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短歌 エッセイ 晩秋 募る 戀心♡



          玉響の 逢瀬の帰り 駅に着く

          我れを見送る 君が愛しい

        たまゆらの おうせのかえり てをふりぬ

        われをみおくる きみがいとしい

※玉響とは ほんの暫くの間 一瞬という意味の大和言葉です 美しいですねぇ

※逢瀬とは 恋愛関係にある男女が密かに会うこと
 この短歌では 逢瀬を 清らかな関係の二人が 忍んで会っていた と
 ご理解いただきたいです 


         戀に落ちてしまった

     それほど深く 心がときめいて いたから


        初めて会ったのは 画廊

      好きな 画家の展示会を していた


          某 百貨店で

     読書も好きだが  絵画鑑賞も大好き

   一人で じっくり観て 美術商の方に 色々質問

  その画家の 生い立ち 思想 作品にかける情熱 時代背景

  観に行く前に かなり下調べして 勉強してから観に行く いつも

        帰り際 名刺を 渡される

        会釈して 画廊を後にする

        自宅に着いて 名刺を見る

  事務所名 肩書き 名前 住所 mail address  事務所の電話番

        何気なく 名刺の裏面を見た



  2年前にも 貴女を見ました その時貴方は ご主人と一緒でした

       今日の貴方は 結婚指環をしていない

      初めて会った時に 一瞬で 戀に落ちました

             貴女に

      ◯月◯日まで こちらに宿泊しています


         プライベートmobile

                    xxx-xxxx-xxxx


           高鳴る 心

            告白?


     夫と離婚するのに かなりの時間がかかった


         トレンチコートを着たまま


     ソファに深く腰掛け オットマンに脚をおいた


          暫く 名刺を見ていた

           珈琲を 落とす

      コートを脱ぎ 洗面所に行き 顔を洗う

     リビングルームの時計を見ると もう10時に近い


         隣の寝室で 着替える


       ナイトウエアの上に ガウンを纏う


      リビングルームに行き ティーカップを選ぶ


         金蝕薔薇のティーカップ


       ウエッジウッドのワイルドストロベリー


           どちらにしようか


    草花柄が 可愛らしくも美しい ウエッジウッドに注ぐ


      ジョージウインストンの ピアノ曲を流す

       今の季節 今の心情に ピッタリだ

           愛 あこがれ

      珈琲を 静かに飲みながら 彼を想った

        私に 何を求めているの


          part time lover

        私は そんな女性ではない

        珈琲を飲み干し 寝室に行った

        ふと 文学青年の笑顔が よぎる

             三人

       彼らは 私に 何も 求めては こない

      見返りを求めず ただ ひたすらに 優しい


       夏のある日 駅まで送ってくれた 蓮くん


         暑さと 心労で 目眩がして

         一瞬 スーッと倒れてしまった

           蓮くんの 胸に

            大丈夫?


      蓮くんは 心配してくれた 優しい声で


      木陰のベンチで 人生を語り合った日々


      電車で帰る私を 駅まで見送る 蓮くん


      ベッドで 眠れぬ夜に 回想していた


         恋は ゲームではない


     いつも静かに 駅まで見送ってくれた 蓮くん


       今も愛おしいのは 優しい あなた


       もう 逢えないかもしれないけど


本日も最後までお読みいただき ありがとうございます

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恋は   Do  ではなく

落ちる  falling  だと思いませんか? 


  今日も 素敵な 一日に なりますように




























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