読むだけではムダ。実践し、自分のものにせよ。『ゼロヒャク教科書』◆読書メモ2019#1

今年は、読んだ本の感想を全てnoteに記録していこうかと思います。
いつ何を読んだのか、何らかの形で残しておきたいので。

ということで、2019年1冊目は、
落合陽一さん『0才から100才まで学び続けなくてはならない時代を生きる 学ぶ人と育てる人のための教科書』、略して「ゼロヒャク教科書」です。

今回は、Kindleで購入して読みました。
著者である落合さんの紹介は不要かとは思いますが、知らない方はnoteを読むのが手っ取り早いです。

落合氏が一般人とは比べ物にならないほどに「凄い」というのはもはや言うまでもないのですが、
彼が何を知っていて、何ができるのかというよりも、それらを習得するに至るまでの考え方・モノの見方というものこそが、そのずば抜けた「凄さ」に繋がっているというのは明らかでしょう。
従って、彼の言動だけを表面的に真似て取り入れても何も意味は無いのです。

僕は、これまでにそんな彼の本を何冊か読んできましたが、
落合本史上最も平易であると謳われている本書は確かに読みやすく、比較的短時間で読了しました。

(落合氏の本としては)文章が読みやすい、意味が理解しやすいのは事実なのですが、
誰もが深く正確に理解し、即座に実践に移せるかというと、それはまた別の話だろうというのが正直な感想です。

読めば「なるほどなあ」と思えるのですが、既に身に染み付いた「考え方」を変えるのは非常に難しいため、
参考にしたいと思ったことは、実際に日常生活で強く意識して取り組んでみる、
そして、何度か本を読み直して、自分のものになるまで繰り返すというようなプロセスを踏まなければ、単に本を読むだけでは無意味だろうと思います。

本書のテーマはタイトルの通りで、
近い将来到来するであろう『人生100年時代』において、若い世代・現役世代、および、彼らを育てる側の保護者や先生が心得るべき「新しい学び方」について書かれています。

子育て世代のための教育本というのが、表向きの顔だとは思います。

一方で、タイトルにおいて、『人生100年時代』を「100歳まで生きる時代」ではなく「0才から100才まで学び続けなくてはならない時代」と表現しているように、
いわゆる「大人」に対しても、考え方・生き方のアップデートと「学び直し」を促そうという意図も読み取れます。
今すでに50歳だとしても、あと50年も残っているわけですから、「もう50歳だから」と何も新たに学ばないのは、確かにもったいないと思いますね。

タメになる度 :★★★★☆
文章の読み易さ:★★★★☆
分かりやすさ :★★★☆☆
総合オススメ度:★★★★☆


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