箱根ランナーになるには
箱根ランナーになるには
箱根駅伝を走る選手は、毎年200人います。
真実だろうな~という内容を淡々と綴っていきます。自分がその駅伝を走った、凄いでしょという話をしたい訳ではないので、これだけはご理解いただければと思います。
まず「箱根ランナー」になる再現性は、低くないが高くもないというのが僕の考えです。世の中には、こうしたら稼げますよー!!という教材や、こうしたらあなたも〇〇!!という方法が溢れています。それが全員達成可能なことなのか、僕は分かりません。小学生の頃、計算や漢字が苦手だった人がいたように、得意・不得意は個人差があるのでしょう。
みんなが同じ平均的な能力である必要はありませんし、尖った部分があったり、不得意な部分があったり、それら1つ1つの要素が個性を創るのではないかと思います。
さてそんな中で、このテーマ「箱根ランナーになるには」を説いていきます。
まず「箱根駅伝を走る」は3要素に分解することができると考えました。
①箱根駅伝を走れる大学
②学内で10番手以内
③監督からのGoサイン
アスリートとしての側面もあれば、環境による側面もあります。今回はその「不明確」な側面について考えましょう。
箱根駅伝を走れる大学
1つ目の「箱根駅伝を走れる大学」については、かなり環境による影響が大きいと思います。例として時系列で並べます。
・練習環境、指導者に恵まれる
・「中学生」で持ちタイム・実績を残す
・高校へスポーツ推薦で進学
・練習環境、指導者に恵まれる
・「高校」で持ちタイム・実績を残す
・監督の繋がりで「大学」へスポーツ推薦
・関東の「私立」大学へ進学
・「学費」を家族・本人が負担
(文系授業料 年間約100万円)
・そして箱根「予選会」を通過すること
ええ!!そんなルートだったの!?そう思いますよね。やろうと思えば徹底的にリサーチし、箱根駅伝を走るために正しい判断をすることができるかもしれない。
例えば進学先を考えてみましょう。3つの大学から推薦の声を掛けてもらいました。どこに進学するべきか迷っています。考えるべきはこれらです。
「近年の箱根駅伝出場実績」
「箱根駅伝での順位」
「選手の人数」
「選手の実力」
「学年ごとの実績」
「練習の相性」
「監督との性格的相性」
でもね、選択の失敗確率を下げることはできるかもしれないが、この大学に進学すれば「確実に箱根駅伝出られる」とも言い難いのである。
あらゆる要素が複雑に絡んでいますよね。もっと抽象化すると、この3要素です。「繋がり」「学費」「実力」。詳しくは、マインドマップの図を見てもらいたい。
学内で10番手以内
2つ目は「学内で10番手以内」について。これはアスリートとして求められることです。
・競争心
・目標管理
・安定したレース結果
・自分に合う練習内容
学生アスリートとは言え、結果を残せていない選手は指導者からの評価が低いのです。(人間性ではなく、あくまで選手としての評価。)結果を出さなければ、生き残れない世界です。
監督からのGoサイン
3つ目は「監督からのGoサイン」。なんだ当たり前じゃないかと思うかもしれませんが、実はこれも奥が深いのです。なぜなら、箱根駅伝は当日変更が可能だから。
・故障していない
・病気を患っていない
・やる気がある
箱根駅伝を目標に練習している選手は、一般人からすると想像を絶する距離を毎日毎日走っています。走行距離は1日25~35kmです。だからこそ故障とは常に隣り合わせであり、箱根駅伝前に丁度故障してしまった…なんてことは決して稀ではありません。
病気に関しては、インフルエンザ・胃腸炎をはじめ目には見えない感染症との戦いになります。かく言う私は2016年12月に胃腸炎になり、16人の箱根登録メンバー以外の帰省を初めて(?)実施さてしまったキーパーソンなのです。ごめんなさい。
そして「やる気」、これは言うまでもない。走りたいと本人が意気込んでいる状態である必要がありますよね。
さいごに
そんなこんなで「箱根ランナーになる」という背景には、あらゆるミラクルが連続していると個人的には思うのです。それは確率のような話ですから、日常生活にも置き換えて考えることができます。結果が良かった・悪かったに関わらず、この『今』の状態は様々な要素が絡み合って成り立っています。
私達は何かに怯え、不安を感じ、毎日を生きています。今ここにいることが当たり前ではなく、それはミラクルの連続です。だからこそ苦しい状況にいる誰かを目にしたときは、助けられる「私」でいたいなと思います。
最後はスケールが大きな話になりましたが、そんなところで今日は終わりです。ありがとうございました! もりじゅん
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