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BREWDOG TOMORROW!?

BREWDOGが大きなブランドリニューアルを行った。この件に関するnoteを何度も書こうとしたけど、うまくまとまらず、どこに落とし所をつけてよいか分からず、断念した。でも、、、考えはまとまらないかも知れないけれど、書いてみようと思う。

Brewdogから届くメールは、いつも楽しみだ。UKの最新情報は、日本ではビール自体を味わえないものが多くても、ビジュアルやセンス溢れる英文を読むだけでテンションがあがるから。そんなある日、突然届いたメールには目を疑った。

BREWDOG TOMORROWと題され、PUNK IPAの見たことのないデザインがどーんとあった。Visual Identityをブランド全体で変えたということで、その象徴としてまずはフラグシップのPUNKのVISUALが送られてきた。VIの刷新とともに缶のリサイクルの環境活動など新しい取り組みを同時に発表してくるあたりはBrewdogのマーケのうまさなのだが、今回はそんなところに目がいかないほどにショックだった。

だって、、、ださくないですか?デザイン。

にわかと言われようが、PUNK IPAに出会ってクラフトビールにはまったことは紛れもない事実。今まで飲んでいたビールとはまったく違うその味に衝撃を受けたけれど、その缶を手に取った要因はPUNKという名前であり、その破天荒を体現するかのような缶のデザインであった。飲んだ後に「こんなものがあったんだ!」と虜になり、ファンになったのは、味よりもそのかっこよさに理由があったと思う。高校時代にいちばん好きだったアルバムはブルーハーツの「THE BLUE HEARTS」で、いちばん好きな曲は「パンクロック」だったように、クラフトビールが好きになり、いちばん好きなビールは「PUNK IPA」になった。SEX PISTOLESやRAMONESやBeastie BoysやNOFXやNirvanaやOff Springが内包されたかのように感じ、Warholのキャンベルスープの缶以上に新しいカルチャーを体現した存在だった。

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Brewdog本社内の倉庫で壁と積まれたPUNK IPAの前では興奮して写真を撮りまくった。体当たりしたい衝動にすらかられた。

なのにこの新しいデザインはなんだ?

味は変わらなくても、これじゃ飲んでもワクワクしない。一言で言えば「すげー普通」だ。凡百のビールの缶のデザインとなんら変わらない。

ただ、正直、、、まだ、分からないという思いもある。と言うのも、Brewdogの数々のマーケティングキャンペーンはMBAで学ぶような世界の著名なケーススタディをいつも鼻で笑ったきた。やることなすこと、全部、かっこいい上に正解だった。だから、今回もまた、しばらくすれば、このVI改変の意味が理解できるのかも知れない。どうにもテンションは上がらないけれど、しばらく様子見をしようと思う。

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