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  • 今日のコールセンターの人々

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12月3日小さな夢が叶った日

慌ただしい日々を送っているなかで、暮らしを充実させたいと思うようになった。いわゆる丁寧な暮らしだ。 私は几帳面でもないしセンスがあるわけでもない。こだわりを最優先にする財力もない。 だから自分のできる範囲でちょっと丁寧な暮らしをする。お休みの日は少し手が込んだ料理を作り、心躍る食器で食卓に華を添える。 長く使える良い物を買う。 こまめな掃除やケアをする。 忙しない1日の隙間時間にでも自分の機嫌をとれるようになりたい。 私なりの丁寧な暮らしにはいくつか夢がある。そして、今日その

    • 美しい花

      紅葉も落ち始め、冬支度を始める頃 名前を知らない美しい花が咲いていた 住宅街の一角に植えられ、咲いているのだから名前がないわけはない 名前を知らない美しい花 私だけが見つけた気がして、なんだか嬉しくて、つい得意気に写真を撮る 調べるとサザンカという名前があった 名前を知っている美しい花

      • 11月20日 天を仰ぐ

        仕事に行き詰まったり、結果をどう出そうか半ば諦めの気持ちで考える時、頭の後ろに両手をまわし天井を見つめる。 白く少しざらついた素材が使われてるようだ。 最近、天井見つめてるよねと先輩に笑われた。 「はい、もうどうしようかと思って」「天井に答えなんて書いてねーぞ」 隣の席に座る課長から一喝くらった。 先輩と私はそそくさとパソコンに視線を向ける。 天井にはホワイトボードのようにアイディアや答えが書かれているわけでもない。みつめても売り上げは変わらないし自分の足で稼ぐしかない

        • わたしのなかに

          カーテンの隙間から溢れる光 秒針の音 淹れたてのコーヒーの香り 手から伝わるあなたの体温 わたしが見つけた わたしが知っている わたしが感じる わたしだけのもの 自分を大切にすることが出来なくなってしまう生活の中で 私を、私さえも否定しまう生活だけど 勘違いしたまま生きていたい

        12月3日小さな夢が叶った日

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        • 今日のコールセンターの人々
          2本

        記事

          わかってるね、戸根くん -コールセンターの人々#1

          管理チームに綺麗な男の子がいる。 戸根くんという。 彼は色白で長身、骨格はしっかりしている。顔立ちは薄く、耳にかかる長さの茶髪であるから肩幅は広いが、どちらかというとかっこいいというよりは綺麗な感じ。物腰も柔らかく、仕事をバリバリこなすイメージはないが好青年だ。 まだ見たことないから分からないが、マスクの下はたぶん整っている。 私は静かめのイケメンが好物であるのでマスクの下見てぇ〜と下心を抱きつつ、何食わぬ顔で彼のディスクを通り過ぎる。 ほかのオペレータ達もきっと彼を好青年ま

          わかってるね、戸根くん -コールセンターの人々#1

          今日のコールセンターの人々 #0

          最近、本業の仕事がだいぶ暇なもので社長命令により同業者が取りまとめているワクチンの予約コールセンターに派遣されている。 コールセンターの8割は女性で、パートの人や学生バイトが多い。基本的には、お年寄りからの電話の対応で淡々と仕事をこなしていく。みんなで楽しく!アットホームな雰囲気!ではないが、意識強めないわゆるお局もおらず、互いに必要以上に干渉しないため居心地はいい。互いに干渉しないといったが、決まった仲良しグループはちらほらとできている。 しかし、日によってメンバーは変わる

          今日のコールセンターの人々 #0

          刺繍をやってみた

          私は推し活を謳歌している20代。SixTONESとINIが箱推し。ファンアート(推しのイラスト)が好きでよく見ていて、私も描きたい!でも絵心は無し。この創作意欲を満たすものはないかと思っていたところに目にした『推し刺繍』 『推し刺繍』・・・自分の推しを刺繍すること これだ!と飛びつき、刺繍道具を100均で揃えた。 幼少期に祖母とよく手芸をして遊んでいたから、器用さには自信がある。覚えるより慣れろを言い訳に適当人間はグシグシと刺繍をスタート。 これが最初の作品。実家で飼

          刺繍をやってみた

          起きたら12時半でびっくり日曜日。いまだ布団の中。

          起きたら12時半でびっくり日曜日。いまだ布団の中。

          丁寧な暮らしってなんだろね

          インスタやYouTubeでよく見る“丁寧な暮らし” 色味が統一された家具。好きなものに囲まれたセンスが光る部屋。顔を映さない鏡越しのセルフィー。私生活の一片なのに生活や精神の余裕を感じられて投稿者が素敵に思える。 でも、よくよく考えると、投稿の裏側は忙しい生活だろうと思う。 シーンごとに画角を決め、光のあたり方を気にしてカメラの向きを変えて、画面を見ながら自分や物の位置を変えたりしてやっと録画ボタンを押す。そしたら録画停止をして、まーた画角を変えて… 意外とね、労力が

          丁寧な暮らしってなんだろね