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分岐点


金曜日、1年半ぶりの健康診断を終え
病院の階段を降りたら目に飛び込んできた
CT室の青い扉

今年の1月に来た場所だった

数日母の様子がおかしく受診した脳神経外科での検査待ち
我が人生の後半の
母との同居介護生活への覚悟を迫られながら見つめていた
青い扉

そしてその前日
私はとある区の「ものづくり」に関するインキュベーションオフィスの最終選考で
中小企業診断士、社労士、区の方々との面談をした

*インキュベーションオフィス
起業、創業活動する入居者支援施設
通常、場所の安価な貸与とセットでインキュベーションマネージャーによるコンサルティングや各種の支援施策を用意している。
地方自治体や公的機関が運営している事が多く、入居には一定の審査が必要な事が多い。

体調の思わしくない従姉妹の緩和ケア病棟のベッドを抑えられた後でほっとしてもいた

人の生死、今後の自分の人生が大きく変わるか否かの出来事が重なる
人生の折返し地点

しばし考え
自分に問うた

どうする?
どうしたい?

そして
母との同居介護を覚悟した時
今の自分に対し押し寄せてきた後悔の念

そこにあったのは

折り合いのついている頭と
まだ悔しさを感じきれていない心

過ぎた時を悔やみ悲しむ気持ちではなく
深い部分で自分に向き合ってこなかったことに対する悔しさからくる腹立たしさであった

結局
母はその後他院に救急搬送され緊急手術が無事成功し
今ではひとり暮らしに戻れているのだが

介護の必要が無くなったと分かった時

私はいま一度
自分に問うた

これからどうしたい?
今のままで後悔はないか?
目指すところに向かっているのか?

そしてインキュベーションオフィスの審査結果を待たずして
もし合格でも辞退すると決めた

結果は補欠合格で、そもそも実力及ばぬ状態であったのだが

ここ数年の延長線上として築いていこうとしているこの先の自分

本来こうありたいという自分の気持ちの間にある
大きなズレに気づいたのである

そして
そこを分岐点として
ルート変更し
新しい道を作っている今である

行動力とエネルギーで突っ走り何かとどうにかしてしまいがちな自分に

体を張って深く問う機会をくれた母に
改めて感謝の気持ちが湧いた
青い扉との再会であった

このように
半ば強制的に自身を省み、これからの生き方を考えさせられ、問われる出来事が
私の人生にはたまに起こる

目の怪我や長女の2度の脳症の他にもたくさんの稀有な出来事、経験をする度

考え
自身に問う
そしてまた考える

その繰り返しのおかげで
知恵を絞り
創意工夫し
少しずつ自分を広げられているように思う

そしてルート変更し
人についての学びを深める中で

自分について新たに気づくことも多く

考えることと共に
今まで以上に感情というものに目を向ける大切さを感じるこの頃である

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-フタをした気持ちを解放して生きやすくなる-
心穏やかに自分を楽しむメンタルケアコーチング

・片目の視力を失う怪我から得た多角的視点
・車で自分で長女出産
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