間にでもと焼き鳥屋に入る。焼き鳥(ねぎま、レバー、つくね、皮)、焼き豚(タン)、たたききゅうりを食べて、ハイボールのメガジョッキ、グラスビールを飲む。

 隣り合わせた男性がしきりに「楽しみが何も無くなってしまった」と言うので話を聞いてみると、秋葉原まで通ったメイド喫茶のメイドが仕事を辞めてしまったという。連絡先も知らないので行方もわからない。とにかく若い女性と交流がしたいということのようだ。性欲があるわけではないと言いながら、純粋に自分を慕ってくれる姪っ子のような女性が良いとも言う。それは難しいのではないかと思っていたら、会計を済ませながら、これからキャバクラに行くのだと言って、店を出ていった。楽しく生きているではないか。

 帰りの電車の中、先ほどの男性のことを書いてみようと、七五調で書いてみる。これは詩だろうか。わからないが、書いているうちにいつも降りる駅を過ごしてしまう。仕方ないので歩いて家に帰る。

 二十三時過ぎに就寝。

夜は夜で良い写真が撮れる

 三月十四日木曜

 六時起床。服を着て荷物をまとめて家を出る。

 radikoで「山里亮太の不毛な議論」を聴きながら車で名古屋市に向かう。下道で行くので五時間の道のりだ。ラジオを聴き終えたら音楽をかけて歌をうたうなどする。

 塩尻、木曽、中津川、多治見、春日井を通ってホテルのある今池に到着する。チェックインにはまだ少し早いが、提携する駐車場に車を停め、フロントで少し待たせてもらってからチェックインする。荷物を預けて風呂に入る。五時間の運転のあとの風呂は格別だ。

 服を着替えてホテルを出る。ライブ会場であるダイアモンドホールの周辺を歩き、早くからやっている居酒屋を見つけたので入る。鯛刺身、茹でホタルイカ、菜の花の煮浸し、串カツ二本を食べて、サッポロビール赤星の中瓶を二本飲む。串カツは味噌ではなく塩とワサビで食べることを薦められる。なるほど美味しい。魚も美味しい。近所に欲しい店だ。

 ライブまでにはまだもう少し時間があるので、手羽先で有名な風来坊へ。手羽先五本を食べてサッポロビール赤星の中瓶を一本飲む。私は大学生の頃愛知に住んでいて、そこは名古屋市ではなく日進市というところで、名古屋市に出ていくときには日進ではなく、その隣の赤池という駅まで自転車で行っていた。赤池からは地下鉄が通っているが、日進になると豊田線というまた別の路線になるため、豊田線の料金を節約するためにわざわざ赤池から地下鉄に乗っていたのだ。その赤池駅の近くに風来坊があった。私にとっては名古屋の手羽先と言えば風来坊なのだ。

 The Damnedのライブは最高だった。チケットは先行販売ではなく一般販売が開始してから数日して買ったのだが、いざ会場に入ってみるとそこまで前に人が殺到することもなく、しれっと前の方に潜り込んでいくとステージから三列目くらいの場所で観ることができた。初めて1stアルバム『DAMNED DAMNED DAMNED』を聴いたのは十代の終わりくらい、そこからいわゆるロンドンの三大パンクと呼ばれるSex Pistols、The Clash、The Damnedの中ではThe Damnedが一番好きだと公言してきた。まさかそこから二十五年ほども経ってから、彼らを目の前で観ることができる日が来るとは思いもよらなかった。とにかく『DAMNED DAMNED DAMNED』が好きでそれ以外のほとんどのアルバムはサブスクリプションサービスに契約してからようやく聴いていったような不真面目なファンではあるが、それでも知っている曲がほとんどで、時にモッシュのようになり、最後の方はダイブをする人も出てくるほどの熱狂の中、夢中で飛び跳ね、拳を挙げ、サビやコーラスで声を張り上げた。六十代も後半になろうというメンバーは二時間のライブをずっとテンション高く演じてくれて、最高にかっこいいし、エンターテイナーだ。MCではCaptain Sensibleがドン・キホーテのテーマソングを歌い出し観客も一緒に歌うという一幕もあり、本当に自由でサービス精神に溢れる人たちだった。それこそがThe Damnedの良さだと思う。パンクを過剰に規定していない。ずっと自分たちのやりたいことをやり続けている。これからもやり続けてくれるんだろう。

 ライブが終わり、物販スペースでタオルを二枚購入し、友人と合流して中華料理屋「味仙」に入る。タオルの一枚は友人に渡す。青菜炒め、チャーシュー、カニ玉、ニンニクチャーハン、台湾ラーメンを食べて、キリンビールの中瓶を二本飲む。台湾ラーメンの元祖と聞いてからずっと食べたいと思っていたが、食べることができて良かった。

 味仙を出て近くのカラオケボックスへ。ライブで随分喉を酷使したが、構わず声を張り上げ、完全に喉が潰れる。楽しかった。

 友人と別れ、ホテルの風呂に入り、一時頃就寝。

久しぶりの手羽先

 三月十五日金曜

 七時頃起床。ホテルはカプセルホテルなのだが、あちこちのカプセルからアラームが鳴り、宿泊者はすでに起きて風呂にでも行っているのか、鳴り続けている。寝ていられないので、起き出してホテル内の食堂に行きお粥を食べてオレンジジュース飲む。

 食べ終わったら風呂に入り、服を着替えてホテルをチェックアウトする。また五時間かけて帰るのだが、前日友人に薦められたラーメンを食べるために一旦勝川という街に向かう。

 駐車場に車を停めて、まだラーメン屋が開いていないので周辺を散策する。こじんまりとした味のある商店街だ。大きな弘法大師像が立つ寺なんかもある。喫茶店に入ろうとしたらまだモーニングの時間帯だからか満席だったので、駅の近くにあるモスバーガーに入ってアイスコーヒーを飲む。

 時間になったのでラーメン屋に入る。薦められた味噌ラーメンを食べる。確かに美味しい。卓上の刻みニンニクを入れるとさらに美味しい。待った甲斐があった。

 ラーメン屋を出て車に乗り込み、Radikoで「おぎやはぎのメガネびいき」「ほら!ここがオズワルドさんち!」を聴きながら、一旦木曽川沿いの道の駅を目指す。

 一度「道の駅木曽福島」で降りてみるが、木曽川がよく見えない。とりあえずソフトクリームを食べようと思い注文すると、店員がサーバーに差し出したコーンにドバッと音を立ててお湯が噴射される。どうやら洗浄中だったことを忘れていたようだ。ずっと売り場に居たっぽいのにそんなことがあるのかと思うが、仕方ないのでお土産売り場にあったカバ印のアイスキャンディーというのを買う。あまおう味。美味しい。

 木曽川をちゃんと見たいので少し先の「道の駅三岳」へ。売店ですんき味のおやきを買って食べながら川を見たり写真を撮ったりする。しかし今地図を見直したらあの川は木曽川ではなく大滝川というらしい。なんということだ。

 とにかく川を見て満足したので、今度はYouTubeで「ヒルカラナンデス」を聴きながら車を走らせる。温泉に寄って、ローソンで買い物をして帰宅。

 疲れはあったが少しだけ晩酌をする。回鍋肉、酢豚を食べて、サクラビール500ml缶を一本飲む。

 二十三時過ぎに就寝。

スープも太麺も美味しかった

 三月十六日土曜

 七時起床。radikoで「バナナマンのバナナムーン」を聴きながら朝の支度をする。

 仕事のBGMはNew Order『Republic』にする。またバンドサウンド中心になって、曲もポップになった気がする。この辺りまでのアルバムの印象が未だに強い。

 昨日から気温が暖かくなり、学生は卒業式を終えた時期でもあり、すでに入っている仕事の他には電話もあまりかかってこない静かな一日。飲食店などは忙しいだろうな。

 注文してあった町田康の歌集『くるぶし』が届く。装丁ががっこいい。手触りのある紺の表紙には全面的に緑の箔押しでタイトルと著者名、短歌、波模様が配置されている。小口も紺に染めてある。(三方色付というらしい)宛名付きの署名もあって、これは手元にあるだけで嬉しい本だ。歌集なので、端から読まなくても適当に開いたページの歌を読んでいくだけでも楽しい。ダウンロードすることはできないが、著者の朗読音声も聴くこともできる。町田康の関西訛りの朗読が好きなので嬉しい。

 仕事を終えて、溜まっていた日記を書く。

 温泉に入り、家で晩酌をする。インスタントのスリランカチキンカレー、ミックスナッツ、スモークチーズ、ドライレモンを食べて、マイヤーズラムの炭酸水割をタンブラーで二杯飲む。

  春がもうそこに来ていて楽しみを数える日には歌を詠まない

 二十四時過ぎに就寝。

町田康の言語感覚が存分に味わえる

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