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恋の病を科学する。恋愛における、不安、嫉妬という本能的な発作。

うまくいってるはずなのに、彼がいつか私に飽きてどこかへ行ってしまうんじゃないか、って不安がふと頭をよぎる。

うまくいかない理由をしらみつぶしに探してるみたい。

それってね、小さなほころびを見つけて、だめになったら「ほらね、やっぱりだめだった!」って安心したいからなんだって。
そしたらもう、不安にならなくて済むから。

不安は安心の裏返しってことなの―――

なぜそんな、寄生虫に操られる宿主みたいなイカれた行動が発生するんでしょう。不安耐性つよつよ物質とかを脳が出してくれればよくない?

裏返すのは靴下だけにしてほしい、マリアナ海溝より嫉妬深い子羊のみなさま、今日もさまよってますか?

日本最大深度の潜水艦はしんかい6500、なんと6500mまで潜ることができます。深いよね、そんな深度まで行った人はわずか十数名、宇宙に行った人より少ないんだよ〜 

\ ヘェ~ / \ メェ〜 /

さて、独占欲と嫉妬と不安に狂いそうな迷える子羊たちよ。狂える子羊になる前に、己を止めたいね?
嫉妬に狂ったり、うじうじしてる自分がちっともかわいくないことも、なんにもいいことないって、分かってるもん。それなのに、やきもちは恋のスパイスってレベルを逸する勢いで彼に執着しちゃって、

☑彼の周りから異性を排除したい
☑常に繋がってないと寂しい
☑友達と遊びに行くより、わたしを優先してほしい
☑飲み会に行くなら教えて、ていうか行かないで
☑ついついスマホをチェックしたくなる
☑彼をフォローしてる人は誰かな……
☑彼がいいねしてるのは誰の……
☑どんな投稿かな……
☑視聴履歴は……
☑どこにいるの
☑誰といるの
☑何をしてるの
☑会えない日はやっぱり不安になるよ

全部知リタイ……ワタシダケ見テテ……会イタイ……
彼ニ近ヅクモノ、排除、シタイ……奪ウ、許サナイ……

映画で、悪魔とかに完全に乗っ取られる前に、頼む、殺してくれ……!って懇願する登場人物の気持ちが分かるよね。今だ、理性が残っているうちに……!!


恋愛における嫉妬、独占欲は、不安が起爆材料の発作


彼への執着、嫉妬、独占欲……その根底にあるのは、自分が見捨てられるのでは、彼が離れていくのでは、何かが起きるのでは、という様々な「不安」です。

じゃあ不安ってなんなのかっていうと、それは。

安全を脅かす脅威への恐れ。

日本は平和だよぉ、安全な暮らしをしてるのに神はなぜ不安耐性つよつよパワーを与えてくれなかったのか!?という気持ちにもなりますが、

安全への欲求は、生物学的な本能です。

生物としては、危機感もなく、不安にならず、群れへの所属欲求もなく、なんでも別に平気だし~ってなっちゃったら、つがいになって繁殖することも、危機を回避することも、秩序を守って群れを維持することもできずに、いずれ滅びる

だからもう、生物としてそういうふうにできてるんだ!!としか言いようがないよね。神がそう創り給うたの!?そう進化してきたの!?進化論まで話を脱線させると収集がつかないので、とにかく動物的、生物的にそういうふうにできている。

暗闇が怖い、それと同じようなもの。


不安や嫉妬について、男女の2つの違い

それにしてもですよ?女性は、寂しいよ不安だよ~ぴえん、する率がどーーー考えても男性に比べて高いですよね。くよくよする人を女々しいって表現するくらいだから、男女平等ジェンダー云々言うけどさ、それが社会的に、文化的に、生物学的になのかはともかく、男と女は違う生き物。

不安の根源が安全への欲求という生物学的な本能なら、彼だって同じように不安になって寂しがって会いたがって嫉妬に狂ってくれるはずでは???でも彼ぴっぴ私より平気そうなんだけど!!

その通り、不安になりやすさは女性の方が上です。

安全への欲求を満たすための行動としては、
・物事に対しあらゆるリスクを想定する
・リスクを伴う行動をなるべく避ける
・避けられないのであれば可能な限りリスクを排除しようとする

といったものがあるのですが、女性の場合、細かいところや、様子の違いに気付きやすく、自分のことのように感じる共感性、感受性が高い。

男性の場合、競争意欲や向上心、見栄、チャレンジ精神、強くありたいという欲求が女性より強い。つまり、リスクを恐れるよりも、やってやるぜ!!という気持ちが上回ることのほうが多い。

例えば、小さな子供が初めて自転車の補助輪を外すとしましょう。
「ええ~早すぎない?まだ危ないよ、もうちょっと大きくなってからのほうがいいって、どうせ買い直すことになるし、ねえちょっと絶対ヘルメットつけてよ、車に気をつけてよ、転んだら怪我するからね、あーほら石、車!段差!前見てね!ほらもう!!ああーー痛かったねぇ痛いね、よしよし」
母親は我が身のようにハラハラドキドキ、細かいことを見て、危険を回避しようとします。

父親はそんなに細かいところ気にせずに、「自転車買おう!」「ほら、パパがおさえてるから乗ってみな!!」ってな感じですね。

もちろん、転んで怪我をする可能性は高いんです。でも、恐れていたらいつまでも自転車には乗れない。
危険を回避すること」「リスクをおかしてでも挑戦すること」どちらが間違っているわけでもない。

リスクを恐れ身を守る女性、リスクを恐れず立ち向かう男性、これはどちらも生存戦略として必要な生物的な仕組みなんだと思います。

次に、記憶と感情の連動について。

「エピソード記憶」をご存知でしょうか?
いつ、どこで、どんなことをして、どう思ったか、どう感じたか、などをひっくるめた、経験やシチュエーションの記憶です。
記憶と情動は連動するので、思い出し泣きとか思い出し笑いとかをするわけです。

女性は男性に比べてエピソード記憶を保持するのが得意なので、男性はあまり記憶に残ってないことや、過去のことだ、と割り切っているようなことについて女性が蒸し返して怒り始めたりすることがありますよね。

当然、不安だった経験を思い出せば不安になる。
だから、不安のもとになる記憶が多ければ多いほど、嫉妬の起爆材料になってしまうわけです。

それが、今の彼との付き合いになんの関係もない過去の経験だとしても。
子供時代の満たされなかった記憶かもしれないし、友達に見放されたときの不安かもしれないし、昔の彼にされた嫌な経験かもしれない。
過去のあらゆる場面での不安経験が、今のあなたの本能的な発作を呼び覚ましちゃう…… 

男性は、女性ほど顕著にエピソード記憶が掘り起こされることがないのと、リスク<挑戦という、やってやるぜ!!の気持ちが強いので、女性ほど見捨てられ不安に駆られ続けることがないのでは、と思います。

嫉妬は、自他の境界が曖昧な人が強く抱きやすい感情です。男性は「彼女に捨てられたらどうしよう……」という不安から来る嫉妬(jealous)よりも、所有欲や、ライバルへの妬みや羨みのような嫉妬(envy)を抱く方が多いんじゃないかな~、あくまで傾向としてね。


不安という爆弾は起爆させずに距離を置け

それで?じゃあどうすればいいの!!彼ぴっぴよりぴえんしがちなのをなんとかしたいのですが!?って結論に行き着きますね。

一歩目に、まず受け入れましょう。
そういうものだから、しょうがないの!!!

その上で、正体不明の不安に狂える子羊にならなくて済む方法はなんぞや?ってなるとね、
記憶を想起しない努力、です。
記憶と結びついた情動を切り離すのは無理でしょ?悲しいことを思い出して悲しむな、って無茶だから、それなら、悲しいことを思い出さないようにするしかないよね。じゃあ不安な経験を思い出さないようにするには、シンプルな結論に行き着きますね。

不安材料から離れるしかない。

まず反芻する暇を作らない。掃除や運動、読書、友達と遊ぶ、なんでもいいから離れる。彼以外のことに夢中になってひとりで楽しめる女性になろ♪とか言われてもそう簡単にできないんだけどさ、あなたは人生において火薬をたっぷり持っている。だから、彼との付き合いの中でこれ以上起爆材料を増やしてはいけない、ってことを理解することはできるよね。

あなたは本当は、彼を束縛したいわけじゃない。
飲み会に行くときは連絡して!とか束縛するのって、目が届くよう管理して、「安心したい」ってことで、あなたの本当の目的は、彼を束縛して管理することじゃなくて、その先にある、不安を払拭したいってこと。

彼のSNSを見ちゃうとか、彼に事細かく訊いちゃうとか、女友達についてのデータを集めるとか、知れば少しは安心できると思ったら大間違いだ!!
いっときの不安を抑えるためにやってることが、逆効果!!

脅威を探し出し、安全を守るために排除しようとする。ウイルスバ◯ターにならなくていいんです、どうかサーチ能力を理性でOFFして。抗えない本能に理性で抗おう。反芻すればするほど不安になるんだから。

見ざる・言わざる・聞かざること山のごとし!!

せっせと火薬を集めてダイナマイト作ってちゃだめなのはもう理解できましたね。発破技士と火薬取扱保安の資格は持っているのか?

だからね、不安という爆弾はどうしても生成されてしまうものとして。あなたに必要なのは、それを起爆させない努力。爆弾から即座に離れる機転。

頭に入れておいてほしいのは、

一、それは爆弾だ。触るな。
二、彼が他人であることを思い出せ。
三、なんでも知ろうとするなかれ。

です。

精神的な距離を置こう。

不安材料に触れれば触れるほど、知れば知るほどあなたの不安は解消されるどころか深く増していくのだから。

いま一度、彼は他人であるということを思い出して下さい。彼氏には自由があって、彼なりの生活があって、あなたはその一部に過ぎません。

友達から何日も連絡がこなくたって、なんとも思いませんよね?それは、手が空いたときに連絡をくれるって分かっているし、友達には友達の生活があって、すべてを独占しようだなんて思わないから。
それでもあなたは友達で、会えば楽しい時間を過ごせるし、なんら負の感情なんてわきあがらない

それでもなぜか彼に対しては、不安という爆弾がボンバーマンのごとくぷりぷりと生まれてしまう。恋する乙女はボンバーマン。

産み落とした不安という爆弾を、起爆させないように距離を取ろう。自分にも彼にも影響のない場所で処理するか、時間が経つのをじっと待てば消えていくよ。

それなら火傷しないで済むでしょう?


嫉妬という爆発は速やかに鎮火せよ

わけもなく不安になるだけでも厄介なのに、明確に嫉妬してしまうという、起爆フェーズに突入してしまったら。

・彼が異性とコミュニケーションをとっていた
・彼の元カノの話を聞いた

といった、【異性との関わり】が発生したとき、もうそれは理性で抑え込めない突発的な導火線への着火であり、嫉妬という爆発が起きてしまう。 

そうなったときはとにかくこれだけ覚えておいて。

燃え広がる前に消火せよ。

嫉妬の炎が燃え盛ったら最後、あなたは怒り、不満、不機嫌、悲しみ、あらゆる負の感情を撒き散らす攻撃力MAXの兵器と化します。

エマージェンシー!火事です!火事です!
これ、自分で鎮火しないとダメです。

燃え盛るあなたに伝えたい、彼を火傷させないで。目を覚まして、というか、まずはあらゆる気持ちを飲み込んで、心を冷ましてほしい。

責め立てたり、不満をねちねち表明したり、なんなの?どういうことなの?と質問攻めにしたり、ため息を付いたり、不機嫌オーラを全開にしたり、泣いたり、キレたり、どうせわたしなんて、とか、もういい!(よくない)とか叫んでみたり。

全部ろくなことがないです。

それであなたの心がうきうきハッピー♪になるわけでもなければ、彼にとっても負のダメージ。

その爆発は、二人の関係になんらプラスにならない、ただ負傷するだけのもの。負傷兵×2。

距離を置いて頭を冷やすという点で、無視はオーケーです。感情的な言葉を投げつけるくらいなら、いったん自分の中での処理を優先して。

そしてもう1度思い出して。
彼は他人です。

あなた以外の異性に何を思おうが、それは、あなたへの気持ちとはまったくの別物。
あなたに友達が2人いても、Aちゃんへの気持ちとBちゃんへの気持ちはまったく別のもので、干渉し合うものではないように。

彼とあなた以外の異性の関係は【あなたの立場を脅かすものではない】ってこと。

むしろ、あなたが爆発することによって、脅かすものに変わる可能性が出てきちゃうくらい。

もちろん、浮気したクソ野郎!別れたい!!みたいなゴリゴリのやつならどうぞ燃やし尽くしていただいて結構なのですが、たぶんそこまでじゃなかったり、それでも彼が好きなのに、みたいなケースもありますし、乙女心は複雑だよね。

「裏切られた」とか「信じてたのに」にって気持ちが湧くのなら、それはあなたの一方的な、自己中心的な期待に過ぎません。勝手に理想を当てはめて押しつけて、思い通りに動かなかったからむくれているだけ。

だって、友人にはそんなこと思わないでしょ?
信頼の置ける友人だったら尊敬し、たとえ間違いを起こしても友人なりの理由があったんだろうな、とか、人間そんなこともあるよね、それでもズッ友だょ!と寄り添えるでしょう。

彼をボコボコにして別れたい、というわけではない程度の嫉妬なら、彼に怪我をさせず、自分で処理したほうが、2人にとって最善です。

溜め込めみなさい、ということではない。

やきもちやいちゃった!とかわいくすねるくらいが、彼の後ろめたさを刺激してちょうどいい。
「ねーわたしもびっくりしたんだけどきもちやいて悲しくなっちゃったの〜!なんでだろね!?」とか、「やきもちなのかなぁ、しょんぼりしちゃった、◯◯くんはどう思う〜?」とか、

・嫉妬してる事実を分からせる
・でも嫌な態度じゃない
・しつこくしない

くらいがベストです。それでもちゃんと伝わるし、それを受けて彼があなたのためにどう動くかは、これまた彼の自由なので、過度な期待をせずに過ごしましょう。

例えば異性に好かれたり、楽しいコミュニケーションがとれる機会があるとして、それが嬉しくない人って男女問わずいないわけですよ。あなたもそう。

そこで、「大切な恋人が悲しむからやめよう」となるか、「うるさい恋人がメンヘラになるから隠れてやろう」と思うかは、本人の向き合い方次第です。他人が強制したり文句をつけるべきところでは、断じて、ない。

本人の選択を尊重すること。
その結果があなたにとって許せないものだったら、別れる覚悟をもって爆発していいわけで。

今回はあくまで、嫉妬をコントロールしたい子羊へ向けてのお話でした。

優秀な爆弾処理班になろうぜ……


嫉妬は愛情ではない、だが自己愛ではある。
jealousy is not love, but self-love.

La Rochefoucauld(ラ・ロフシュコー/箴言集)

お読みいただきありがとうございました。
メェメェ。


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