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『ショック・ドクトリン』ナオミ・クライン著

『100分de名著』今月の本。


先月のヘーゲル『精神現象学』は思わず買って読んだが、今月は巧みな解説でエッセンスを頂いた。

ヘーゲルの「相手(敵)を疑い論破(打ち負かすこと)自体を目的とし、自らの主張はまったく正義と信じて疑わない。それでは謗る相手と同等かそれ以下に堕するのと同じである。自らに疑惑を抱き、非を認めるところから分断の夜明けは始まる」
的な考えは気に入った。それは生涯をかけて悩んできた事であったから。


即日解決、なんてことはない。
インスタントはたまには美味しいけど、毎日は勘弁だし何でもかんでもインスタントや出前じゃあなあ。脳みそが焼き場で焼かれる前にオリジナルで使いたいし、自他に優しくもしてあげたい。好きな人たち・生き物にもちょっとプレゼントくらいしたいし。それには100均の物、贈らないでしょう?

特別な毎日。今日は死ぬかもしれない、それは誰にも分からない。だから最高にすると毎朝決める。曇り空は銀に輝く。戦士の剣のように、知のきらめきをもって。
その刃は他を傷つけるためのものではなく、己の魔を斬るためのもの。


なぜ?
Boh.(さあね。)
うなぎにでも聞いてくれ。

さて。『ショック・ドクトリン』は「恐い❗️」と感じるかたには、幽霊より殺人鬼より…殺されることよりも恐ろしいかもしれない。愛する者を殺されるよりももっと、だ。

優しくテキパキした頭のいい悪魔。
大災害。そして大規模復興。が被災者は何年も放置され、工事の下請けは働けど低賃金、そこに作り上げられる…
優しくテキパキした頭の良さそうで耳馴染みのいい、巨大な無間地獄。ナオミ・クラインも威勢がいいな。あんなん書いて。
悪魔の正体はもう大体お分かりね?経済の世界トップたち。資本主義国だろうが社会・共産主義国だろうが関係なく上部に忍び込み取り入り、搾取し大金を稼ぐ天才集団。
そして人ごとじゃないことも分かる。世界中どこにでもいて、いつでも彼らがそれを起こすのを「待っている」ことも。

私も恐かったが、いまは恐くない。

ヒントはある先住民の抵抗。今朝の最終回であった。
スマホやあらゆるメディアソースは勿論、いつものように疑うべし。そして己の思い込みにもたまにハリセン入れないとね。あら、カビが。
そしてカビにも笑いかける。なに言ってんの、一緒にやってきてるんだもんね。あなた方がいてくれないと好物のロックフォールチーズも出来ない。だが完全に支配されたら全身、体内もカビだらけになる。上手い抵抗、上手い距離、上手い抵抗とは?


固定観念に一撃をくれる銀の剣。いい本は、自分にとってそういうもの。「自分の誤りを」斬り捨てるための翼に似た剣。
ザクリ。あらやだここにもホコリ入ってたー。掃除する。

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