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あなたの夢を、叶えました!_20190617_40

子どもを3人産んで、3人育てさせてもらう中で、当初描いていた理想と現実とはどんどん遠ざかり、もはや今世で両者を合流することは不可能な距離感かも?
気づけば、育児や母親像に対する理想というものは完全に形骸化してしまった。

どうしてこんなことに…と少し前までの、子どもが二人しかいなかった頃の生真面目だった私は自分を自分で攻め続けていた。
今思えば、三度目の正直よろしく、子どもが3人目にして、自分の理想が高すぎていたことに、遅れて気づくことになる。

そんな当初の理想をほぼ捨て去った素な私が、子どもたちとの生活で、指折り数えるほどの少しの大切にしていることがある。

その一つについて今日は紹介させてほしい。

「今週、食べたいものあるかな?」

バランスよく食べる長女
肉と炭水化物しか受け入れない肉食長男
美味しければなんでも程よく食べる食いしん坊次男

三者三様だけれど、彼らの好みやリクエストを叶えることは、近代栄養学的バランスはもちろん、万人、三人の好みを同時に叶えるのは至難の技。

だから私は決めたんだ。
食事の場はせめて、子どもの夢や希望をかなえる場でありたいと。
そして生まれた習慣が、週末の買い出し時の一言、


「今週食べたいものある?」

のやりとり。

小さな希望を、叶えてあげたい 

今週の夕飯リストに基づく買い出しを検討していた時のやりとり、いつも通り、
今週食べたいものあるかな?

娘はいった。
:「絶対無理だと思うんだけど、さつまいもとじゃがいもを揚げたやつが食べたい」
(トスカーナ風フライドポテト、と言った趣の、芋をじんわり弱火から加熱し素揚げしたポテトフライのこと)

:「げっ…あれは油大量に使うし、30分揚げたままにしないとならないし、うーん…」

:「ほらやっぱり、無理だと思った。
面倒くさいんでしょ、いいからいいから、もういいから」

…と、ここまで繰り返して。
正直平日ど真ん中にやるには本当に面倒くさすぎるポテトフライ。
でも、せっかくくれたリクエストだよ?
夢や希望は叶うって思いたいよね?
うーーーーーん

あなたの夢を、叶えましょう!

案の定というか、栄養価はさておき、夕食に出すといった時の娘の満ち足りた顔ったら、ないよね。

小さなことで喜び、嬉しくなる。
と同時に、小さなことでも悲しみ、落胆につながったりする。

それなら私はやはり、周囲の大切な人の、小さな夢を叶え続けたい。
かつて自分が子どもだったとき、無限の可能性を信じていたように、40歳目前になっても、夢って叶うんだよねって、体現し続ける自分を見せることは、子どもにとってもきっと希望につながると思うから。

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