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REPORT OF 『SPITZ JAMBOREE TOUR 2023-24 ひみつスタジオ』 in 大阪城ホール

【注意】
こちらの記事は現在開催中のツアーの #ネタバレ をふんだんに含んだ記事となっています。今後の追加公演に参戦予定の方や円盤発売までネタバレを食いたくない方などは躊躇わずブラウザバックをおすすめします。あ、でもスキだけ付けてくれたら嬉しいです。

いやいやいや。昨年4月のエレファントカシマシ以来およそ1年ぶりに大阪城ホールに帰ってきました、瑞野蒼人です。なんか通いすぎてもう実家と同じぐらいの安心感があります城ホは。

今回のお目当てははそう。
スピッツの全国ツアー大ラスに参戦!!
「ひみつスタジオ」ツアーを鑑賞してきました!!

アルバム発売、チケット抽選から待つことなんと1年!!長ぇ〜〜〜〜!!このキャリアの長さでこんだけロングラン公演を組んで走破できるスピッツ、全然貧弱じゃないしむしろどんどん若返ってる気がする。

昨年はドラマ「silent」でフィーチャーされた事によるプチブームや「美しい鰭」の爆発的ヒットなどで、若々しい面々が並ぶ年間ヒットチャートの中でもかなり上位に食い込むというヒットぶり。大活躍でした。いや、これはでも偶然じゃないかも。マサムネさん含め皆さんの才能とかアイデアが全然今の若者の心を掴めているっていう証なのかもなぁ。

で、早速ですけどセトリを。今回はほとんどの会場が2日間の開催で、1日目と2日目でセットリストの内容を入れ替えているという体制でした。



【1/17大阪城ホール公演セットリスト】
01. めぐりめぐって
02. ときめきpart1
03. けもの道
04. 跳べ
05. 紫の夜を越えて
MC
06. 大好物
07. チェリー
08. 青春生き残りゲーム
MC
09. 手鞠
10. i-O(修理のうた)
11. みなと
12. 楓
MC
13. サンシャイン
14. 未来未来
15. 夜を駆ける
16. 俺のすべて
MC
17. 美しい鰭
18. オバケのロックバンド
19. 甘ったれクリーチャー
20. 8823
21. 涙がキラリ☆
En01. 夕陽が笑う、君も笑う
MC(メンバー紹介)
En02. 醒めない

(即興で藤井風「きらり」・槇原敬之「どんなときも」カヴァー)


はい大優勝。

あのねぇ何が優勝かって定番曲とレア曲の配分が完璧すぎるのよスピッツさんは。「サンシャイン」とか「夕陽が〜」とか「青春〜」「甘ったれ〜」とか、絶対生きてるうちに聞けねぇだろうなぁって曲がバンバンアリーナレベルで演奏されて狂喜乱舞。おおっ!!って声出して驚きまくってました。

アルバムでは最後の曲だった「めぐりめぐって」から華々しくスタートしたのも、そこから一気にしっとりラブソングである「ときめき〜」に振っちゃうのとか、随所にスピッツらしい緩急の付け方があって楽しいです。スピッツのライブはテンションの上がり下がりが激しくて、でもそこが意外性があって面白い。


あとやっぱMCね。スピッツの醍醐味は。

もはや曲半分・MC半分ぐらいの時間配分で成立するだろってぐらいトークが面白くて。急に競歩の話したりとかチーズケーキの話とか、舞台セットのいちごの話になったりとか。爆笑の連発で。この域に来れたらもうアーティストとして安泰だろってぐらい安心するまったり感。

「チェリー」の歌詞と、ご当地の有名歌手の曲をリミックスさせて遊んでいる、という内容のMCでは槇原敬之の「どんなときも」とミックスさせ、2曲ともに入っているフレーズ「抱きしめて」のところがダブるという奇跡。おもろっ。漫談か。ここはNGKか。

そして今回はステージセットも可愛かったなぁ。いちごをつかんでるロボットアームとか、「i-o(アルバムジャケットに登場するロボットキャラ)」くんのフィギュアと設計図、巨大スケボー、工場っぽい剥き出しの骨組みとか。独特の世界観を演出するのがとってもお上手。MCで話してたんですけど、ステージセットやアルバムの世界観はマサムネさんの少年の頃の夢が結構具現化されているらしくて、マサムネさんの憧れの具現化なんてそんなの素敵すぎる!!と感動してしまいましたよ私は。

で、なんか今回いつもと違うような気がして…と思ったら、なんとベース田村氏のベースが有線から無線に変わっていた!!通りでケーブルがぶらんぶらんしてねぇなって思ったんだわ。おかげでもう縦横無尽。ステージ狭し、何も変わらぬ大暴れっぷりでした。


そして何よりMVPなのが「i-o(修理のうた)」から「みなと」への一連の流れ。アルバム内で最も好きな曲から、スピッツ史上一番好きな曲へのリレーが叶うとは思わず、ここで号泣しました。

船に乗るわけじゃない だけど僕はみなとにいる
知らない人だらけの隙間で 立ち止まる
遠くに旅立った君に 届けたい言葉集めて
縫い合わせてできた曲 携えて

皆さんご存知とは思うんですが、奇しくも1月17日は阪神淡路大震災から29年の追悼の日でした。そんな日に「みなと」を演奏してくれたことも何か偶然とは思えないものがあり、理由があり別れなければならなかった人たちへの祈りの思いとか、さまざまな気持ちが胸に込み上げてきたのを覚えています。

「i-o(修理のうた)」も個人的にはアルバムの中で最も好き、なおかつ歴代スピッツの中でも上位に入ってくるぐらい好きな曲で、ステージに佇むロボットのi-oくんと自分を重ね合わせてすごく涙してしまいました。スピッツらしい、優しくて主張をしすぎず、でも強く生きていくんだよ?というメッセージを感じる暖かな言葉選びにたまらないぐらい魅了されていて、ライブで演奏してくれたことを本当にありがたく思っています。

もし参戦が1日ずれていたらこの奇跡の流れは聞けなかったと思うと、自分のチケ運につくづく感謝せざるを得ません。よくやった自分。


ストリーミングとか世界進出とか、日本の音楽を取り巻く環境がどんどん変わっていく昨今。そんな波乱の時代の中で4人がひみつのスタジオでじっくり作り上げた音は、間違いなく次の時代にも通じる「シン・スピッツ」の姿をわたしたちに見せてくれた気がします。まだまだ老け込まないで、醒めないままで突っ走ってほしいなぁ。

次のアルバムまでまたコツコツ待つ日々が続きますが、こんなわけのわからん時代の中でスピッツのメンバーが元気に生きてくれていることに感謝して、私も頑張っていこうと思います。スピッツとは、生きる希望だぁ。



おしまい。



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